君塚直隆のレビュー一覧

  • 帝国で読み解く近現代史

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    帝国を視点に、近現代史を捉える本。岡本隆司先生の本を読んだ事があったので、この本を買ってみた。
    対談形式の読みやすさがあったけど、内容は多分深い(後書きにも筆者二人の自信が表れていた)。
    一番新鮮だったのは、清朝が元々ウルトラチープガバメントであり、人口増大しても財政・行政規模を拡大せず、秘密結社のような中間団体が増加した結果、アヘン流通を止められなかった、という、清朝側の社会構造にも言及していた点だった。広大な領土を統治する上で、近代以前の帝国は、ある程度地方の習慣・制度を温存するしかなく、清朝の姿勢も必然だったのかもしれない(それでも、人口増加に合わせて改革を怠っていたのは、清朝政府の怠慢

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    2024年12月29日
  • 君主制とはなんだろうか

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    人類の歴史が始まった頃から登場してきた君主たちの役割は、自身の民たちを外部の攻撃から守り、自身が支配する領域内で民に豊穣と平安を保証し、民にとっての社会正義の擁護者と振る舞うことだったが、近年になって君主制から共和制への移行が目立ってきた.本書では数多くの君主が登場してくるが、記憶にあるものがほとんだった.ただ、ヨーロッパでは立憲君主制が今も存在している.イギリスがその例だ.日本もそうである.しかし、ヨーロッパでは絶対的長子相続制を採用しており、ベルギー、オランダ、ノルウェー、スペインでは女王陛下の誕生が決まっている.日本はどうなるかな?

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    2024年12月01日
  • 物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで

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    女系の国王継承がある事がメリットにもデメリットにもなった。イギリス国王と血縁のある国王候補者の存在が王室の存続に繋がった反面、王位継承問題によって戦争も起こった。女系にも王位継承権があるのイングランドのルールによりフランスの王位継承を主張し、100年戦争の原因にもなった。

    今まで断片的にしか知らなかった英国の歴史の流れを大まかにではあるが知る事ができた。題名に「物語」と書いてあるだけあって、学術書臭くなく楽しく読めた。
    植民地支配による大英帝国の形成や産業革命に唐突感を覚えたが、「王権と議会を中心に据えた英国史」なので仕方がない。他の本で補完したい。

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    2024年11月22日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    世界の歴史を勉強するにあたって大変なのが、馴染みのない地名と人名のオンパレードにどうやって対応するかということだ。

    中世からは◯◯伯だとか◯◯公だとか、◯◯シャーとか似たような語句がたくさん出てきて、理解するのが大変だった。

    それに比べれば日本の歴史ってのは随分スッキリしてるようにも思うんですが、どうでしょうか?

    名前や地名の多さには辟易しますが、個々の物語やエピソードはとても興味深いものがあります。

    上巻はテューダー朝のエリザベス1世の死去までを扱っている。

    今回分かったのが、イギリスは途中まではフランスだって言っても間違いでないということ。

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    2024年11月20日
  • 君主制とはなんだろうか

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    王などが統治する「君主制」に焦点を当て、このシステムが人類の歴史の中でどのように現れ、どのような経緯をたどってきたのかを明らかにする。約5000年前にエジプトなどの古代文明の中から王が誕生してから、哲学や宗教を通して君主制が各地域で正統化されていき、絶対君主制を経て各地で革命が起こり君主制が次々と姿を消していく中で、21世紀の現代にも存続する君主制はどのように生き残っているのかについてまでをたどる。
    君主制という観点から世界史を振り返るような内容で、知的な面白さがあった。また、中高生向けの新書ということもありとてもわかりやすかった。
    肯定的に考えたいという立場から、天皇をはじめとする現代におけ

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    2024年10月06日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    国内の動乱、大陸ヨーロッパとの関係、また国王・議会の関係など現在のイギリスを形作ってきたプロセスを一通り把握できた。とても読みやすいです。

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    2024年09月12日
  • 世界史のリテラシー イギリス国王とは、なにか 名誉革命

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    ユーラシア大陸の
    西と東にあるイギリスと日本
    勝手に親近感があるし
    似てる所もある

    イギリスは大陸からの
    あれやこれや干渉が強くて
    したたかになり
    日本は大陸からは
    少し距離が置けたから
    似てるようで似てない国に
    なったのかな?

    今でも政治にかかわる実務的な
    イギリス国王と
    あくまで象徴の天皇と...
    やっぱり似てるようで似てない国

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    2024年07月27日
  • 物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで

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    エリザベス1世は後継を残さなかったためテューダー朝は断絶。開祖ヘンリ7世の子孫スコットランド王がジェームズ1世として即位、スチュアート朝はじまる。
    17世紀、チャールズ1世は議会を軽視し絶対君主を目指すが、抵抗を受け内戦に入る。議会側指導者に清教徒が多かったので清教徒革命と呼ばれる。クロムウェルの活躍で議会派が勝利し、国王は斬首された。共和制となる。クロムウェル死後、チャールズ2世が即位し王政復古。しかし次代ジェームズ2世の専制にオランダ総督ウィレムがイングランド上陸、国王は逃亡し名誉革命成る。
    スチュアート朝断絶後、ハノヴァー朝ジョージ1世が即位。ドイツ系であり18世紀の政治は政党の有力者に

