【感想・ネタバレ】幸せなひとりぼっちのレビュー

あらすじ

妻を少し前に亡くし、仕事も早期退職を勧告され、孤独に暮らす59歳のオーヴェ。近所に越してきた明るいイラン人女性パルヴァネと喧嘩をくりかえすうちに、少しずつ彼の人生が明らかになっていく……。スウェーデンで80万部、全世界で250万部突破。全世界で笑いと涙を生んだ名作が待望の邦訳。

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Posted by ブクログ

これは良い話!!
オーヴェは偏屈で変わり者の老人。そんな彼の隣家ににぎやかな家族が越してきて、彼の日常が変わる。泣けます。オーヴェは、愛すべき変な老人。彼が恋しい。

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2025年08月26日

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この頑固じじいが!(もしくはばばあかもしれない)、と誰もが一回は思ったことがあるのではないでしょうか。それは近所のおじいさんであったり、お客さんであったり対象は様々だと思います。
そんな頑固じじいには、自分たちよりも長い人生の歴史があって、だからこそ譲れないものがあるのかもしれない。今に適応できてはいないけど、今の自分たちにはできないことができるかもしれない。当たり前だけど忘れがちなその事実を思い出させてくれて、そんな場面で優しくあれそうなそんなお話でした。

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2025年06月19日

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すっごく良かった!これまで読んだ中で1番好きな本になったかもしれない。じわじわとオーヴェの愛らしさがくる。そして、人っていいなと思わせてくれる。

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2025年01月11日

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ネタバレ

たぶんオーヴェは、世界に何回も絶望してただろうけど、その度にソーニャに支えられて助けられて。
だからこそソーニャがいなくなってしまったときに、あとを追いたかったんだろうな。
なのに周りがにぎやかになって、ツッコみたいことたくさんになっちゃって(笑)
もう少しそっちで待っててくれってなってたけど、きっとソーニャが来るなって言ってくれたんだと思うな。
世界はそんなに捨てたもんじゃないないんだろうな。
すごく素敵な物語でした。

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2023年09月25日

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ここ最近読んだ本の中で一番良かった。
頑固おやじなオーヴェはカールじいさんを思わせるキャラクターで、最初から好感を持てた。
外国作品によくある長ったらしい比喩表現に辟易しながらも、
ページをめくる手をとめられなかった。

また読みたいと思えた本はここ最近では久々。
じんわりと心温まる話ながらもちょくちょくクスッと笑えるパートもあり。登場人物全員愛しいと思えたのはこの作品が初めて。
特にポンコツなパトリックが好き。

以下お気に入りのフレーズ

◎ずっとくすくす笑い続けていて、その合間に喋っているようだった。それもシャンパンの泡ならこんな風に笑うだろうと想像するような、くすくす笑いだった。

なんて可愛い表現なんだろうって思った部分。シャンパンの泡を擬人化する発想もすごい。

◎家の中から悲しみをせっせと箒で吐き出すのだ

くすっとしたけど、一理あるのかもと思えて気に入った。

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2023年09月22日

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ネタバレ

まだ半分あるけど、今年の一番! 元来堅物な男、陽気な妻の事故と死。周りの奴らはどいつもこいつも気に入らない。この世に未練なんかないのに周りが死なせてくれない。そんな男、オーヴェの行動は、全て自分がやると決めたこと。読者にはそれがわかるから偏屈だけど親近感が湧く。何より自分も本当は嫌われることを恐れずにそう行動したい。結果周りのオーヴェを見る目や関係性は変わったけれど、オーヴェ自身はそんなに変わっていない。もし自分が先に死んだら、夫には私の本棚からこの本を見つけ、手に取って読んでもらいたいな。

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2023年06月22日

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トム・ハンクス主演の『オットーという男』という映画を、映画館で見た。この映画は、スウェーデンの映画『幸せなひとりぼっち』のリメイクだそうで、本書はその原作本。

始めは、この作品がコメディだとは知らずに映画を見ていた。トム・ハンクス演じるオットーが常に怒っていたし、何度も自殺を図ろうとするから。でもオットーが死のうとするたびに、必ず邪魔が入って死ねない。まるで神様が彼を死なせまいとしているように。それがなんともおかしくてつい笑ってしまったのだけど、のちにこれがコメディだと知り、なんだ笑って正解だったんだ、とちょっとホッとした。そして切なさが残った。

