君塚直隆のレビュー一覧

  • カラー版 王室外交物語~紀元前14世紀から現代まで~
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    君塚直隆(きみづかなおたか)
    1967年東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教...続きを読む
  • 女王陛下の影法師 ──秘書官からみた英国政治史
    英国君主と議会の間で奔走した国王/女王秘書官たいう役割から見た英国政治史。
    「君臨すれども統治せず」とは全く政治に関わらないということではない、立憲君主の役割が、秘書官の仕事から見えてくる。
  • 悪党たちの大英帝国(新潮選書)
    大英帝国を築いてきた7人の「悪党」(アウトサイダー)を紹介している。その7人とは、ヘンリ八世、クロムウェル、ウィリアム三世、ジョージ三世、パーマストン子爵、デイヴィッド・ロイド=ジョージ、ウィンストン・チャーチル。科学技術社会論の観点からは、時代的にやはりロイド=ジョージとチャーチルの部分が興味深か...続きを読む
  • 貴族とは何か―ノブレス・オブリージュの光と影―(新潮選書)
    利他という言葉をよく耳にするようになったのはコロナが始まった頃だったか…行き詰った資本主義を打開するキーワードとして語られているのか、閉塞感のある時代の生きにくさを乗り越える思想として語られているのか、使われている理由は様々だと思いますが、99%クラブに表出しているような富の偏在をつくった新自由主義...続きを読む
  • 英国王室とエリザベス女王の100年
    遠い国の人が亡くなっただけで、自分の生活が変わるほどのことでは無いと思っていた。それなのに本屋でパラパラと捲るだけでこんなにも悲しくなるとは思わなかった。本国の人の胸中は計り知れないと思うと共に、私の中の片隅にも彼女は生きていたのかもしれないと思う。より詳しい英国史を知りたくなった。
  • 女王陛下の影法師 ──秘書官からみた英国政治史
    英国の女王/国王のそばに仕え、国内外の問題を報告・助言し、必要ならば政権首脳との橋渡しを行う「秘書官」という職の歴史と彼らの仕事を紹介しつつ、あわせて英国近現代史を学べる本。
    文庫化にあたっては2022年9月のエリザベス2世逝去までの情報をアップデートしている。

    比べてもしょうがないけど、日本の皇...続きを読む
  • ヨーロッパ近代史
    15〜20世紀初頭の間の歴史を概説、ある期間を代表する人物の人生を通して時代の特徴を描写。人と時代、2つを同時に楽しめてお得。
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主
    エリザベス女王の生前に綴られた、女王陛下の軌跡。女王陛下に何が起こり、そして、どうなさったのか…歴史や史実から知ることができる一冊。とても貴重な資料。
  • 女王陛下の影法師 ──秘書官からみた英国政治史
     2007年の単行本を文庫化。19世紀のヴィクトリア女王からエリザベス女王までの君主に仕えた秘書官の話。文庫化にあたっては、現・チャールズ国王の戴冠式のTV解説を行った筆者だけに、あとがきにて「今」を追記。君主に対しては中正公平に意見を述べ、政府との仲介にもあたった秘書官の動きを通して、自然と近現代...続きを読む
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主
    エリザベス2世の治世に関わってきた各国の首相や側近の言葉からは、彼女が聡明でいかに国際社会で重要な役割を果たしていたかがわかる。形式的なコモンウェルスの紐帯なのではなく、コモンウェルスが「家族」であることを再認識したうえで、国家関係の緊張ですら解いてしまう。彼女の人柄の良さや君主としての尊厳がイギリ...続きを読む
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主
    先日、96歳の生涯を閉じたエリザベス2世の評伝。本書を読むと25歳で王位を継いでから70年以上にわたって連合王国と英連邦王国の君主として君臨した彼女の生涯がお飾りとしてのそれではなく、まさに現実政治に大きく関係するまさに波瀾万丈のものであったことがよくわかる。

    歴代の首相との関係、なかでも鉄の女サ...続きを読む
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主
    女王のことをリリベットと書き、即位した瞬間から女王に変える、変えるというか当然にそうなる。君塚先生の女王愛に打たれた。女王陛下、王たるものの在り方に感動した。
  • ヨーロッパ近代史
    ヨーロッパ近代、すなわちルネサンスから第一次世界大戦までのヨーロッパの歴史を扱う。各章で、一人の偉人に焦点を当て、彼らの生涯を追いながら同時代のヨーロッパを振り返る、という構成。ある章から次の章へのバトンタッチがなんとも形容しがたいほど美しい。偉人の生涯に重点が置かれていることから、ページ数の割に政...続きを読む
  • 悪党たちの大英帝国(新潮選書)
    著名人の多い英国史の中から七人の悪党を選んだオムニバスストーリー。

    悪党とはワルではなく、出身階級に関わらず主流派ではなくアウトサイダーだった人達を指す。アウトサイダーだけに、毀誉褒貶が激しい人々で、ヘンリー八世、クロムウェル、ウィリアム3世、ジョージ3世、パーマストン、ロイド・ジョージ、チャーチ...続きを読む
  • 悪党たちの大英帝国(新潮選書)
    大英帝国を築いてきた「七人の悪党」として取り上げられているのは、ヘンリ八世、クロムウェル、ウィリアム三世、ジョージ三世、パーマストン子爵、デイヴィッド・ロイド=ジョージ、ウィンストン・チャーチルの七人である。

    本書の「はしがき」でも「おわりに」でも述べられているが、英国では評伝(伝記)が重んじられ...続きを読む
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主
    エリザベス女王がいるイギリスに絶対行きたい。
    健康で長く在位して頂きたい。
    読み終わってイギリス王室のインスタフォローしてしまった。
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主
    イギリスからみた超現代史です。
    普通、歴史の新書は小難しくて読みにくいものが多い中、すっと入ってきました。
    そして、エリザベス女王、すげーっす。
  • ヨーロッパ近代史
     宗教と科学という両輪によって世界を席巻したヨーロッパをその次代を大きく動かした人物に着目して解説。
    短くまとめていながらも歴史のドラマや人々の関係を描かれており読んでいて楽しいものとなっている。
     
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで
    [バランス、バランス、バランス]多くの人を惹きつけるイギリスの歴史を、「王権と議会」という概念をキーワードに読み解いていく作品。なぜイギリスで議会制度が発展したのか、なぜイギリスは世界の海を統べる大国になったのかといった疑問に答えるための糧を与えてくれる一冊でもあります。著者は、オックスフォード大学...続きを読む
  • 肖像画で読み解く イギリス王室の物語
    ナポレオン戦争のときには、「戦争」はプロの軍人同士が遠い戦場で行うものと相場が決まっていた。しかし今や隣のおじさん、向こうのお兄さん、そして自らの父や夫や息子たちが、戦場で機関銃や毒ガスの餌食にされたていたのである。

    著者は中野京子の『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』に触発されて書いたとの...続きを読む