あらすじ
人里離れた農場に住む夫婦のもとに、夫が宇宙移住者の候補になったという知らせが届き──。衝撃の結末が待ち受ける傑作スリラー
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Posted by ブクログ
むちゃくちゃ面白かった。なんだこれ。
なんとなく気になって買っておいた積読本で、手に取ってみたら驚愕の面白さ。ここ最近本を読むペースが落ちてたのは、改めて今の自分にヒットしない本を無理して読んでたんだなと感じた。
たぶんSFミステリが好きな人にはありがちなオチなのかもしれないけど、私はキレイに騙されて最後まで、まさか!そんな!なんてこと!の連続で楽しかった。
主人公・ジュニアに、この男なんもわかってないな、とその人格や言動にイライラしながら読むこともあって、でもそのイライラが実は物語の重要な伏線だったと気づいた時、ほんとやられたーと思った。そここそがこの本で描きたい本質だったんじゃないだろうか。
人は相手のことをどうしても自分の都合のいいように考えようとする。相手に色々なことを望んで自分は変わろうとしない。でもこの物語のような結末が普通になったら、どうなるんだろう。ジュニアは幸せなんだろうか。そして幸せなら、それでいいんだろうか?
Posted by ブクログ
ほんとに面白い。翻訳者さんの後書きも面白い。この方がこの作品について語る会があれば絶対に参加したい。
いい読書ができたと久しぶりに感じたし、感謝で涙が出てくる。
イアン・リードさん、坂本あおいさんに感謝します。
これからも何度も読み返したくなる本だった。
Posted by ブクログ
ジュニアは、『もう終わりにしよう』の映画に引きづられて、脳内でジェシー・プレモンスが演じてくれていました。
ジュニアは自覚なくヘンを自分の所有物だと思っている節があって、そういうとやぞ!が無数に転がっていた。あまり強調されていないので、ジュニア寄りの感覚を持っている人は、ヘンの行動原理が分からないのでは。そもそもこの小説を選んで読む人に、そんな鈍感な人はいないか。