後日、この原作を読んでみたら、映画以上にクスッと笑えるところがたくさんあり、映画以上にギュッと切なくなった。映画には描かれていなかった、主人公オーヴェの過去をたっぷり知ることができ、オーヴェが何を大切にして生きているのかがよくわかったから。映画を見ただけではわからなかった深みを、とことん味わえた。

オーヴェという男は、怒りと哀しみでできている。いつも怒ってばかりで気難しく、とにかく間違ったことが嫌い。〈正義、公正、勤勉な労働、正しいものが正しくある世界。それを守ることでメダルや卒業証書や褒め言葉がもらえるわけではないが、それが物事のあるべき姿だという理由でオーヴェは信念を貫い〉ている。そんなオーヴェだが、読者は、読めば読むほど彼のことを好きになっていき、読み終わる頃にはもう家族のように大好きになっている。

訳者あとがきにあるとおり、〈ジワジワとくる、すごくいい本〉です。この作品に出会わせてくれた夫に感謝。

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2023年04月16日

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最高です。
映画から入り、原作に至りました。
笑える上に感動させられます。

主人公であるオーヴェは度が過ぎる偏屈オヤジ。
しかし、読み進めるうちにそれはただ変であるのではなくて、オーヴェ自身の信念に拠るものだと解るにつれて面白さに加えて尊敬や愛着が湧いてきます。

本当に面白くてサクサクと読み進めてしまうのですが、ただただ楽しんでるだけなのにオーヴェの生き様に心打たれている自分に気付きます。
心にじんと染みるものを感じさせつつも、説教くささなんてない。(もちろんオーヴェはオヤジなのでちょっとした説教は垂れますがw)

人生の大切なものを笑いで包んでくれているように感じました。ソーニャの教え方もこんな感じだったのかなと。

あと個人的に気になった事。
オーヴェの手紙の最後の文章にあった

「住居エリア内に車を入れさせるな」

これ笑いどころなんですかね?
自分はずっと堪えていたのに、この文章でやられて涙腺崩壊しました。
何故かわかりませんが。

ともあれ最高の小説です。
映画も最高なので未読or未視聴であれば是非是非おすすめします。

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2022年12月09日

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何なんだこの偏屈オヤジは…鼻につきすぎて全然すらすら読み進められない…と、初め〜中盤ちょっと前までは思ってたけど、そこからがすごかった。面白かった。クセ強人間オーヴェのことが気になってしかたなくなってしまった。映画になってるのは知らなかったから、これから見たい。

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2022年04月03日

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ネタバレ

スウェーデンの偏屈なおじさんが妻に先立たれて職を失い、妻のところに行こうとして何度も自殺を試みるも、隣人たちのせいで失敗する物語。
偏屈なおじさんは自分の信念があって、一貫して妻を愛していて、周りに好かれている。読者も最初は偏屈じじいって思うけどだんだんオーヴェが好きにぬっていく。
パルヴァネやイミーなどの隣人たちがまた良いキャラしていて、にぎやかで楽しそうな団地だなと憧れる。
クスッと笑えて、そして泣けます。淡々とした文体がまた良い。

スウェーデン人が家や家族を大切に思っている価値観を感じました。
久しぶりの小説だったので少し読むのに時間がかかりましたが、とても面白かったです。

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2021年10月12日

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偏屈親父の物語だが、信念を持ち筋が通った親父だから、ただの偏屈でなくて、愛される親父の物語だった。面白くて読むページが進む。

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2020年05月29日

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自分に厳しく他人にも世の中にも厳しいオーヴェ。

自分のルールがあり崩す事はない。
妻を亡くし、生きる気力を失うオーヴェに、ズカズカと入り込むパルヴァネ一家。

物語は良くある、淋しい孤独な老人が人と繋がり変わって行く姿を描きます。

良くある物語だけど……泣けます。

妻の墓の前で「淋しいじゃないか」と毎回、呟く切なさ。
孤独だったオーヴェの周りに、いつの間にか人が集まり、まるでドタバタ劇のような後半。
真面目に生きて真っ直ぐ生きて来た者への幸せな時間。

