【感想・ネタバレ】灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVIのレビュー

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Posted by ブクログ 2017年10月26日

本シリーズでは初めての星5つ。加害者側の話があったのがよかった。自分が当事者になればこう綺麗にはいかないと思うけど理想があったと思う。

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Posted by ブクログ 2023年08月01日

積読6冊目。

灰色のピーターパン
家計を支えるために犯罪に手を染めて金を得る小学生をジャンキーから救う話。
この頃からマコトを兄貴分として慕うキャラが増えてきたような。
サルと共闘して小芝居を打つところもユニークでした。

野獣とリユニオン
アニメでも放送していた話。
虐められ恐喝された弱き野獣が...続きを読む青年の夢を潰し、その青年の妹が復讐しようとマコトに依頼。
最終的にタカシの救いもあって、人間らしさを取り戻しハッピーエンド。まさにリユニオン。
諸所、マコトが感傷に浸る描写を示す文章が切なくも、ポジティブな面があり印象的でした。
(おれはゆっくりと待つ。 誰かが真剣に考えている時間をともにすごし、たっぷりと待つ。 おれはそんな時間が いではない。みんな、こたえを急ぎすぎなのだ。)

駅前無認可ガーデン
元Gボーイズのキングが経営する保育園の従業員の身の潔白と真犯人(ロリコン)探し。
当の従業員・テツオとともに、保育園に通うヒロミを救い、真犯人を捕える。本当、日本の闇をみていると子どもが犠牲になることが多くて、時折悲しくなります・・・。

池袋フェニックス計画
池袋の治安維持・回復のため、過剰な街浄化作戦阻止のため、政治家・警察・ヤクザ・風俗のカオスの渦中に巻き込まれるマコト。
それでも池袋の裏を知り、絶対的なコネクションのあるマコトだからこそ、丸く収めることができる。
シリーズの最終話ではあまり印象になかった話でしたが、読み返すとマコトの強さを改めて理解することが出来ました。

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Posted by ブクログ 2016年02月01日

この巻は、話の内容も構成もよかった。

女子高生のスカートの中を盗撮しては、画像を売りさばく小学生。
それを知った高校生が、俺たちも仲間に入れろと言いだし、さらには常識も何も通じないクレイジーな男までが介入してきて…。「灰色のピーターパン」

通り魔に襲われ、一生治らない傷を負わされ夢をあきらめざる...続きを読むを得ない兄。
その仇を取ってくれ。同じ傷を負わせてやってくれとまことに頼む妹。「野獣とリユニオン」

頻発する幼児いたずら事件。
駅前無認可保育園で働くテツオはただ子どもたちをかわいがっているだけなのに、いたずら事件の犯人だと疑われて…。「駅前無認可ガーデン」

3作は、誰の身近にも起こりうる事件。
マコトの考える解決というのは、法的にどうこうではなく、彼らの心が穏やかでいられるようにすること。

例えば「野獣とリユニオン」
「やられたやりかえす!」「倍返しだ!」
不幸の連鎖は終わらない。
だけど。
決して簡単なことではないけれど、断ち切らなければならない。
「相手を人間じゃないものにして、怖れたり憎んだりし続けるのは、きっと自分の心のためによくないと思う。(中略)憎しみの場所にいつまでも立っていたくない。まだあいつが憎いけど、それを越えていきたい」

加害者もまた弱きもので被害者であったと知った時の兄ツカサ。
「きみの罪は消えることはないだろう。でも、ぼくはきみという人間を許すことにする。(中略)いつまでも、きみを憎んでいたら、ぼくの明日が始まらない。握手だ」
いや、言えませんよ、こんな聖人みたいなこと。
でも、言える人間でありたいと思うじゃないですか。

そして最後の「池袋フェニックス計画」
ほかの3作よりやや長めのこの作品は、東京都と警視庁を相手にマコトが戦うんですね。
正論だけど正解じゃないこと。
街の治安をよくするという名目で、地元の人たちの生活すら圧迫していく『池袋フェニックス計画』
正論だけじゃ人は生きていけない。
強者の理論に押しつぶされそうな人たちを、マコトはどう救い出すのか。

一冊の中に1編、こういう骨太の話が入っていると、読後の満足度がぐっと上がる。

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Posted by ブクログ 2015年04月06日

盗撮小学生にたかる狂犬池袋追放計画、強盗に足と夢を壊された兄の復讐を求める妹、元Gボーイズ代表が運営する無認可保育所に幼児性愛者の影、イケメン政治家の治安回復計画で人が消えた池袋の「街」を守るために活躍するマコト。
あいかわらずあたたかいマコトと冷たい王様、ますます頼れるサル。

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Posted by ブクログ 2015年02月07日

面白かったです。シリーズも6作目になると安心して読めますね^^
この巻は暴力シーンが少なく、マコトがうまくトラブルを収めていて、シリーズの中では一番好きかもしれません。特に『野獣とリユニオン』は被害者と加害者の関係について考えさせられ、加害者も“ケダモノ”ではなく“弱い人間”だと知り、過去にとらわ...続きを読むれず、これから先をみていく被害者の選択に感動しました。

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