坂本あおいのレビュー一覧

  • 幸せなひとりぼっち

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    これは良い話!!
    オーヴェは偏屈で変わり者の老人。そんな彼の隣家ににぎやかな家族が越してきて、彼の日常が変わる。泣けます。オーヴェは、愛すべき変な老人。彼が恋しい。

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    2025年08月26日
  • 幸せなひとりぼっち

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    この頑固じじいが!(もしくはばばあかもしれない)、と誰もが一回は思ったことがあるのではないでしょうか。それは近所のおじいさんであったり、お客さんであったり対象は様々だと思います。
    そんな頑固じじいには、自分たちよりも長い人生の歴史があって、だからこそ譲れないものがあるのかもしれない。今に適応できてはいないけど、今の自分たちにはできないことができるかもしれない。当たり前だけど忘れがちなその事実を思い出させてくれて、そんな場面で優しくあれそうなそんなお話でした。

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    2025年06月19日
  • 幸せなひとりぼっち

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    すっごく良かった!これまで読んだ中で1番好きな本になったかもしれない。じわじわとオーヴェの愛らしさがくる。そして、人っていいなと思わせてくれる。

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    2025年01月11日
  • もっと遠くへ行こう。

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    むちゃくちゃ面白かった。なんだこれ。
    なんとなく気になって買っておいた積読本で、手に取ってみたら驚愕の面白さ。ここ最近本を読むペースが落ちてたのは、改めて今の自分にヒットしない本を無理して読んでたんだなと感じた。
    たぶんSFミステリが好きな人にはありがちなオチなのかもしれないけど、私はキレイに騙されて最後まで、まさか!そんな!なんてこと!の連続で楽しかった。
    主人公・ジュニアに、この男なんもわかってないな、とその人格や言動にイライラしながら読むこともあって、でもそのイライラが実は物語の重要な伏線だったと気づいた時、ほんとやられたーと思った。そここそがこの本で描きたい本質だったんじゃないだろうか

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    2023年10月13日
  • 幸せなひとりぼっち

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    ネタバレ

    たぶんオーヴェは、世界に何回も絶望してただろうけど、その度にソーニャに支えられて助けられて。
    だからこそソーニャがいなくなってしまったときに、あとを追いたかったんだろうな。
    なのに周りがにぎやかになって、ツッコみたいことたくさんになっちゃって(笑)
    もう少しそっちで待っててくれってなってたけど、きっとソーニャが来るなって言ってくれたんだと思うな。
    世界はそんなに捨てたもんじゃないないんだろうな。
    すごく素敵な物語でした。

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    2023年09月25日
  • 幸せなひとりぼっち

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    ここ最近読んだ本の中で一番良かった。
    頑固おやじなオーヴェはカールじいさんを思わせるキャラクターで、最初から好感を持てた。
    外国作品によくある長ったらしい比喩表現に辟易しながらも、
    ページをめくる手をとめられなかった。

    また読みたいと思えた本はここ最近では久々。
    じんわりと心温まる話ながらもちょくちょくクスッと笑えるパートもあり。登場人物全員愛しいと思えたのはこの作品が初めて。
    特にポンコツなパトリックが好き。

    以下お気に入りのフレーズ

    ◎ずっとくすくす笑い続けていて、その合間に喋っているようだった。それもシャンパンの泡ならこんな風に笑うだろうと想像するような、くすくす笑いだった。

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    2023年09月22日
  • 幸せなひとりぼっち

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    ネタバレ

    まだ半分あるけど、今年の一番! 元来堅物な男、陽気な妻の事故と死。周りの奴らはどいつもこいつも気に入らない。この世に未練なんかないのに周りが死なせてくれない。そんな男、オーヴェの行動は、全て自分がやると決めたこと。読者にはそれがわかるから偏屈だけど親近感が湧く。何より自分も本当は嫌われることを恐れずにそう行動したい。結果周りのオーヴェを見る目や関係性は変わったけれど、オーヴェ自身はそんなに変わっていない。もし自分が先に死んだら、夫には私の本棚からこの本を見つけ、手に取って読んでもらいたいな。

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    2023年06月22日
  • 幸せなひとりぼっち

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    トム・ハンクス主演の『オットーという男』という映画を、映画館で見た。この映画は、スウェーデンの映画『幸せなひとりぼっち』のリメイクだそうで、本書はその原作本。

    始めは、この作品がコメディだとは知らずに映画を見ていた。トム・ハンクス演じるオットーが常に怒っていたし、何度も自殺を図ろうとするから。でもオットーが死のうとするたびに、必ず邪魔が入って死ねない。まるで神様が彼を死なせまいとしているように。それがなんともおかしくてつい笑ってしまったのだけど、のちにこれがコメディだと知り、なんだ笑って正解だったんだ、とちょっとホッとした。そして切なさが残った。

    後日、この原作を読んでみたら、映画以上にク

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    2023年04月16日
  • サイコセラピスト

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    面白かったです!
    まさにページターナー。後半はほぼ一気読みでした。
    全然スカッとする終わりではないし心理学的な考えを自分の内面と照らし合わせて鬱々となったりもしたんですが、読めて良かったと思います。
    他の方も感想に書かれてましたが、こういうのには私も100%ひっかかります(笑)

    邦題はサイコセラピストですが、原題をそのまま日本語訳してほしかったと思いました。サイコセラピストというタイトルが悪いというよりは、そのタイトルに引っ張られてしまうので、出来れば著者の意図したところが出ている原題を訳したものが良かったなと。セラピストと患者はこの小説では対になる存在だし。

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    2023年02月12日
  • 幸せなひとりぼっち

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    最高です。
    映画から入り、原作に至りました。
    笑える上に感動させられます。

