【感想・ネタバレ】エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年06月13日

エリザベス女王の生前に綴られた、女王陛下の軌跡。女王陛下に何が起こり、そして、どうなさったのか…歴史や史実から知ることができる一冊。とても貴重な資料。

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Posted by ブクログ 2022年12月18日

エリザベス2世の治世に関わってきた各国の首相や側近の言葉からは、彼女が聡明でいかに国際社会で重要な役割を果たしていたかがわかる。形式的なコモンウェルスの紐帯なのではなく、コモンウェルスが「家族」であることを再認識したうえで、国家関係の緊張ですら解いてしまう。彼女の人柄の良さや君主としての尊厳がイギリ...続きを読むスをも超えて保たれているのはそういった彼女の賢明さがあるからだと思う。普通の人には到底できない立ち回りであるし、今後ロイヤルの中でエリザベス2世を超える治世を作ることも難しい気がする。

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Posted by ブクログ 2022年11月21日

先日、96歳の生涯を閉じたエリザベス2世の評伝。本書を読むと25歳で王位を継いでから70年以上にわたって連合王国と英連邦王国の君主として君臨した彼女の生涯がお飾りとしてのそれではなく、まさに現実政治に大きく関係するまさに波瀾万丈のものであったことがよくわかる。

歴代の首相との関係、なかでも鉄の女サ...続きを読むッチャーとの関係は興味深かったが、コモンウェルスとの関係は知らなかったことが多く、勉強になった。日本の皇室との関係も随所に触れられており、エリザベス女王から見た日本の皇室という視点は新鮮であった。

しかし、本当のところエリザベス女王が何を考えどう行動したのかを知るには、現在は非公開の資料に基づいて跡づけられる必要があり、その辺が同時代史の難しさでもある。

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Posted by ブクログ 2022年04月01日

女王のことをリリベットと書き、即位した瞬間から女王に変える、変えるというか当然にそうなる。君塚先生の女王愛に打たれた。女王陛下、王たるものの在り方に感動した。

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Posted by ブクログ 2021年01月25日

エリザベス女王がいるイギリスに絶対行きたい。
健康で長く在位して頂きたい。
読み終わってイギリス王室のインスタフォローしてしまった。

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Posted by ブクログ 2020年08月18日

イギリスからみた超現代史です。
普通、歴史の新書は小難しくて読みにくいものが多い中、すっと入ってきました。
そして、エリザベス女王、すげーっす。

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Posted by ブクログ 2023年03月02日

亡くなる前に書かれたエリザベス2世の伝記。
私の印象は、ダイアナ事件後のマスコミに叩かれていた悪いイメージだったが、この本に書かれているのは懸命にイギリスや他16ヶ国の女王として人生を捧げている姿だった。
政治的か知識や経験があるので、口を出したくなることもあるが、「君臨しても統治せず」を体現してい...続きを読むるのはすごいの一言。
コモンウェルス(イギリスの旧植民地)に対する愛情、平等に接する態度は、首相ではできない、君主としてのみできると思うので、やはりなくてはならない存在だと思った。
ダイアナ事件後に支持率がさがったのにも関わらず、時代にそくして改革を行い、支持率を上げてきたのは女王の手腕があったからだと思った。

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Posted by ブクログ 2022年11月20日

9月に逝去した史上最長の英国の君主、エリザベス女王についてほとんど知らないことに気づいたので本書を読んだ。

ドラマを見ているように読み進んだ。エドワード8世の「王冠を賭けた恋」によりリリベット(エリザベス女王の子供の頃の愛称)は大英帝国の王位継承第一順位になってしまう。そのリリベットはクリントン元...続きを読む米国大統領がその回顧録で「女王に生まれていなかったら、きっと優れた政治家か外交官になられていたことだろう」と記す人物となる。エリザベス女王が外交で果たした役割の大きさに驚かされた。

そのエリザベス女王及び王室はダイアナ妃事件で窮地に陥る。しかし、エリザベス女王は失敗から学ぶことのできる君主で王室改革に努め、再び国民の支持を得ることに成功した。

先に記したように本書はドラマを見るように読むことができる。エリザベス女王のロイヤル・ウェディングにまつわる次のエピソードに心打たれた:

リリベットのウェディング・ドレスも、一般国民と同様に、配給券によって手に入れた絹やレースで仕上げられることになった。それを知った多くの国民は自分の配給券を王室に送ってきた。しかしリリベットは丁寧なお断りの手紙とともに、これを返送していった。他人に配給券を渡すのは法律で禁じられていたのだ。しかしリリベットはこうした国民の善意には感謝の気持ちでいっぱいであった。

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Posted by ブクログ 2022年11月17日

twitterアカウント女王陛下さん(=君塚先生)は気になっていたので読みたい本には入れていたものの後回しにしていたら先に女王陛下(本物)がお亡くなりになるという……。
そのエリザベス女王、元々は国王になるポジションで無かったのが、ある程度物事を判断できる10歳になって女王への道が引かれたというのが...続きを読むポイントのように思えます。
あとイギリスは王権を長い時間をかけて制約していったので、所々に女王の政治力が登場する場面が有るのが面白いですね。イギリス連邦は英国の外なので女王の出る幕が多いとか、なるほどと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年05月07日

