【感想・ネタバレ】物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世までのレビュー

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Posted by ブクログ 2016年06月10日

[バランス、バランス、バランス]多くの人を惹きつけるイギリスの歴史を、「王権と議会」という概念をキーワードに読み解いていく作品。なぜイギリスで議会制度が発展したのか、なぜイギリスは世界の海を統べる大国になったのかといった疑問に答えるための糧を与えてくれる一冊でもあります。著者は、オックスフォード大学...続きを読むにも留学され、イギリス政治外交史を専門とする君塚直隆。


ときに複雑に見えてしまうイギリスの歴史を、極めてわかりやすく俯瞰してくれているため、大まかな全体像を頭に入れたい人にとっては打ってつけの概説書です。参考文献や映画一覧も充実しているため、本著を頼りとしながらイギリスに関しての知識や見方を深めていくことができるかと。

〜「王権と議会」に基礎を置いたイギリス政治のあり方が未来永劫続くかどうかはわからない。しかしこれまでの一〇〇〇年以上にわたる歴史のなかで、エリザベス2世の言葉にもあるように、この二つが時には協力し、時には敵対しながら、この国を支えてきたのは紛れもない事実である。〜

君塚氏の絶妙な距離感を伴うイギリス愛が感じられるのも☆5つ
(注:本レビューは上下巻を通してのものです。)

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Posted by ブクログ 2024年03月04日

何時もわかりやすい文章を書く君塚先生ならイギリスの歴史も判りやすくなるだろうと読み始めました。上巻はエリザベス1世女王までですが、なんか南北朝ですか応仁の乱ですかというレベルでカオスしてますな……。さすがの君塚先生の文章でも混乱してしまいました。
とりあえず、戦争継続のための財源が欲しい王と、税を取...続きを読むるなら意見させろという貴族市民の間に議会が出来たことが、その後の立憲君主制の足掛かりになったというのは、なんとなく判りました。

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Posted by ブクログ 2023年04月07日

イギリスは歴史と伝統のある国であるのは論をまたないが、その前半はフランスの属国的立場にあったことを初めて知った。自国の王が常駐していなかったからなのか、14世紀以降急速に民主化が進んだことは興味深い。民主化と言っても貴族階層止まりだとは思うが。
後半の展開が楽しみだ。

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Posted by ブクログ 2021年11月21日

物語 フランス革命が面白かったのでその繋がりで。テンポ良く、教科書的だが面白い。世界史リタイヤしたのが、同じ名前が出まくることだと思い出した。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

アリソン・アトリーの『時の旅人』をテキストとしてオンライン読書会を行っているが、エリザベス1世とメアリー・ステュアートの時代に紛れ込んだ少女という設定だけあって、当時についての知識があった方が、より確実に楽しめていたはずと強く思っていた。そこで新書でと思って岩波か中公で探したところ、中公で見つかった...続きを読むのがこの著作だった。「はじめに」で、エリザベス1世と信長とが同じ年代を生きていたと知って、関心を持てるようになった。こうした視点は、あってよいと思う。読みたい。

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Posted by ブクログ 2021年06月19日

シェークスピア劇の時代(百年戦争〜薔薇戦争)のあたりの実相が、かなり複雑ながら何とかかんとか理解できた。
少なくともこの時代まではイングランドはブリテン島内部やアイルランドよりも海峡対岸のフランスとの結びつきが強かったというのが意外だった。

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Posted by ブクログ 2020年10月08日

ユーラシア大陸東西のそれぞれの端にある日本と英国。16世紀までの歴史の中で大陸からの様々な流入があった後者は国際色に富み、日本と異なるのは当然かなと思った。
聖職者イコール宗教(キリスト業務)のみという印象があったけど、かの昔は唯一ラテン語を使えた存在で政治の中心的役割であったと知ると、欧州諸国にお...続きを読むける宗教のプレゼンスの大きさを納得できた。さらには英国では庶民の勢力が増し、議会政治が進んでいった。
世界史で離婚ばかりしていた英国王がいたなぁーというのも思い出し懐かしい気持ちになったけど、それもテューダー朝の安泰のためとなると少し見方が変わった(それでもひどいけど)