人の思い出の中で生きれるって幸せな人生だと思う。

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2019年01月20日

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ネタバレ

マイナス15度のスウェーデンの冬。氷漬けになったノラネコを助けるために上半身裸になったイミー(デブ)の放ったセリフ

「さあ、猫を僕に」

カッコE!しかもネコアレルギー。漢やでしかし。

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2017年06月25日

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本を読んで、久しぶりにたくさん泣いた。

頑固じいさんは、イラっとするけれど、オーヴェには(自分では気づかないのだろうが)愛情があるように思える。だから人をひきつけるんだろうな。

最後の暮らしが幸せで、本当に私までうれしくなり、まるでオーヴェの近所に住んでいるかのような気分になってしまった。
免許を持っていない私は、オーヴェに嫌な顔をされることでしょう。

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2017年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 クスッと笑えて、どうなるのかと想像が膨らみ、最後はじんわり涙が溢れた。

 若かりしオーヴェと歳を重ねたオーヴェは、私には少し違う人物にも捉えられた。
〝うすのろ〟〝毛皮のブーツ〟〝金髪の棒っきれ〟…今のオーヴェには周りの人間(犬)がそんなふうに映るんだと、人々の姿を想像して笑ってしまった。
 昔と今の話が交互になって構成されていて、ページが進むごとにどんどんオーヴェに魅力と愛情を感じていった。そしてパルヴァネもとても魅力的。ネコも。
パルヴァネと出会ってからの話がとても味わい深くおもしろく読めた。

あたたかさを感じて読後感はいい。
著者の他の作品も読んでみたい。



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2025年09月06日

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無愛想で融通がきかない頑固なオーヴェ。
最初はなんだこのジジイ、近所にいたら絶対会いたくないタイプだ…と思いながらも読むとクスッと笑えるシーンがあり、オーヴェもそんなに嫌じゃなくなります。

ご近所さんと付き合っていくうち、むしろこのオーヴェの頑ななところ、一途なところが可愛く思えてくるので不思議です。向かいの家のパルヴァネ1家も良い人達ですが、個人的にはイミーが可愛くて好きです。猫を体温で温めるシーン大好き。

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2023年06月10日

Posted by ブクログ

映画"OTTO”は、スウェーデン発の本書を原作とする映画のリメイク。
OTTOにじんわりと良さを感じたので、原作を読むつもりで本書を読んだ。

もちろん基本的な話の流れはOTTOと同じ。
ただ、OTTOにはOTTOなりの、本書には本書なりの細部があり、それぞれのエピソードが、それぞれに良い
ややもすると偏屈じじいの暗黒面に陥りそうになった時に、本書を読む。または、映画を見直すことによって、偏屈になって自分の視野を狭めることよりも、相手を受け入れることが大事だという視点を思い出すべきだ。

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2023年04月17日

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映画を見る前に予習で読みました。
オーヴェは初見変人だが、信念のある人間でした。

ちょっと日本語訳がわかりづらいなとおもったけど、その辺りはオーヴェのような癖のある感じを表現するためか?と捉えて読みました。

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2023年03月06日

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オーヴェの周りにいる人と同じように
読み進めるうちに彼に対する印象が変わっていった。
苦手に思っていた最初の頃は読むスピードも遅く
だんだんと好きになって行く中盤にはグングンと読むスピードが上がっていった。

最後は
人生ってそういうものなんだね
と 悲しい気持ちとホッコリする気持ちが入り混じったような気持ちになりました。

出逢えて良かった一冊

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2023年02月13日

Posted by ブクログ

序盤でつまずき、長年積読でした。
読み進めていくにつれ、読みやすくなりました。
オーヴェの良さや温かく個性的な周りの人々、最愛のソーニャ。全てが良かった。
途中もクスッと笑えるシーンが多々あり
心がじんわり。
今年最後にこの本を読めて良かったです。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

偏屈なじいさんが隣近所の人と交流して…実は過去にこんなことがあって…そしていつの間にか……。
こういう話って大体おもしろい。“偏屈なおじさん(主人公)”って意外と優しいから、読み進めるうちに気付けば彼に対して愛を抱いてるんですよね。笑 今回もそうでした。

物や専門家に頼りがちな現代人(若年層)を風刺する描写がちょいちょいあり、“便利すぎる世の中”についても考えさせられました。

初のスウェーデン人著者の小説。帯の通り、笑いと涙の感動作です。ぐっとくる場面がたくさんありましたが、個人的には、ソーニャが「人を愛することは家に引っ越すのに似ている」と語ったシーンです。
これがデビュー作とは驚き!
(※主人公の名前の由来には笑った)

スウェーデン版の映画も観ました。小説通りで、おもしろかったです。ハリウッド版の映画化も考えられているようで、トム・ハンクスさんがこの偏屈なじいさんを演じるという噂を聞きました!もし本当の話なら、ぜひ観てみたいです!

