【感想・ネタバレ】QED ~ortus~ 白山の頻闇のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月11日

表題作と、オカルト同好会時代の大学生のタタルが吉原遊郭の闇と現代の幽霊騒ぎの正体を考察する「江戸の弥生闇」の二編を収録。
白山比咩神社の周辺で起きた“白”に纏わる殺人事件の犯人の殺害理由にはやはりポカーンだったが、白山の死と再生の信仰に、事件で傷ついた奈々の妹沙織が立ち直る願いがリンクするのは姉妹の...続きを読む絆を感じてよかったな。
吉原の遊女の歴史は踏み込めば踏み込むほど胸の痛みが深くなる。今はもう静かに手を合わせ鎮魂を祈ることしかできないが、現代の被害者の無念を晴らすラストに少し救われた。

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