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    2024年07月04日
  • 君主制とはなんだろうか

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    なんとなくわかった気でいた国の制度。共和制、立憲君主制、専制君主制などわかりやすく解説されており、非常に有意義であった。その制度を歴史的に追っていくことで、世界史もおさらいでき、一石二鳥の本であった。

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    2024年04月19日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    何時もわかりやすい文章を書く君塚先生ならイギリスの歴史も判りやすくなるだろうと読み始めました。上巻はエリザベス1世女王までですが、なんか南北朝ですか応仁の乱ですかというレベルでカオスしてますな……。さすがの君塚先生の文章でも混乱してしまいました。
    とりあえず、戦争継続のための財源が欲しい王と、税を取るなら意見させろという貴族市民の間に議会が出来たことが、その後の立憲君主制の足掛かりになったというのは、なんとなく判りました。

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    2024年03月04日
  • 悪党たちの大英帝国(新潮選書)

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    君塚先生お得意の人物を通して見るイギリス史、今回は悪党がテーマ。
    悪党と言っても悪人とは限らず常識から外れた改革児という感じで、日本史だと後醍醐天皇や織田信長を並べたような感じでしょうか。って、そう例えると日本もイギリスも変わらないように思えます。世の中が動く時には常識の範囲で動くような人では務まらないということなんでしょうかね。
    もしもこの本を改定することがあれば、その時にはジョンソン元首相を入れてほしいなどと思いました。

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    2023年12月05日
  • 女王陛下の影法師 ──秘書官からみた英国政治史

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    国王陛下・女王陛下と、政治と、秘書官。この歯車が噛み合わないと、国の運営が滞るイギリス。
    単なるスケジュールの管理や外遊の手配だけでなく、王室のありとあらゆることに目をむけ、心配れる秘書官が必要であることを、あらためて感じる一冊でした。

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    2023年06月25日
  • 貴族とは何か―ノブレス・オブリージュの光と影―(新潮選書)

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    ノブレス・オブリージェとは「高貴なるものの責務」のことである。
    本書は、世界中の貴族の歴史を解き明かしつつ、貴族が果たしてきた責務と最近のにわか貴族が公共の福祉よりも自身の快楽に重きをおく現状を痛烈に批判している。

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    2023年05月30日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    イギリスは歴史と伝統のある国であるのは論をまたないが、その前半はフランスの属国的立場にあったことを初めて知った。自国の王が常駐していなかったからなのか、14世紀以降急速に民主化が進んだことは興味深い。民主化と言っても貴族階層止まりだとは思うが。
    後半の展開が楽しみだ。

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    2023年04月07日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    物語 フランス革命が面白かったのでその繋がりで。テンポ良く、教科書的だが面白い。世界史リタイヤしたのが、同じ名前が出まくることだと思い出した。

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    2021年11月21日
  • 悪党たちの大英帝国(新潮選書)

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    大英帝国を率いたリーダーシップの物語
    歴史は人間によって創られる
    1940年英国首相に選ばれるのがチャーチルではなく、ハリファクス外相であったら、英国は早々にヒトラーと講和し、ナチスドイツの世界覇権は実現していただろう。(282)
    その英国も第二次大戦の勝利と引き換えに、世界の盟主の座を、アメリカとソ連に譲ることになる。
    歴史は禍福の如し。
    結局、技術・経済・社会システム・軍事により世界の覇権を手中にしても永遠には続かない。
    心地よい勝利者の地位は、慢心と怠惰を生み、民衆はパンとサーカスをリーダーに求め、政治はポピュリズムに陥る。
    その時に積み上がるのは、軍事費とエンタメ経費を賄うための「公的

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    2021年09月23日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    アリソン・アトリーの『時の旅人』をテキストとしてオンライン読書会を行っているが、エリザベス1世とメアリー・ステュアートの時代に紛れ込んだ少女という設定だけあって、当時についての知識があった方が、より確実に楽しめていたはずと強く思っていた。そこで新書でと思って岩波か中公で探したところ、中公で見つかったのがこの著作だった。「はじめに」で、エリザベス1世と信長とが同じ年代を生きていたと知って、関心を持てるようになった。こうした視点は、あってよいと思う。読みたい。

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    2021年08月08日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    シェークスピア劇の時代(百年戦争〜薔薇戦争)のあたりの実相が、かなり複雑ながら何とかかんとか理解できた。
    少なくともこの時代まではイングランドはブリテン島内部やアイルランドよりも海峡対岸のフランスとの結びつきが強かったというのが意外だった。

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    2021年06月19日
  • 悪党たちの大英帝国(新潮選書)

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    ヘンリー八世からチャーチルまで7人の大英帝国を支え変革してきた人物。王や首相などの立ち位置は違えども、その個性運命には興味が尽きない。人物像はもちろん英国史にも詳しくなれる。とても面白かった。

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    2021年03月03日
  • 悪党たちの大英帝国(新潮選書)

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    ・権力とは腐敗する傾向にある。絶対的な権力は絶対に腐敗する。
    Power tends to corrupt and absolute power corrupts absolutely.
    アクトン男爵:19世紀イギリスの歴史家

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    2020年12月08日