坂本あおいのレビュー一覧

  • おばあちゃんのごめんねリスト
    大好きなおばあちゃんが亡くなる直前に手紙を渡すミッションを受けとった主人公。
    そのミッションをこなすうちに見えてくる、同じアパートに暮らす一見変わった人たちの悲しい過去。
    子供向けの物語のように見えて、現実の問題を扱っている深いお話です。
  • もっと遠くへ行こう。
    海外の本にしては登場人物も少なく名前も覚えやすいし、区切りも多いのでとにかく読みやすい。
    ずっと不穏な空気で区切りの最後にいつも気になる一言を言ったりするので、気になって一気に読みたくなる。

    最後の方はジュニアはAIかなんかなんだろうなとは思い始めるけど、ちゃんと気持ちをもっているし本物のジュニア...続きを読む
  • もう終わりにしよう。
    先に少しネタバレを見てしまっていたが、それでもかなり面白く読めました。
    内容は暗く救いようのないストーリーですが。
    書面通りに受け取るべきかどうなのか、いろんな解釈ができるところが良いですね
    オチへの匂わせなのか、それとも読者の反応を楽しんでるのか、、
    一文一文が鍵のような、そうでないような、、
    ...続きを読む
  • もう終わりにしよう。
    わたし/ジェイク
    カップル/結婚
    ひとり/孤独
    現実/空想
    パートナー、家族、友達がいない人。
    空想の世界に生きる人。
    終わりにするのは何に対する別れ?
  • 出口のない農場
    法人類学者デイヴィッド・ハンターと同じ作者だったので。

    秘密を抱えて逃げてきた男と、
    秘密を抱えて逃げることのできない女。
    読んだことはないはずなのに、
    映画化もされていないのに、
    こんな映画を見たことがあるような気がした。

    いや、映画ではなく、アメリカのドラマ、
    異常心理の犯罪を追うFBI行動...続きを読む
  • 新アラビア夜話
    著者は「宝島」「ジキルとハイドなど」のスティーヴンスン。
    悪漢が闊歩するヴィクトリア朝ロンドンで、ボヘミアの魅力的な王子フロリゼルと、忠臣ジェラルディーン大佐の冒険譚です。
    しかし…この作者は、スティーブンソン、スチーブンソン、スティーヴンソン、スティーヴンスン。。などなど翻訳者さんにより表記が違う...続きを読む
  • ブート・バザールの少年探偵
    インドのスラム街を舞台とした少年探偵ミステリー。インドのお話をきちんと読んだの初めてだったのですごい色々びっくりした。衛生状態めちゃくちゃ悪い。治安も悪い。とにかくひどい。このことを知れただけでも貴重な本

    9歳の少年ジャイの目線で物語が進むんだけど、合間に入る三人称の物語がキツい。訳者さんのあとが...続きを読む
  • ブート・バザールの少年探偵
    ハヤカワミステリー文庫から出版されていること、エドガー賞の候補作、タイトル…それでもあえて先に言っておく重要な感想は、この小説は所謂ミステリー小説ではないってこと。そこを大きく期待してしまうと「で、オチは?」とのたまう無粋関西人のような感想を持ってしまうと思う。

    既定のジャンル枠にとらわれず、現代...続きを読む
  • 新アラビア夜話
    19世紀のロンドンを舞台に、アラビアンナイトを下敷にして書かれた物語集。自殺クラブから始まり、ボヘミアのフロリゼル王子が関わる一本の大きな物語が、いくつもの短編で紡がれていく。
    最初は一体何の関係があるの?という物語でも、少し読み進めると、あーここに繋がるのか!という感じ。
    あとがきにもあったが、1...続きを読む
  • おばあちゃんのごめんねリスト
    慣れるまで読みにくい本だった。
    もうすぐ8歳のエルサの理屈っぽく夢見勝ちな性格そのままのような文体。
    「◯◯のような~」がやたらに長く頻繁に出てくるのだ。その引用がハリー・ポッターや知らない本の引用だったりするとお手上げ。
    登場人物も多く、それぞれが強烈な個性を持っているので気になりストーリーを追う...続きを読む
  • ブート・バザールの少年探偵
    インドでは毎日180人もの子どもが行方不明になる。年間ではない。月間でもない。毎日である。その衝撃的な事実を基に、元ジャーナリストである著者が書いたのが本作。

    雑多で混沌に満ちたインドのスラム社会を、探偵に憧れる少年ジャイの視点からリアルに、時にコミカルに描いた話題の作品である。作家の深緑野分さん...続きを読む
  • ブリット=マリーはここにいた
    主人公の恐怖は
    「孤独死」ではなく「ひとさまに迷惑をかけること」

    ブリット・マリーは
    当初心の声がうるさく「私は公平な人」と唱え続けることで、逆に偏見に満ちあふれた考え方を持つ人と描写されて皮肉に思った。

    ブーリで生活していく中で、さまざまな価値観と出会いそのたびに自分の価値観が湧き出てくる彼女...続きを読む
  • ブート・バザールの少年探偵
    刑事ドラマが大好きな少年ジャイが子供の失踪事件を追いかける。刑事ドラマの知識で事件を見たりする幼さや暮らしている地域で起こる失踪事件に対して思うことの怖さが徐々に増していく展開の面白さ。ジャイと友人たちとの探偵ごっこのようなものとそれを続けることで見えてくる現実。失踪事件がどんどん身近になってくるに...続きを読む
  • 新アラビア夜話
    『自殺クラブ』3篇『ラージャのダイヤモンド』4篇の二部構成で、各篇のメインキャラクターは異なっているがボヘミアのフロリゼル王子がストーリーに絡む。「これで(とわがアラビア人の著者は言う)「~の話」は終わる」と各章は締めくくられる。最初よくわからず?となったが、読み直してから意味がわかった。フロリゼル...続きを読む
  • 出口のない農場
    話に引き込まれてあっという間に読み終わってしまった。

    町の人たちから疎まれている農場の人々。狭い土地柄、過去の事件の尾を引いているのが旅行者にも感じられるほど。

    何か普通でない農場の一家の謎は?

    ヒッチハイクでイギリスからフランスに逃げてきた旅行者本人にも別に隠し事が・・
  • もう終わりにしよう。
    ミステリーというかホラーというか。
    ずっと違和感を持ちながら読み進めた。
    最後は切ない。哀しい。
    好みがすごく別れそう。
  • もう終わりにしよう。
    何も変なことはなさそうなのに徐々に奇妙になっていき、最後まで一気に読んでしまったがスッキリはしなかった。ドキドキと奇妙な怖さが丁度耐えられるぐらいで助かった。何か刺激を求めてるのかも。
    ネットフリックスに映画があるようなので見たいがホラーが苦手なので本だけにしとこうか。
  • もう終わりにしよう。
    夜中にクライマックス読むんじゃなかった…哀しい物語。2度読みは必須じゃないけど私はもう一度読もうと思う。今度は昼間に。映像化どうなるんだろう。楽しみ。
  • 幸せなひとりぼっち
    偏屈なじいさんが隣近所の人と交流して…実は過去にこんなことがあって…そしていつの間にか……。
    こういう話って大体おもしろい。“偏屈なおじさん(主人公)”って意外と優しいから、読み進めるうちに気付けば彼に対して愛を抱いてるんですよね。笑 今回もそうでした。

    物や専門家に頼りがちな現...続きを読む
  • サイコセラピスト
    自分は時間軸が異なる章立てをされると100%引っ掛かってしまう。またやられた。そういえば、なぜこの患者にそんなにこだわったのか、最初からちょっと気になっていたのだった。そうだったのか、確かに。面白かった。