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棚橋奈々は妹・沙織の新居を訪れるべく、桑原崇と金沢へ向かっていた。白山神社の総本宮白山ひめ神社を参拝した二人は、殺人事件に巻き込まれる。手取川で見つかった首なし死体、上流で昏倒していた男、現場から走り去った女。すべてがひとつに繋がるとき、白山の謎も明らかに! 大学一年生の奈々が吉原を訪れ、崇の博覧強記ぶりを目の当たりにする「江戸の弥生闇」も収録。
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Posted by ブクログ
歴史物語のようなミステリー 神社と墓参りが趣味の先輩の博識を通じて、歴史の扉が開く 現代で起こる事件が古の儀式をなぞる そこから導き出される答えはいかに 果たして歴史は繰り返されるのか?
著者の作品は似た傾向のモノが多いが、やっぱりこのシリーズが一番落ち着く。 完結とか撤回して普通にメインシリーズ張って欲しい。 二編の話が入っている。 ヒロインの妹夫婦の元に遊びに行くと、事件に巻き込まれ、白山で菊理姫の謎を解く。 メガテニスト的にはキクリヒメとよびたいけどね。 メガテンで...続きを読むは黒で描写されるが白の神。 もう一編は、主人公達が大学生の頃の話で、花魁の話。 とりわけ、勝山太夫の謎が明かされる。 勿論両方、殺人事件的なモノも示され、解決的なモノへ至る。 目次が各々に差し込まれる。
石川県白山市にある白山比咩神社を主題とした作品。登場人物と殺人事件は、主題の脇役に過ぎない。別に、江戸吉原に関する話も収録されている。 一読後に現地を訪れるのがおすすめ。
目次 ・QED ~ortus~ 白山の頻闇 ・QED ~ortus~ 江戸の弥生闇 『白山の頻闇』については、はっきり言って、このシリーズにもう飽きてきました。 どこへ行っても、何を見ても、結局大和朝廷とまつろわぬ人々との、塗り替えられた歴史の真実を暴いていくだけなんだもの。 常に解釈が同じなので...続きを読む、さすがに飽きます。 毎度同じ事言ってるのに、毎回「えっ」ってきょとんとしてみせる奈々のカマトトぶりにもうんざり。 今回は奈々の妹の沙織の夫が事件の関係者ということで、少しは違う展開になるかと思いきや、警察でぎゃんぎゃんまくしたてるいつもの沙織で、やっぱりうんざり。 ただ、小松崎が結婚した子連れの相手と言うのがもしかしたら…と思った。 『江戸の弥生闇』は、吉原の闇。 大河ドラマなどでは知りようのない、どこまでも深くて昏い闇。 こちらは大仰な日本の歴史を引っ張り出してこなかったので、面白かった。
表題作と、オカルト同好会時代の大学生のタタルが吉原遊郭の闇と現代の幽霊騒ぎの正体を考察する「江戸の弥生闇」の二編を収録。 白山比咩神社の周辺で起きた“白”に纏わる殺人事件の犯人の殺害理由にはやはりポカーンだったが、白山の死と再生の信仰に、事件で傷ついた奈々の妹沙織が立ち直る願いがリンクするのは姉妹の...続きを読む絆を感じてよかったな。 吉原の遊女の歴史は踏み込めば踏み込むほど胸の痛みが深くなる。今はもう静かに手を合わせ鎮魂を祈ることしかできないが、現代の被害者の無念を晴らすラストに少し救われた。
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高田崇史
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