君塚直隆のレビュー一覧
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世界の歴史を勉強するにあたって大変なのが、馴染みのない地名と人名のオンパレードにどうやって対応するかということだ。
中世からは◯◯伯だとか◯◯公だとか、◯◯シャーとか似たような語句がたくさん出てきて、理解するのが大変だった。
それに比べれば日本の歴史ってのは随分スッキリしてるようにも思うんですが、どうでしょうか?
名前や地名の多さには辟易しますが、個々の物語やエピソードはとても興味深いものがあります。
上巻はテューダー朝のエリザベス1世の死去までを扱っている。
今回分かったのが、イギリスは途中まではフランスだって言っても間違いでないということ。 -
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エリザベス1世は後継を残さなかったためテューダー朝は断絶。開祖ヘンリ7世の子孫スコットランド王がジェームズ1世として即位、スチュアート朝はじまる。
17世紀、チャールズ1世は議会を軽視し絶対君主を目指すが、抵抗を受け内戦に入る。議会側指導者に清教徒が多かったので清教徒革命と呼ばれる。クロムウェルの活躍で議会派が勝利し、国王は斬首された。共和制となる。クロムウェル死後、チャールズ2世が即位し王政復古。しかし次代ジェームズ2世の専制にオランダ総督ウィレムがイングランド上陸、国王は逃亡し名誉革命成る。
スチュアート朝断絶後、ハノヴァー朝ジョージ1世が即位。ドイツ系であり18世紀の政治は政党の有力者に -
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亡くなる前に書かれたエリザベス2世の伝記。
私の印象は、ダイアナ事件後のマスコミに叩かれていた悪いイメージだったが、この本に書かれているのは懸命にイギリスや他16ヶ国の女王として人生を捧げている姿だった。
政治的か知識や経験があるので、口を出したくなることもあるが、「君臨しても統治せず」を体現しているのはすごいの一言。
コモンウェルス(イギリスの旧植民地)に対する愛情、平等に接する態度は、首相ではできない、君主としてのみできると思うので、やはりなくてはならない存在だと思った。
ダイアナ事件後に支持率がさがったのにも関わらず、時代にそくして改革を行い、支持率を上げてきたのは女王の手腕があったから -
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9月に逝去した史上最長の英国の君主、エリザベス女王についてほとんど知らないことに気づいたので本書を読んだ。
ドラマを見ているように読み進んだ。エドワード8世の「王冠を賭けた恋」によりリリベット(エリザベス女王の子供の頃の愛称)は大英帝国の王位継承第一順位になってしまう。そのリリベットはクリントン元米国大統領がその回顧録で「女王に生まれていなかったら、きっと優れた政治家か外交官になられていたことだろう」と記す人物となる。エリザベス女王が外交で果たした役割の大きさに驚かされた。
そのエリザベス女王及び王室はダイアナ妃事件で窮地に陥る。しかし、エリザベス女王は失敗から学ぶことのできる君主で王室改 -
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今年で在位70年を迎える英国エリザベス女王。周囲は記念祭を表す単語"Jubilee"で盛り上がっている。
本書はその当事者を書いた伝記。ビジネス書でらない伝記は故人を対象にしたものが多いなか、存命中の女王を対象とする。
読み進めるとなぜこんなにも長い間在位しているのか頷ける。チャーチルやサッチャーなど、かの歴代の首相を前に対等に渡りあってきたのは、英才教育の賜物ではなく生まれ持った天賦の才のように見える。
天賦の才(センス)だけでなく、物事を理解しようと資料を漁る努力家。加えて冗談を交えたパーソナルタッチで相手の懐に入る。
なるほど、これは絶大な信頼を国民から得ているわけだ -
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大英帝国を率いたリーダーシップの物語
歴史は人間によって創られる
1940年英国首相に選ばれるのがチャーチルではなく、ハリファクス外相であったら、英国は早々にヒトラーと講和し、ナチスドイツの世界覇権は実現していただろう。(282)
その英国も第二次大戦の勝利と引き換えに、世界の盟主の座を、アメリカとソ連に譲ることになる。
歴史は禍福の如し。
結局、技術・経済・社会システム・軍事により世界の覇権を手中にしても永遠には続かない。
心地よい勝利者の地位は、慢心と怠惰を生み、民衆はパンとサーカスをリーダーに求め、政治はポピュリズムに陥る。
その時に積み上がるのは、軍事費とエンタメ経費を賄うための「公的