坂本あおいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正直、一回読んだだけだと、全然内容理解できませんでした。
最初の方は比較的テンポ良く進んで、話もついていけるですが、ちょうど半分くらい?読み進んだあたりから、何やら回想のような妄想のような話が増えていき。。。
最後まで読み終わっても誰に何が起こったのか、理解できず。。
2,3回くらい最後の方を読み返して、ようやく理解できるという感じです。
(わたしの読解力の低さも問題かも笑)
内容がわかって、「あー、そうだったのか!爽快!!!!」と思えれば何回か読み直しても読み直しがいがありますが、
この作品の場合は、内容がわかっても、「んー、、、で??」って感じだったので、ちょっと期待はずれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「もう終わりにしよう」という思いを胸にしながら恋人ジェイクの両親の家へ一緒に挨拶に向かう私。
少し前から起きている謎のいたずら電話と道すがら次第に違和感、緊迫感が高まっていく2人の会話。
この話、どこに向かうのだろう、何か起きようとしている、でも具体的な手掛かりはない。
胸のざわつく心理サスペンス。
解説によると著者の独特なテーマを有した作品は哲学サスペンスというジャンルを築きつつあるらしい。
Netflixで映像化されているというが、まさに映像向きの作品。
特に後半のジェイクはもしかして…を感じ始める辺りからはむしろ文字づらだけでは良くわからず、イメージで読む感じで、自分の中で勝手に -
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初の数ページで、救われない主人公が見えた。
ミスリードが張り巡らせていて、もしかしたら思い違いかも、と思ったが、やはりそうだった。
アルケスティスはちょっと調べてみよう。
ネタバレ
画家のアリシアは、夫を殺す。
アリシアは二度死ぬ
1回目は父親から。
アリシアを隣に乗せて車で突っ込んで自殺した母。
その夜、父親がわめき散らす。
死ぬなら、母でなくアリシアだと。
その時、アリシアは、今父親から殺された、という。
そんな幼少期を過ごしたアリシアは人との距離が適切でなかったが、夫をあいしていた。
夫は、主人公セオの妻と浮気していた。
アリシアはその浮気を知らなかったが、アリシアと同じくひどい父親 -
Posted by ブクログ
星3.5
閉塞感漂うミステリー。舞台設定のみならず、登場人物すべてに暗い影が付き纏っているので重苦しいことこの上ないが、いい意味で雰囲気が出ている(フランスドラマの『不感地帯』的)。
主人公は監禁されている訳ではないのに何故か本気で逃げ出そうとしない。その背景は途中途中に挟まれる『ロンドン』エピソードで小出しにされ、メインストーリーでは事件どころか淡々と日常が過ぎて行くだけだ。過去のエピソードは、あくまで主人公を逃げられない状況に置く為であり、あの農場で、あの家族を側から観察する役目を主人公に課している。傍観者以外の役目を持たない主人公は、農場の秘密を暴くでもなく、真実が明らかになってもな -
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7歳になるエルサは、母親と母親のパートナーであるイェーオリ暮らしている。同じアパートのフロアに住む元医師のおばあちゃんとエルサは、最高の友だち。わからない事はウィキペディアで調べ、紙の本より電子ブックを好み、ハリーポッターが大好きでグリフィンドールのマフラーを放さない。そんな、ちょっと変わった子エルサは、学校では浮いている。おばあちゃんはエルサに、おはなしのなかの国・ミアマスの事をたくさん話してくれる。それがエルサの大好きな時だった。ちょっと頑固で変わり者のおばあちゃんが、ガンで亡くなってしまう。おばあちゃんは、エルサに同じアパートに住む住人たちへ手紙を届けてくれるように頼んでいた。
おばあち -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒険小説の古典的名作「宝島」の作者スティーブンソンが書いたミステリー風の小説。
ボヘミアの王子フロリゼルの関わる二つの奇妙な事件が収録されている。
メインキャラクターはフロリゼル王子なのだが、章によって違う登場人物の視点での物語になる。
19世紀のロンドンとパリが舞台。
序盤のフロリゼル王子は、自ら刺激を求めて危ないことに首を突っ込んでゆく感じで、お付きの臣下ジェラルディーン大佐が諫めても聞かないタイプでなんと
なく漫画「レベルE」のバカ王子とダブってしまって、あのキャラクターの元ネタはこの王子なのかと思ってしまった。
しかし、後半の章になるにつれ高潔で正義感の強い人物になってしまい、さ -
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先が気になってしまい、ゆっくり読むつもりが
一晩で一気読み。
この真っ赤な表紙と、
でかでかと書かれたタイトルが
チェーンソーでも持って殺戮を繰り返す犯人が居る
悲劇の農場から逃げられないー!
って感じがしますが、全くそういう話じゃないな…。
たぶん(笑)
風景描写が秀逸。
白い埃だらけの真夏の砂利道、
静かな月夜の湖と水の冷たさ、
瑞々しい森の中の物言わぬ彫像の数々。
静謐の廃屋のような家庭内で繰り広げられる
秘密の家族劇、と言った処。
主人公ショーンが何故フランスの農場に辿りついたか、
経過と共に進められていく。
しつこすぎない、
丁度良い丁寧な描写が最後まで印象的でした。
ルルかわ