夫がドラマ版にハマってコミックを買いそろえたので、そのおこぼれに預かり私も読んでみました。
大学病院での優秀な外科医だったコトー先生が、ひょんなことから鹿児島の離島にある診療所に赴任するところから話は始まります。最初はいぶかしげにしていた島の住民たちも、コトー先生の診療姿勢にしだいに信頼を寄せるようになる過程と、さまざまな病気と闘う医師の姿を描いてあり、読み出すとどこで止めていいのかわからなくなり、気づけば1〜14まで読んでしまいました(15巻以降は夫が読む前に私が奪って読んでいる)。
舟の上で手術したり、局所麻酔で脳手術をしたり(それも離島で!)デング熱が流行ったり(普通あんな離島だけでデング熱が流行るなんて現象は起こらないと思うのだけれど・・・)普通だったらあり得ない話のはずですが、思わず読まされてしまったというか・・・ある意味力業?って気も。
また、医療用語や病気に関して勉強になる部分も多いです。
私は以前の職場で感染症関係の仕事をしていましたが、よく耳にするPCR法という検査方法が身近にあるもので検査しようと思えばできると言うことを初めて知りました。また、腕があと少しでちぎれそうな状態ならばいっそのこと切断して切断された腕を氷で冷やして保存して医師のところに持っていく方がよい(そのままだと壊死するため)ということも、この本で知りました。先日、切断の話が話題になった時、ちょっと知ったかぶりをしてしまいました(しかし後から「Dr.コトーに載ってたね」なんて言われましたけど・・・)。
前に就いていた仕事柄、医療もののマンガをよく読みますがこれも私の好きな医療マンガのひとつです。
ちなみにドラマ版の「Dr.コトー診療所」は原作版とはだんだん違う話になりつつありますが、どちらもいい感じの話になっていて両方好きです。鳴海Drめっちゃいいヤツやし。ミナちゃんはほわほわした感じやし(原作のミナちゃんはキャピキャピキャラでした。これはこれでまた好感のもてるキャラです)。
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1巻はコトー先生が赴任して、3件オペをします。
1)小学生タケヒロの腹膜炎手術(例の船上オペ)
2)産婆の内さんの腹部大動脈りゅうオペ。内さんに赤ちゃんを取り上げてもらった島のママさんたちが結集して輸血、助けてくれました。
3)看護師彩佳さんの同級生ゆみこさんの子癇→帝王切開
そしてオペではないですが
4)彩佳さんの蘇生
どこにどんな話が載っていたか探したい方、ぜひ参考にしてください。