あらすじ
「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社……鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く、源三代にまつわる謎の答えが、そのとき密室で起こった社長失踪事件をも解き明かす!
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Posted by ブクログ
今回は、雑誌記者である奈々の妹・沙織が、鎌倉をテーマに記事を書くために、博覧強記の崇を鎌倉散策に引っ張り出したところから話が始まる。
鎌倉(地元)なんて、今更知らないことはないと思っていた奈々たち姉妹だが、鎌倉の名勝に隠された歴史の闇を聞き、実は知らないことだらけだったことを思い知らされるのだ。
奈々の妹が雑誌記者ということで、テーマの自由度が格段に広がった。
だって雑誌の記事にするといえば、なんでもありだもの。
なのでメインテーマであるところの鎌倉の歴史の闇と、フリーのジャーナリストである小松崎が取材しようとする社長失踪事件は直接重なることはない。
しかし最後まで読んでみれば、北条氏の野望と現在の事件が相似であることに気付く仕掛けになっている。
まあ、気づかなくても問題はない程度に。
ずっと、頼朝は人を信じることのできない小心者だと思っていた。
だから鎌倉という小さな世界に引きこもっていたのだ、と。
しかし、この本では逆に、頼朝は鎌倉という場所しか与えられなかったのだ、という。
源氏の頭領と祭り上げられ、実際は傀儡であった。と。
だから頼朝の子どもたちは、誰も長く生きることを許されなかったのだ。
源氏の名前がなくても幕府が機能するようになるまでの、お飾りだった。
視点を変えれば悪役が悲劇の人になる。
『ガラスの仮面』を思い出しましたよ、カーミラ。
義経が逃げ込んだからというのは後付けで、最初から奥州は狙われていたという説には納得させられた。
何しろそこに金がある事は、知れ渡っていたのだから。
こういう新たな視点を得ることができるから、このシリーズは好きだ。
Posted by ブクログ
タタルによる歴史裏解説、鎌倉編。奈々と同じく、地元民としては鎌倉の闇はもっと深いんじゃないかなーと、期待。果たして政子は頼朝の味方だったのだろうか。
今回、殺人事件の謎解きもタタルさんしなかったし、事件の方はいらなくないか?とも。あと、まあいつものことながら、ではあるけども、殺人事件の方はおまけというか笑。社長が半年も不在で会社が回るわけないし、そんな中で秘書がアポ取るわけないだろうに。。。