坂本あおいのレビュー一覧

  • サイコセラピスト
    初のポケットミステリに手を出してみた。
    翻訳本だったから読めるかな~って不安だったんだけれど、読み進めるとそんなことは杞憂に終わり物語の深みにドンドンはまっていった。
    内面をえぐるような心理描写。そして衝撃の結末。
    とても楽しめた一冊。
  • 幸せなひとりぼっち
    偏屈の極みのような主人公を、読めば読むほど好きになる。深い悲しみと、怒りと、それらを知っているからこその深い愛情を、色々な人との関わりや、巻き起こる事件と共に、ユーモラスに描いてある。海外の作品独特の言い回しは元来苦手な方だが、このお話は抵抗なく読み進めることができた。
  • 幸せなひとりぼっち
    自分に厳しく他人にも世の中にも厳しいオーヴェ。

    自分のルールがあり崩す事はない。
    妻を亡くし、生きる気力を失うオーヴェに、ズカズカと入り込むパルヴァネ一家。

    物語は良くある、淋しい孤独な老人が人と繋がり変わって行く姿を描きます。

    良くある物語だけど……泣けます。

    妻の墓の前で「淋...続きを読む
  • ハティの最期の舞台
    解説にある『ゴーンガール』は壁本だったが、これは面白かった。読んでいる最中も何だかモヤモヤした物があったが、最後の保安官の言葉で納得できた。諸悪の根源はハティ。「人を利用するのに長けた女」で最後には同情の念さえなくなっていた。イヤな女ですね。
  • 幸せなひとりぼっち
    マイナス15度のスウェーデンの冬。氷漬けになったノラネコを助けるために上半身裸になったイミー(デブ)の放ったセリフ

    「さあ、猫を僕に」

    カッコE!しかもネコアレルギー。漢やでしかし。
  • 幸せなひとりぼっち
    本を読んで、久しぶりにたくさん泣いた。

    頑固じいさんは、イラっとするけれど、オーヴェには(自分では気づかないのだろうが)愛情があるように思える。だから人をひきつけるんだろうな。

    最後の暮らしが幸せで、本当に私までうれしくなり、まるでオーヴェの近所に住んでいるかのような気分になってしまった。
    免許...続きを読む
  • 新アラビア夜話
    理由なき自殺願望者が集う、ロンドンの街。ボヘミアの王子フロリゼルは、悪の正体をつかむべくロンドンの夜を奔走する。

    これも何も知らずに、文庫裏のあらすじだけ見てふっと借りた本(私はそれまで、スティーヴンソンは一冊も読んだことがなかった)。
    で、すっかりハマってしまった。
    とうにかく私は、こういう話が...続きを読む
  • サイコセラピスト
    突然夫を銃で射殺し、その後六年もの間沈黙を保ち続けている画家の妻。彼女の口を開かせたいと使命感を覚えた心理療法士のセオは、彼女となんとか意思疎通を図ろうとするが――。
    短い章立てでするすると読んでいくうちに、六年前の事件の真実を追うメインストーリーとともに、主人公の複雑な境遇や沈黙を守る女性の日記が...続きを読む
  • サイコセラピスト
    同じアイデアのものは読んだことがあるが、なかなかに心がえぐられる言葉がいくつもありハッとした。
    展開が上手く、一気読みできた。
  • サイコセラピスト
    早川のポケミスは必読してます。訳者にもよりけりですが、コレといったミステリーに出会えた時は、年末のランキングでは何位になるかと、そこも目が離せません。そんな時のこの作品、私のまわりにもいるんだよね、こんな自己愛の塊りの人、とか毒を吐きながら読んでいくうちにすっかりはまってました。もしかして犯人は?と...続きを読む
  • サイコセラピスト
    なんてこった。おもしろいいいいいいい。
    これが第一作目だなんて、末恐ろしいなぁ。
    ぜひ多くの人に、予備知識なしに読んで欲しいので、あーだこーだ言うのはやめておくけれど、ほんとに構成のうまさは、さすが脚本を学んでいるだけのことはあるな、と。

    次回作もたのしみ!
  • 幸せなひとりぼっち
    一人の人の人生って、他人には知りえないほどのたくさんの記憶があって、みんなお子どもの頃があって、若い時があって、その中でいろいろな人と巡り会って、影響しあって、価値観を作っていくんだなーと改めて思った。
    自分の人生をまっとうすることにはじめからゴールとか目的ってないんだなー、とかも思った。
  • おばあちゃんのごめんねリスト
    先日読んで気に入った『ブリット=マリーはここにいた』のフレドリック バックマンの作品です。

    訳者曰く“生意気なクソガキ”のエルサ。ハリー・ポッター好きで、理屈っぽくて、どこか夢見がちな変わり者。そのため友達がおらず、学校ではいじめを受けている。そしてエルサのスーパーヒーローがおばあちゃん。若い頃は...続きを読む
  • ブリット=マリーはここにいた
    SL 2019.3.30-2019.4.5
    ラストはしっくりこないかんじもあるけど、ブリット・マリー、63歳というのはいいねー
    この作者の作品はほんと、映画向きだわ。
  • ブリット=マリーはここにいた
    職業安定所に行って頓珍漢な会話をしまくり、正直で純粋だけどその場にそぐわない、おばあさんというにはちょっと早いブリット=マリーという主人公登場から始まるお話。

    1980年代に流行った「飛べない症候群」の遅れてきた版のような気もするが、所がスウェーデンという国だろうが(だってそういうことにいち早く進...続きを読む
  • ブリット=マリーはここにいた
    63歳のブリット=マリーは夫に浮気をされて家を出た。
    このブリット=マリーが嫌な女なんです。ずっと家庭にこもり、狭い世間に生きてきた。凝り固まった考えで嫌味を吐く、いわば"鼻つまみ者"。その彼女が働こうと職を得たのが田舎町のユースセンターの管理人。

    まあ、ここまでで先は予想が付きます。子供たちとの...続きを読む
  • ブリット=マリーはここにいた
    夫の病気をきっかけに浮気されていたことを知って家をでたブリット=マリー。子供時代に姉を亡くしたことでどこか何かが壊れてしまったのだろうなという、掃除魔の変わった年配の女性で、孤独死をして近所に迷惑を掛けることをなにより恐れ、発見を早めるために人とかかわる仕事を見つけようとする。(仕事に来なければ誰か...続きを読む
  • ブリット=マリーはここにいた
    はじめはあまりにチグハグで冷や汗をかいたのだけれど、だんだんまわりと噛み合ってくるのが面白い。自分の存在意義だとか、生きる意味だとか、ちょっと立ち止まって考えたくなった時に良い友になると思う。
  • ハティの最期の舞台
    ミステリとしての「真相」は意外なものではないし、特に目新しさがあるわけでもないけれど、しみじみとした余韻が心に残った。そうだよねえ、若いってことは未熟で愚かで、それでいてむやみなエネルギーがあって、何かのはずみで、歩いている道の崖の側に転落してしまうかもしれない危うさをはらんでいるんだよね。それを見...続きを読む
  • 幸せなひとりぼっち
    人は死を恐れるが、たいていの人が一番恐れるのは、
    自分以外の人に死がおとずれることだ。死のもっとも
    恐ろしいところは、それがつねにわれわれを
    素通りしていくことだ。そしてわれわれは、
    ひとりあとに残される。