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2020年08月01日

Posted by ブクログ

一人の人の人生って、他人には知りえないほどのたくさんの記憶があって、みんなお子どもの頃があって、若い時があって、その中でいろいろな人と巡り会って、影響しあって、価値観を作っていくんだなーと改めて思った。
自分の人生をまっとうすることにはじめからゴールとか目的ってないんだなー、とかも思った。

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2019年08月17日

Posted by ブクログ

人は死を恐れるが、たいていの人が一番恐れるのは、
自分以外の人に死がおとずれることだ。死のもっとも
恐ろしいところは、それがつねにわれわれを
素通りしていくことだ。そしてわれわれは、
ひとりあとに残される。

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2018年10月09日

Posted by ブクログ

父の本。面白いよ、と薦められたので。
確かに面白かった。何が面白いって本人が至極真面目に取り組んでる様程可笑しなものは無いんだろうな。

それにしても妊婦が安定期に入ったとは言えバス旅行に行こうとか言いだす辺り海外だなぁ、と思う。今の日本もそうなのかなぁ?まあ彼らの感覚的には首都圏住んでる人がちょっとゆっくり温泉入りたいから熱海か箱根に行こうか、ぐらいの感覚なのかもしれないけど。
そして施設に入居することを強要するって…ある意味怖いけど一人暮らししている人なんかにはありがたい規則だなぁ。日本だったら反対に入居希望者が続出して何年待ちとか出そうな気がする。

オーヴェの心臓が大きすぎる、は確かにちょっと笑わせて頂きました。でも手に職持っていて器用な人って素晴らしい。そして猫を大事にするってのは大切なことだと思う。
最後はちょっと泣かされました。イラン人のお隣の奥さんが又素敵な人だった!
というわけで大変楽しく読み終えました。良い話だった。

でもタイトルはなんかちょっとそぐわない気がする。オーヴェという男、の方がうん、確かにしっくりくる。だってオーヴェが独りぼっちだった時間って(奥さん没後の事だろうけど)かなり短くない?と思ったりしました。

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2017年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画「オットーという男」は見てました。
原題と違うことは忘れてて買ってしまいました。
覚えてたら買わなかったでしょう。
買ったけど読むのやめようかと思いましたが読みました。

映画の細かいところまでは覚えてないけど、
だいたい同じ話だと思います。
読み終わって、「映画見たから読まなくても良かったな」と思いましたが、お話としてはいい話です。

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2025年10月29日

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最初は頑固な老人に共感できなかったが、読み進めるうちに、彼にはそれなりの道理や理屈があって、分かりづらいけれど愛も確かにあるということに、どんどん引き込まれていった。読み終わった後に温かい気持ちになった。結末を知っていてももう一度読みたい3.6

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2024年12月19日

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オーヴェの真っ直ぐな生き方や考え方は面白いほど固くて、ここまで自分を貫ける良さを感じた。
オーヴェとソーニャの関係が好きです。
映画も観ます!

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2023年12月28日

Posted by ブクログ

主人公の不器用さによって、いろんなトラブルが日々起きています。というより、主人公は不器用さを武器にしてトラブルを起こしていると言い換えてもいいかもしれません。自分も人生も悲観してませんが、愛する妻を無くし生きる意味を失います。何度も自殺を試みますが邪魔が入って中々死ねない。
彼が本当は誰よりも心温かくやさしい人だということをわかってくれる人が、ひとりでもいいからそばにいて欲しいと願いながら読んだ本でした。

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2023年07月01日

Posted by ブクログ

私は、頑固者が大好きだ。
愛らしい頑固者のオーヴェ。こういう人が生き辛い世の中になってきているのが哀しい。
スウェーデンの話だけど、日本にもこういう人が、昭和にはいっぱいいたよね。

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2018年09月17日

Posted by ブクログ

スウェーデンの頑固じいちゃんオーヴェ
ご近所さんとのふれあいがコミカルに語られて
最後はホロリ

想像してたよりコミカル
もっとシリアスで感動的なストーリーを
想像してたので違ったけど
軽い感じで楽しめた

オーヴェは最後にふれあいを感じた
オーヴェは何も変わってないし
頑固爺ちゃんの見えなかった、いいところが
透けて見えたストーリー、見つけてあげることも
大事なことなんだと感じた。

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2018年07月30日

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