【感想・ネタバレ】生存者のレビュー

あらすじ

20年前にある悲劇が起こった湖のコテージに三兄弟が戻ってきた。今、彼らは母親の遺灰を湖に撒き、目を背けてきたあの夏の真実と対峙する。光り輝いていた少年時代を変えた日のことを──スウェーデンを代表する作家が過去と現在を巧みに交差させ描く家族の物語

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Posted by ブクログ

何よりも構成の練り具合が巧みで、後半に読み進めるほどに味わい深くなる小説でした。

最初は展開や構成に混乱して、あまり内容がよくわからなかった。

進むにつれてリトリックがわかってきて、展開を予想する面白さも出てきた。
三兄弟と両親と冒険を通じた家族愛を感じる作品。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

ニルス13歳、ベンヤミン9歳、ピエール7歳の三兄弟は、湖畔のコテージで水泳競争をしたり森で探検したりして過ごす。
両親は、彼らを見ているようでいて関心がないのがわかる。
三兄弟は、楽しんでいるようには見えなくて、ただ時が過ぎるのを待っているような気がして仕方ないのだが…。

彼らの少年時代を振り返りながら…それはベンヤミンの記憶だったが、思いだしながら現在と過去を行き来する。
20年後、母親の骨壷を持って湖畔のコテージに戻ってきたのは…。
彼ら兄弟は、何を思ったのか。
両親をどう思っていたのか。
そのなかでもベンヤミンの歪んだ記憶が修正されたとき、こんなにも記憶に蓋をするような出来事だったのかとことばも出ない驚きだった。

コテージでの夏の出来事、楽しめるはずなのに両親は酒浸りといってもいいくらいで、勝手に怒りだしたり情緒不安定。
ベンヤミンは常に両親の機嫌を気にしていていた。
ニルスは距離をおき無関心で、ピエールは粗暴さを身につけた。
これはネグレクトとも呼べる状態であったのかもしれない。
そんな中でおこる出来事を嫌な部分は抹消したいと望んだ結果だったのだろう。

夏の記憶としてはとても悲しい。









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2023年09月03日

Posted by ブクログ

構成が見事で
今と過去の話が交互に描かれていきます。

つまり本の1番最初がエンディングなので
全部終わって読み返すと
こうなるのかとなりました

家族愛とは
母親、父親、兄弟
難しい話でしたが終わってみればスッキリした

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2025年03月11日

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