今年で在位70年を迎える英国エリザベス女王。周囲は記念祭を表す単語"Jubilee"で盛り上がっている。
本書はその当事者を書いた伝記。ビジネス書でらない伝記は故人を対象にしたものが多いなか、存命中の女王を対象とする。
読み進めるとなぜこんなにも長い間在位しているのか頷ける。チャ...続きを読むーチルやサッチャーなど、かの歴代の首相を前に対等に渡りあってきたのは、英才教育の賜物ではなく生まれ持った天賦の才のように見える。
天賦の才(センス)だけでなく、物事を理解しようと資料を漁る努力家。加えて冗談を交えたパーソナルタッチで相手の懐に入る。
なるほど、これは絶大な信頼を国民から得ているわけだ。

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Posted by ブクログ 2020年04月20日

イギリスの現役君主エリザベス2世の本格評伝。
女王の波乱に満ちた生涯を振り返りつつ、イギリス現代史や英国王室の在り方についての理解も深まった。また、コモンウェルスという存在の重要性も認識した。
伝記として信頼に足る筆致の中にも、著者のエリザベス女王に対する愛が感じられた。
現代において君主制を維持し...続きを読むようとすれば、国民からの支持が不可欠であり、「時代に即した改革を進める現実主義と柔軟性」を備えることが必要だということを理解した。また、王室(皇室)としての広報戦略も重要であると感じた。
エリザベス女王が立憲君主として類まれなる能力を発揮しており、また、その治世の中で幾多の苦難を乗り越え、老練さを増していることはよくわかったが、逆に立憲君主制における属人性の問題についても考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2022年09月11日

エリザベス2世の逝去を受けて読んだ一冊。立憲君主制の中で王室のあり方を模索し続け、英国に尽くした女王の生涯(この本が書かれた時点ではまだ在位中だが)が書かれており、Netflixドラマ「クラウン」とリンクしている部分も多く、伝記物としても読みやすい。

長きにわたる在位の間に時代は変わり、チャーチル...続きを読むからはじまった国内の老獪な政治家との折衝や、コモンウェルズとの連携など、難しい舵取りをされてきたのだと感じるとともに、女王を筆頭とする王室のソフト外交の重要性がよくわかった。

そんななかで、立憲君主という立場の似ている昭和天皇とのエピソードが沁みた。

時代のうねりの中で、沈みゆく大英帝国を目の当たりにしながら、ときにはスキャンダルからの王室批判に向き合い、どんな気持ちで公務にあたっていたのか。
筆者によれば、勤勉実直な女王は日記を書いているはず、とのことなのだけど、さすがにプライベートなそれは公開はされないのだろうな。

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Posted by ブクログ 2021年01月22日

 NETFLIXでエリザベス女王のドラマを見つけた。エリザベス女王の知識を入れておいた方がドラマを見るのに楽しいだろうと思い購入。

 まだご存命のエリザベス女王の人生を振り返ることは、そのまま第二次世界大戦後のイギリスを中心とした世界の歴史を紐解くことにつながるということで、本の流れはイギリスの歴...続きを読む史とエリザベス女王の人生を一緒に追っていくようになっている。

 まだ女王はご存命であるので、人物評価が難しく、史料も少ない中出版された本なので、ちょっと内容が淡々としていてダレるところは正直ある。
 それでも、、上流階級に対して敬いの気持ちが昔と比べて薄れている今の時代で、王室が時代にあわせて変化していって国内外で受入れられている流れがよくわかる。
これから見るドラマもより楽しめると思う。感謝。
 

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Posted by ブクログ 2020年06月22日

た1952年に25歳で英国の王位に即いたエリザベス女王(1926~)。カナダ、オーストラリアなど16ヵ国の元首でもある。ウィンストン・チャーチル、サッチャー、ジョンソンら十数人の首相が仕え「政治経験が長く保てる唯一の政治家」と評される彼女は、決して”お飾り”ではない。70年近い在位の間には、ダイアナ...続きを読むの死をはじめ、数多くの事件に遭遇、政治に関与し、20世紀末には強い批判も受けた。本書はイリス現代史を辿りつつ、幾多の試練を乗り越えた女王の人生を描く。
類稀な博識さと努力によって王室を守り続け、盛り立ててきた女王。イギリス好きだしロイヤルファミリーも好きな私はつい好意的に見ているけれど、日本と異なり立憲君主制自体にも厳しい目が注がれるイギリスでは、失敗のたびに学習し変わっていけないと生き残れないのでしょう。でも、果たしてエリザベス女王が崩御されたら、その後はどうなるのか不安にも思う。これだけ有能な君主がいる間はいいけど、諸刃の剣だなあ。

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