    主人公であるオーヴェは度が過ぎる偏屈オヤジ。
    しかし、読み進めるうちにそれはただ変であるのではなくて、オーヴェ自身の信念に拠るものだと解るにつれて面白さに加えて尊敬や愛着が湧いてきます。

    本当に面白くてサクサクと読み進めてしまうのですが、ただただ楽しんでるだけなのにオーヴェの生き様に心打たれている自分に気付きます。
    心にじんと染みるものを感じさせつつも、説教くささなんてない。(もちろんオーヴェはオヤジなのでちょっとした説教は垂れますがw)

    人生の大切なものを笑いで包んでくれているように感じました。ソーニャの教え方

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    2022年12月09日
  • もっと遠くへ行こう。

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    ほんとに面白い。翻訳者さんの後書きも面白い。この方がこの作品について語る会があれば絶対に参加したい。

    いい読書ができたと久しぶりに感じたし、感謝で涙が出てくる。
    イアン・リードさん、坂本あおいさんに感謝します。

    これからも何度も読み返したくなる本だった。

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    2022年11月02日
  • 新アラビア夜話

    ネタバレ 購入済み

    「自殺クラブ」という奇怪なタイトルの短編に心惹かれて購入したが、内容はそこまで猟奇的とも思えず、良識の範囲内に止まっている感があった。むしろ、「ラージャのダイヤモンド」の話の広がり方や、ハラハラさせる場面展開の方を面白く読んだ。

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    2022年06月23日
  • 幸せなひとりぼっち

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    何なんだこの偏屈オヤジは…鼻につきすぎて全然すらすら読み進められない…と、初め〜中盤ちょっと前までは思ってたけど、そこからがすごかった。面白かった。クセ強人間オーヴェのことが気になってしかたなくなってしまった。映画になってるのは知らなかったから、これから見たい。

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    2022年04月03日
  • 出口のない農場

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    不穏な小説が好きだ
    安部公房の砂の女のように
    そういう世界観が好きだ
    こういう小説を知っている方がいれば是非教えてほしい

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    2022年04月02日
  • ハティの最期の舞台

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    面白かった。フーダニットとしてはもの足りないのかも知れないが、事件が起こるに至った理由への興味に惹かれて読み進めた。またミステリーの本筋とは一見関係ないが、登場人物の生活や内面に記述を篤く割いていて、読み応えがあった。邦題が良い。

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    2022年03月13日
  • 幸せなひとりぼっち

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    ネタバレ

    スウェーデンの偏屈なおじさんが妻に先立たれて職を失い、妻のところに行こうとして何度も自殺を試みるも、隣人たちのせいで失敗する物語。
    偏屈なおじさんは自分の信念があって、一貫して妻を愛していて、周りに好かれている。読者も最初は偏屈じじいって思うけどだんだんオーヴェが好きにぬっていく。
    パルヴァネやイミーなどの隣人たちがまた良いキャラしていて、にぎやかで楽しそうな団地だなと憧れる。
    クスッと笑えて、そして泣けます。淡々とした文体がまた良い。

    スウェーデン人が家や家族を大切に思っている価値観を感じました。
    久しぶりの小説だったので少し読むのに時間がかかりましたが、とても面白かったです。

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    2021年10月12日
  • ブート・バザールの少年探偵

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    今とても評判のインド版少年探偵団の物語。インド小説というだけでも気になるけれど、ここ数年、子どもが主人公の翻訳作品が続出していること、そのどれもが、例外なく読んで後悔のない優れた作品であること、などの事情を考えるに、非英語圏諸国の小説も、英語版・日本語版翻訳へと推進力がついてきたのかもしれない。だとしたら読書の楽しみが隅々まで広がってくれて大変有難い。

     それにしても、今のインドと言えばコロナ。インド株の急激な拡大に国家的危機が拡散しているのではないかと恐怖を覚える現在。本書はその少し前の時代なのだが、コロナがなかろうと、インドのカーストの底辺にはこんなにも深い闇が広がっているのか驚きあきれ

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    2021年06月27日
  • もう終わりにしよう。

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    面白かった。人によって評価は分かれると思うけど僕は好きですこの感じ。
    小説ならではの恐怖。奇妙。怪奇譚。
    ラストの18ページは、かなりゾワっとくる衝撃。
    原語でも読んでみよう。Netflixの映画版も観てみたいな。

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    2021年05月02日
  • もう終わりにしよう。

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    めっちゃ気持ち悪い!&面白かった!付き合い始めて間がないジェイクと私。ジェイクの運転する車で彼の実家へ向かっている私。でも、彼と終わりにしようと思っていたり、何者かからの不気味な電話やメールに悩まされてもいる。この子、ちょっと変だな、と思ったが、ジェイクの実家に着いてみると、変わった両親や不思議な部屋があったり、好青年に思えたジェイクも怪しく思い始める。帰路、不審者を追って深夜の高校に消えたジェイク。後を追う私は何者かに追われ…。もうパニックの連続。間に挟まれる第三者の会話と相まって恐怖が煽られる。
    『もう終わりにしよう』…ジワる!!

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    2021年01月18日
  • 新アラビア夜話

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    宝島を書き、ジキルとハイドを書き、自殺クラブを書いたということでスチーブンスンの天才ぶりがわかる。ヴィクトリア朝のロンドンの夜、クリームタルトを配る若者に連れられてきた自殺願望者の集まる自殺クラブに乗り込んだボヘミア王子フロリゼルの無茶苦茶な冒険談。アランビアンナイトのように話は別の話に広がって7つの話からなる短編集になっている。どの話も謎が提起され陰謀が謀られ、薔薇十字探偵社の榎木津並みに無茶苦茶なフロリゼルの活躍が繰り広げられる。たまらない!

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    2022年05月10日