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Posted by ブクログ 2018年06月02日

「王権と議会」がキーワード。
本書においては1707年5月1日にイングランドとスコットランドが「合邦」し、「グレート・ブリテン連合王国」を形成して以降のこの国を「イギリス」と呼ぶ。

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Posted by ブクログ 2018年01月05日

読みやすいですが、奥深い記述という感じではないです。スタンダードに流れを掴みたいのであればおすすめ。

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Posted by ブクログ 2015年12月01日

イギリスの歴史について、古代からテューダー朝のエリザベス1世に至るまで、物語として時系列に把握できるように書かれています。イギリスに元々いた民族と移住してきたアングロサクソン、グレートブリテンという一つの島ではなく、フランスの北部やアイルランド、スコットランドとの、領土の争いや駆け引きがあり、それに...続きを読むどのように対応して今のイギリスが出来上がってきたのか、とても面白く理解することができました。イギリス議会がどのように出来上がってきたのかについても丁寧に理解することができました。
無能な王や、問題のある王、その危機がうまいこと有能な王によって乗り越えられる。国内は内乱や簒奪があり平穏ではないのですが、そのような危機の中で諸外国に滅ぼされるようなことがなかったのは奇跡的とも思えました。歴代の王たちが、婚姻関係を重要視し、そのおかげで周辺にも血縁関係を作っていたからだと思います。その極めつきとして、この上巻最終に出てくるエリザベス1世の治世には、ただ感動しました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年06月16日

イギリスの歴史が概括できる。
イギリスの歴史を通読する機会は今までになく、無学を知らされるとともに大変勉強になった。
国王と議会の歴史であることがよくわかった。

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Posted by ブクログ 2023年02月17日

イギリスの歴史の流れをざっと見たい人におすすめ。同じような名前が多くて、何度も系図を確認しながら読んだ。王家の系図や地図がその都度載せてあるので便利。

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Posted by ブクログ 2021年06月13日

イギリス王室にはまっている妻(こちらは今のだけど)の影響で、Voicyで聞いたコテンラジオさんのエリザベス1世の話が本当に面白く、こちらも購読。
上下巻とはいえ、長いイギリスの歴史を概観しているので、そんなに詳しいところには立ち入らない(ので、コテンラジオさんの方が断然面白い)のだが、とにかくずっと...続きを読む、国内と大陸(大体はフランス)とゴチャゴチャやっている。
あと、高校のとき世界史に挫折した原因だが、やっぱり同じ名前が多すぎる!!

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Posted by ブクログ 2020年05月08日

英国の通史で王権と議会の関係性が中心に描かれている。
上巻はイングランドの成立からエリザベス1世の治世まで
物語と作品名についている割に淡々と語られすぎかも。

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Posted by ブクログ 2016年07月19日

古代からエリザベスⅠ世まで。

ノルマンからアンジューまでの王の即位を臣下が承認し、王は見返りとして臣下の権益を承認するってのは、基本的に孝徳朝の頃に似ている気がした。

ただ、征服王朝で大陸に介入し続けたことが、同じ島国の発展で違うところか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年06月06日

【157冊目】上下巻合わせて読みました。イギリスの通史をおさらいすることが出来てよかった。それにしても、「英国王のスピーチ」のジョージ6世が、現在のエリザベス2世のお父上ってすごいことだな……そして、現女王の祖父がジョージ5世で第一次世界大戦のときの王様。
上巻は大陸ノルマンディー地域への進出と後退...続きを読むの歴史、下巻は王権と議会の関係が制度化されていく歴史という印象。

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Posted by ブクログ 2015年07月14日

イギリスの歴史に関する本はこれまで何冊か読んだが、野蛮でダイナミックなイギリスや周辺国の歴史に興味は尽きない。
ただ、新書の割には少し盛り込みすぎではないかと思う。中公新書らしいといえばそれまでだが、もう少しざっくり読める方が良いかも。

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Posted by ブクログ 2015年06月30日

ノルマンコンクエストまでの七王国時代やアルフレッド大王の時代は目新しかった。ノルマンやアンジューといったフランス貴族が王であった時代からイギリスに本拠を移す時代。百年戦争を経てヘンリー8世による国教会の成立。エリザベス一世の時代まで。外来の王の弱さと戦争増税の為の増税。承認するには議会の承認。結果と...続きを読むして王権強化に振り切ったフランスが革命により王制ごなくなったのと対照的。

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