坂本あおいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
星3.5
閉塞感漂うミステリー。舞台設定のみならず、登場人物すべてに暗い影が付き纏っているので重苦しいことこの上ないが、いい意味で雰囲気が出ている(フランスドラマの『不感地帯』的)。
主人公は監禁されている訳ではないのに何故か本気で逃げ出そうとしない。その背景は途中途中に挟まれる『ロンドン』エピソードで小出しにされ、メインストーリーでは事件どころか淡々と日常が過ぎて行くだけだ。過去のエピソードは、あくまで主人公を逃げられない状況に置く為であり、あの農場で、あの家族を側から観察する役目を主人公に課している。傍観者以外の役目を持たない主人公は、農場の秘密を暴くでもなく、真実が明らかになってもな -
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7歳になるエルサは、母親と母親のパートナーであるイェーオリ暮らしている。同じアパートのフロアに住む元医師のおばあちゃんとエルサは、最高の友だち。わからない事はウィキペディアで調べ、紙の本より電子ブックを好み、ハリーポッターが大好きでグリフィンドールのマフラーを放さない。そんな、ちょっと変わった子エルサは、学校では浮いている。おばあちゃんはエルサに、おはなしのなかの国・ミアマスの事をたくさん話してくれる。それがエルサの大好きな時だった。ちょっと頑固で変わり者のおばあちゃんが、ガンで亡くなってしまう。おばあちゃんは、エルサに同じアパートに住む住人たちへ手紙を届けてくれるように頼んでいた。
おばあち -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒険小説の古典的名作「宝島」の作者スティーブンソンが書いたミステリー風の小説。
ボヘミアの王子フロリゼルの関わる二つの奇妙な事件が収録されている。
メインキャラクターはフロリゼル王子なのだが、章によって違う登場人物の視点での物語になる。
19世紀のロンドンとパリが舞台。
序盤のフロリゼル王子は、自ら刺激を求めて危ないことに首を突っ込んでゆく感じで、お付きの臣下ジェラルディーン大佐が諫めても聞かないタイプでなんと
なく漫画「レベルE」のバカ王子とダブってしまって、あのキャラクターの元ネタはこの王子なのかと思ってしまった。
しかし、後半の章になるにつれ高潔で正義感の強い人物になってしまい、さ -
Posted by ブクログ
先が気になってしまい、ゆっくり読むつもりが
一晩で一気読み。
この真っ赤な表紙と、
でかでかと書かれたタイトルが
チェーンソーでも持って殺戮を繰り返す犯人が居る
悲劇の農場から逃げられないー!
って感じがしますが、全くそういう話じゃないな…。
たぶん(笑)
風景描写が秀逸。
白い埃だらけの真夏の砂利道、
静かな月夜の湖と水の冷たさ、
瑞々しい森の中の物言わぬ彫像の数々。
静謐の廃屋のような家庭内で繰り広げられる
秘密の家族劇、と言った処。
主人公ショーンが何故フランスの農場に辿りついたか、
経過と共に進められていく。
しつこすぎない、
丁度良い丁寧な描写が最後まで印象的でした。
ルルかわ