あらすじ
京都の寺町三条商店街の骨董品店『蔵』でアルバイトを始めた女子高生の真城葵。店主の息子・家頭清貴は、物腰は柔らかいが恐ろしく勘が鋭い、ちょっと“いけずな”京男子。ある日、『蔵』に茶碗が持ち込まれる。清貴は、それが贋作だとあっさり見抜くが、やがて清貴の前に稀代の贋作師が現れ――エブリスタ発、大ヒットキャラミスの第二弾!
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Posted by ブクログ
2巻も面白かったです。
ちょっとホラーな話があったのはやめて欲しかったですが…
円生さんは自分でモリアティーって言ってたので最大の敵役ってことになるんでしょうか。
今回は絵画の話も出て来てて興味深かったです。
やはりその絵画の成立ちや背景知ってると見方変わりますよね。
Posted by ブクログ
今回もまたまたホームズさんの
「いけず」なところが見られて胸きゅん!!
ただ2巻目では前巻に比べ、清貴の鑑定に対する真っ直ぐな思いがより強く描写されて、それが贋作師相手に強く出ることもあった。その怖さが清貴いわく、周りの人を怖がされてしまうと引け目を感じている点ではあるが、私も葵と同じくその鑑定に対する真摯な姿勢が逆にかっこいいと思った!!
つまるところ、今回は前回にまして
かっこよさが増していた作品だった(笑)
そして本作での見どころは、
清貴のライバルに出会うところでもある!!
序章『夏の終わりに』
清貴と葵が店番をしていると、茶碗を鑑定してほしいと大阪からお客が来たが…。
第一章『目利きの哲学』
オーナー(清貴の祖父)の誕生日パーティに招待され銀閣寺近くのオーナーの家を訪れた葵。しかし当日貴重なオーナーお気に入りの壺が割れてしまっているところを発見する。ここでの清貴の推理力と周りの人を驚かせてしまったという切ない表情の姿に胸が打たれた。
第二章『ラス・メニーナスのような』
元贋作師で今はオーナーに拾ってもらい画廊で働く米山は、以前贋作を売った富豪の高宮氏に再会することになる。そして高宮氏より、贋作を売った償いに『ディエゴ・ベラスケス』のような絵を描いてほしいと依頼される。そして完成した作品を高宮氏に見せる前にオーナーに見せると、オーナーは『清貴に識てもらい』と言い残し、清貴と葵と米山は高宮氏の元を訪れることに…ここで繰り広げられた清貴の推理と絵画の秘密に芸術作品の奥深さを感じた!!
第三章『失われた龍ー梶原秋人のレポート』
秋人はいよいよ旅レポートの番組で京都を紹介するという大仕事を任されることに!!そこで清貴に初回放送の「南禅寺」の勉強を兼ねて、一緒に南禅寺に行くことをお願いする。すると清貴がその日南禅寺から呼ばれているということから、その前に観光をしようということになり、2人は赴くことになるが…
そこで出会った南禅寺の僧に扮し贋作師である円生と鑑定に強い思いを抱く清貴のプライドとプライドのぶつかり合いにハラハラした。これが円生との長い戦いの幕開けになろうとは思っていなかった…
第四章『秋の夜長に』
秋人の親戚のうちに泊まり込みで、美術品鑑定に行くことになった清貴、葵、秋人の3人。そのうちは東福寺の近くにあり、家を訪れる前に3人は東福寺観光をすることに…東福寺の通天橋で見えた絶景と清貴の読んだ在原業平の歌「きみにより 思ひならひぬ世の中の 人はこれをや 恋といふらむ(君によって想いを知った。人はこれを『恋』というのだろうか?)」という恋の歌に葵同様、胸がズキンと傷んだ。その後に訪れた親戚のうちで起こるドッキリ番組にはびっくりしたが、まさかまさかの最後に明かされる真実に冷や汗が止まらなかった…
最終章『迷いと悟りと』
柳原先生の誕生日パーティーに招待され、行くことになった清貴、葵、秋人の3人。そのパーティーの前に鈴虫寺に行くことになり、お坊さんのありがたいお話を聞いて、私もますます鈴虫寺に行きたくなってしまった…そして参加した誕生日パーティーでは、ゲームとして真贋判定ゲームが行われた。そこの鑑定士抜きの部門で葵は真贋を当て続け、見事優勝。着実に清貴の元で力をつけてきた葵に、清貴たちだけでなく私自身とても嬉しかった。そしてその後柳原先生の指名により真贋判定をすることになった清貴。しかしその真贋判定したものは円生の作品であり彼からの挑戦状だったのだ。それに気づいた清貴は円生の元へ行くが、真贋判定では勝ったものの、100%の自信を持って判定できなかった自分に腹を立てる。そんなに清貴に葵が「次は負けないでください」とかけた言葉にとても救われたと思う…
清貴と円生との戦い、そして清貴と葵2人の恋の行方からますます目が離せなくなった2作目だった…
Posted by ブクログ
前作に続き2作目を。とても面白かったです!サブタイトルにある通り、全体を通して贋作についてのお話でした。
いつもは見ないのになんとなーく、読む前にあらすじ見たら、盛大にある人物のネタバレ書いてあってかなり笑いました。清貴さんにとってのモリアーティ教授なのですね。ライバルキャラも現れてどんどん面白くなりそうです。
前作にでてきた秋人が出てきましたが、少しずつ仲良くなっていってる気がしてほっこり。男性でもエスコートが完璧なのにいけずな京男子…良きです…(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎ただ慣れているからなのか清貴さんの京言葉は言うほど怖くなかったです。
少女漫画展開も楽しく「ごちそうさまです!」って叫びたくなる描写がチラッと。最後のシーンでは「ま…まさか…!?」と展開があったので、今後の恋愛も進みそうなような気がしますが、2人の過去もありきっとゆっくりなのだろうな…。
まだまだシリーズは長いですが続きが気になります。
Posted by ブクログ
京都が舞台の骨董・美術品ミステリ(というジャンルでいいのかな?)。
前作もなかなか良かったのですが、本作ではホームズこと、家頭清貴のライバル的存在の贋作師、円生が登場。清貴が有能すぎて緊迫感が薄いのが惜しいところだったので、その弱点が埋まったのはとてもプラスポイント。
葵との関係がどうなっていくかも含めて、いい感じに先の展開が気になってきました。