君塚直隆のレビュー一覧

  • ヴィクトリア女王 大英帝国の“戦う女王”

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    何を正義ととるかは別にして、
    選挙法改正等、民主主義のブームの中で
    王室やイギリスの尊厳を守るという純粋な使命感をもって政治を陰に陽にコントロールしてきた女帝の強さがよくわかる一冊だった。

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    2023年11月26日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    イギリスの歴史の流れをざっと見たい人におすすめ。同じような名前が多くて、何度も系図を確認しながら読んだ。王家の系図や地図がその都度載せてあるので便利。

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    2023年02月17日
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主

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    エリザベス2世の逝去を受けて読んだ一冊。立憲君主制の中で王室のあり方を模索し続け、英国に尽くした女王の生涯(この本が書かれた時点ではまだ在位中だが)が書かれており、Netflixドラマ「クラウン」とリンクしている部分も多く、伝記物としても読みやすい。

    長きにわたる在位の間に時代は変わり、チャーチルからはじまった国内の老獪な政治家との折衝や、コモンウェルズとの連携など、難しい舵取りをされてきたのだと感じるとともに、女王を筆頭とする王室のソフト外交の重要性がよくわかった。

    そんななかで、立憲君主という立場の似ている昭和天皇とのエピソードが沁みた。

    時代のうねりの中で、沈みゆく大英帝国を目の当

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    2022年09月11日
  • 物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで

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    上下巻読んだ感想。イギリスの歴史はもっと時間をかけて学ぶようにしたい。
    イギリス王家はヨーロッパ大陸の皇帝や王家と婚姻関係にあったことはなんと無く知っていたけど、どうも主従関係や相続などが複雑。
    スコットランド·ウェールズ·イングランドとアイスランドの関係も掘り下げて学んでみたいかな。
    あと、議会が成立してからの変遷も気になる。随分と歴史があるようだし終身の貴族院というのももしかしたら人気投票的な民主主義にいくらか歯止めをかけるよいシステムなのかも知れない。

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    2022年07月18日
  • ヨーロッパ近代史

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    教科書的な記述と思い入れのある事項の記述の差がある。
    当然、後者が面白い。ダーウィンとかレーニンとか。
    レーニンがヨーロッパ近代に対して抱いていた憧れとコンプレックス、ドストエフスキーも指摘していたロシア的心情としてプーチンも抱いているだろう。

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    2022年06月19日
  • ヨーロッパ近代史

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    各章ごとに、その時代を象徴する一人の人物を中心に解説されていたので、一人の人の人生を追うように時代を知ることができた。
    歴史に名前を残す偉人たちは様々だけれど、多くの人は環境に恵まれていて名前を残せるだけの学びができる場があったからなのだと思った。もちろん一部の人は良いとは言えない環境から生え抜きで名声を得た人もいるけれど、多くは環境要因が大きい。
    また、今の時代は昔に比べるとかなり改善されてきていることも改めて実感した。

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    2022年01月26日
  • 悪党たちの大英帝国(新潮選書)

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    “悪いやつら”が、時代を動かす。
    数々の悪徳を犯した一方で、偉大な業績を残し、人々から支持されたイギリスの「悪党」たちの実像に迫る書籍。

    テューダー王朝2代目の君主ヘンリ8世(在位1509~47年)は、「好色漢」で、「残虐性」「浪費癖」もすさまじかった。
    その一方、ヨーロッパ国際政治において、戦争・外交両面で影響力を行使した。
    ・ヘンリ8世は海軍を整備し、勢力拡大を進めた。しかし、スコットランド侵攻に失敗し、対仏戦争でも惨敗を喫した。さらに、戦費がかさんだことで、宮廷は破産寸前となった。
    ・ヘンリ8世は、結果的にはイングランドの強国化に失敗した。しかし、ローマ教皇庁と決別して教会を国家の下に

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    2021年10月13日
  • 物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで

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    どうも全体として「物語シリーズ」の割には物語性に欠けるという感じ。通史の流れを追っただけ、という印象。

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    2021年06月30日
  • 物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで

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    下巻は、清教徒革命から2012年のエリザベス2世在位60周年まで(キャメロン政権)。

    小学校のとき、イギリスの正式名称が「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」だと知って、その名前の長さにテンション上がったが(今になって思うと日本語で議論してもしょうがない話題…)、どうして「連合王国」なのかよく分かる。

    清教徒革命で一時は共和制になったものの、すぐに王室が復活するので、フランスや日本と違ってこれぞというイベントがないまま、本を読んでいてもどこが転換点か分からない感じで議会が発展していったのはイギリス特有のように思う。

    著者自身が言っているように、本国中心に書かれているので、植民地

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    2021年06月23日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    イギリス王室にはまっている妻(こちらは今のだけど)の影響で、Voicyで聞いたコテンラジオさんのエリザベス1世の話が本当に面白く、こちらも購読。
    上下巻とはいえ、長いイギリスの歴史を概観しているので、そんなに詳しいところには立ち入らない(ので、コテンラジオさんの方が断然面白い)のだが、とにかくずっと、国内と大陸(大体はフランス)とゴチャゴチャやっている。
    あと、高校のとき世界史に挫折した原因だが、やっぱり同じ名前が多すぎる!!

