【感想・ネタバレ】陰陽師 付喪神ノ巻のレビュー

和風ファンタジーの題材としてすっかりおなじみの陰陽師。そのブームの火付け役であり、9月に市川染五郎・市川海老蔵らによる歌舞伎座公演も決定したのがこの「陰陽師」シリーズです。
平安時代の天才陰陽師、安倍晴明。その親友で音楽の才能豊かな源博雅。この二人が鬼や生霊など様々なものの怪にまつわる怪異を解き明かしていくこの物語。映画のような派手なアクションはほとんどなく、彼らは問題の怪異の原因となった人の業を探り、ものの怪達を納得させることで怪異を見事に解決していきます。
この物語の大きな魅力は、主人公二人の掛け合いが格別に面白いこと!
厄介事を頼まれ困り果てた博雅が、二人で酒を酌み交わしながら晴明に解決を依頼するのですが、その軽妙なやり取りに、自分も仲のよい友人と庭を眺めながら、美味い肴片手にお酒を舐めたくなる事間違いなし!
美しくも怪しい平安時代の余韻から抜け出せなくなりそうな不思議な物語です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年09月21日

一番恐ろしく哀しいのは鬼でも物の怪でもなく、人の心だなあ、と、ありきたりな感想を抱く。それにしても博雅が素敵だ。ずーっと変わらず、このままでいてほしい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月06日

シリーズ3作目
今回は女の人の執念みたいな話が多かったような。
芦屋道満が出てきました。映画で見た時は悪い人ってイメージありましたが、今のところ悪い人って言うかトリックスターというか、やりたいようにやってる人って感じがしました。
這う鬼がちょっとグロい。
八百比丘尼が再登場しました!
陰陽師は読みや...続きを読むすくて好きです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月11日

魔の巣窟平安京のお話で未知魍魎、百鬼夜行の世界なのに、おどろおどろしくない。グロテスクな雰囲気にならない「陰陽師」。読み易いです。ワザと古語表記、読み方にしている所がお話の世界に入り込める感じがして好きです。シリーズ3冊目は古典で習った様な知っているお話が揃ってる。蘆屋道満も登場。
「鉄輪」「ものや...続きを読む思ふと」は読み終わると物哀しくなる。どうにもならない事もある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年08月05日

陰陽師、シリーズ第3弾。

鉄輪の話
どちらかを救おうとすれば、もう一方を見捨てることになる。
これは現代の裁判などでも言えることだと思う。一方の意見を飲めばもう一方は泣き寝入り。
難しいなぁ
晴明ってツンデレ?

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