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    2021年06月13日
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主

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     NETFLIXでエリザベス女王のドラマを見つけた。エリザベス女王の知識を入れておいた方がドラマを見るのに楽しいだろうと思い購入。

     まだご存命のエリザベス女王の人生を振り返ることは、そのまま第二次世界大戦後のイギリスを中心とした世界の歴史を紐解くことにつながるということで、本の流れはイギリスの歴史とエリザベス女王の人生を一緒に追っていくようになっている。

     まだ女王はご存命であるので、人物評価が難しく、史料も少ない中出版された本なので、ちょっと内容が淡々としていてダレるところは正直ある。
     それでも、、上流階級に対して敬いの気持ちが昔と比べて薄れている今の時代で、王室が時代にあわせて変化

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    2021年01月22日
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主

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    た1952年に25歳で英国の王位に即いたエリザベス女王(1926~)。カナダ、オーストラリアなど16ヵ国の元首でもある。ウィンストン・チャーチル、サッチャー、ジョンソンら十数人の首相が仕え「政治経験が長く保てる唯一の政治家」と評される彼女は、決して”お飾り”ではない。70年近い在位の間には、ダイアナの死をはじめ、数多くの事件に遭遇、政治に関与し、20世紀末には強い批判も受けた。本書はイリス現代史を辿りつつ、幾多の試練を乗り越えた女王の人生を描く。
    類稀な博識さと努力によって王室を守り続け、盛り立ててきた女王。イギリス好きだしロイヤルファミリーも好きな私はつい好意的に見ているけれど、日本と異なり

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    2020年06月22日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    英国の通史で王権と議会の関係性が中心に描かれている。
    上巻はイングランドの成立からエリザベス1世の治世まで
    物語と作品名についている割に淡々と語られすぎかも。

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    2020年05月08日
  • 物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで

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    EU離脱問題を巡って英国が揺れています。メイ首相がEU側とまとめた離脱合意案は先月、下院で歴史的大差で否決されました。来月末の「合意なき離脱」が現実のものとなる可能性が高まり、どのような影響が生じるのか誰も予測がつきません。

    本書は、イギリスの歴史を議会と王権の関わりを中心に論じた概説書。下巻はエリザベス1世の死去、ジェームズ1世の即位から、21世紀初頭のキャメロン政権成立まで。
    私たち日本人からは、彼の国は同じ島国、アングロサクソンで大陸諸国とは一定の距離を置くジェントルマンの国、といった印象しかありませんが、本書を読むとその内実は様々な対立を抱えていたことがわかります。

    一つ目は宗教上

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    2019年02月06日
  • 物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで

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    上巻はあっという間に読んだんだけど下巻がきつかった。
    下巻の中盤からほぼ政治史。筆者の専攻が政治外交史らしいので然もありなん。通史を謳ってる割に配分の偏りが大きいのだが、はじめから「王権と議会」がテーマだと言ってるので仕方ない。
    巻末に、参考文献と同様にして関連映画を紹介しているのが好ましい。

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    2018年06月03日
  • 物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで

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    これを読むと、この前の国民投票は、何というかサッチャーの亡霊のようなものが表面化してしまったのかなと考えさせられた。

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    2016年07月19日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    古代からエリザベスⅠ世まで。

    ノルマンからアンジューまでの王の即位を臣下が承認し、王は見返りとして臣下の権益を承認するってのは、基本的に孝徳朝の頃に似ている気がした。

    ただ、征服王朝で大陸に介入し続けたことが、同じ島国の発展で違うところか。

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    2016年07月19日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    ネタバレ

    【157冊目】上下巻合わせて読みました。イギリスの通史をおさらいすることが出来てよかった。それにしても、「英国王のスピーチ」のジョージ6世が、現在のエリザベス2世のお父上ってすごいことだな……そして、現女王の祖父がジョージ5世で第一次世界大戦のときの王様。
    上巻は大陸ノルマンディー地域への進出と後退の歴史、下巻は王権と議会の関係が制度化されていく歴史という印象。

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    2016年06月06日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    イギリスの歴史に関する本はこれまで何冊か読んだが、野蛮でダイナミックなイギリスや周辺国の歴史に興味は尽きない。
    ただ、新書の割には少し盛り込みすぎではないかと思う。中公新書らしいといえばそれまでだが、もう少しざっくり読める方が良いかも。

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    2015年07月14日
  • 物語 イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで

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    ノルマンコンクエストまでの七王国時代やアルフレッド大王の時代は目新しかった。ノルマンやアンジューといったフランス貴族が王であった時代からイギリスに本拠を移す時代。百年戦争を経てヘンリー8世による国教会の成立。エリザベス一世の時代まで。外来の王の弱さと戦争増税の為の増税。承認するには議会の承認。結果として王権強化に振り切ったフランスが革命により王制ごなくなったのと対照的。

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    2015年06月30日