坂本あおいのレビュー一覧

  • サイコセラピスト

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    ネタバレ

    久々のミステリーでグイグイ読めた。脚本家が作っているようなので映像化できそーという感じがした。心理療法での解明を信じてたけどゴリゴリ関係者やないか!まどろっこしいわ!というのが本音。

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    2024年09月23日
  • ザ・メイデンズ ギリシャ悲劇の殺人

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    ハヤカワミステリはほんと訳が重要。とても読みやすく、よく理解でき結末もこうきたか、と。
    虐待の要素も含み、暗い話しではあったが一気読み出来た。

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    2024年08月31日
  • ザ・メイデンズ ギリシャ悲劇の殺人

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    ケンブリッジが舞台のミステリー。夫を亡くした心理療法士の女性が主人公。著名な教授のクラスを専攻している女子学生の連続殺人事件が明るみに。主人公の姪が属している事で彼女が乗り出すと言う設定。読ませてれるのだが、伏線が酷いなと思う。多分読者はミスリードが分かってると。

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    2024年03月25日
  • 幸せなひとりぼっち

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    オーヴェの真っ直ぐな生き方や考え方は面白いほど固くて、ここまで自分を貫ける良さを感じた。
    オーヴェとソーニャの関係が好きです。
    映画も観ます!

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    2023年12月28日
  • ハティの最期の舞台

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    やっぱ10代というか高校生というのは、自分の器の狭さに気がつかないんだよな。それゆえに怖いものなしで魅力的とも言える。SNSで知り合った他人同士が同じ学校の生徒と教師であった。教師全力で引く。女子運命だわ。→死亡。「好きだ」という気持ちの単位が7とする。器8の女子にはそれ以外目に入らんだろうが、器21のおっさんには人生捨ててまで付き合ってやろうと思わない。結構軽薄な題材を丁寧に書きまとめていて、好感もてる著者だった。

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    2023年07月21日
  • 幸せなひとりぼっち

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    主人公の不器用さによって、いろんなトラブルが日々起きています。というより、主人公は不器用さを武器にしてトラブルを起こしていると言い換えてもいいかもしれません。自分も人生も悲観してませんが、愛する妻を無くし生きる意味を失います。何度も自殺を試みますが邪魔が入って中々死ねない。
    彼が本当は誰よりも心温かくやさしい人だということをわかってくれる人が、ひとりでもいいからそばにいて欲しいと願いながら読んだ本でした。

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    2023年07月01日
  • おばあちゃんのごめんねリスト

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    説明的な文体や、おばあちゃんとエルサの空想話の言葉や設定がイメージできず、最初はとても読みづらく、諦めようかと考えた。飛ばしながら読み進めていったら、後半になって住人とおばあちゃんとの繋がりが紐解けてきて、面白くなってきたので最後まで読めた。前半の読みにくさが△。

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    2023年01月21日
  • サイコセラピスト

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     ミステリーとセラピストものが掛け合わされると、興奮が止まりません。面白かったです!翻訳も読みやすく、あまり海外ミステリーを沢山読んできていない私でも、楽しく読めました。海外ミステリーを読み込んでいる人からしたら、もしかしたらもう一捻り欲しいかも…となる可能性も。確かに読み終わって考えると、もう少し華やかにできたのでは…とも思うけれど。でも、この程度が収まりよくてやっぱり良かったのか…?

     すっきりとしたミステリーを読みたい時にオススメです。

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    2022年11月29日
  • ブート・バザールの少年探偵

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    ネタバレ

    タイトルと表紙はかわいらしく、一見学生も読めそうな本、

    しかしインド社会の闇をテーマに取り扱った、バリバリの社会派小説。

    日本人からすると信じられないような、インドの子供達が直面するさまざま問題や堕落した警察事情が衝撃的。

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    2022年11月02日
  • おばあちゃんのごめんねリスト

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    読みづらかった。翻訳のせいでなく、おとぎ話を差し込む構成が場当たり的だったのが理由だと思う。

    登場人物がみんな何らかの傷や負い目を抱えていて、主人公で語り手でもエルサが子供らしい傍若無人さで、周囲の大人を巻き込んでいく。
    大人が読んでも面白い物語だと思うので、もう少し読みやすくなればと思った。

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    2022年04月20日
  • ブリット=マリーはここにいた

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    スウェーデンの人気作家による小説で映画化もしたらしいが、なかなかに面白かった。

    主人公のブリット=マリーは63歳の専業主婦で、夫に裏切られて家を出る決心をし、田舎町ボーリで働き始める。序盤は、結婚以来、外の世界を知らなかったやや頑迷な主人公がいかに周りとズレているかが強調される。でも真面目でキレイ好き、何より働き者で、良くも悪くも真っ正直な彼女。子どもたちのサッカーチームのコーチを務めるなど、ボーリの人々に少しずつ受け入れられていく。

    途中、彼女の生い立ちや最愛の姉を事故で亡くしてからのつらい出来事が明らかになる。また、ボーリの人々も貧困や問題のある家族など、みんな様々な事情を抱えて生きて

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    2022年04月10日
  • ブート・バザールの少年探偵

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    スラムで起こった子供の連続失踪事件の真相を追い求めるべくテレビの探偵の真似事をする9歳の男の子の目線でインドの暗部が描かれています。といっても主人公は常に活発で腕白で、生き生きとした物語。ジャーナリストとして長年インドの貧困層の子供をとりまく教育問題などを取材していたというインド出身の作者による作品です。ミステリーというより9歳の男の子の冒険譚と言った方が良く、謎解きやサスペンスを求める人には物足りないと思いますが、インドのリアルを描く書き物として素晴らしい一作。
    本筋とは関係ないが、多数の食べ物の名前が出てくる。画像検索しながら読み進めていったらインド料理屋に駆け込みたくなること間違いなし。

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    2022年01月21日
  • もう終わりにしよう。

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    付き合いたてのカップルが彼の両親に挨拶のために、車で向かってるけど、彼女は彼との関係を終わりにしたいことを打ち明けられないままでいるというところから始まるミステリーというよりゴリゴリのホラー作品!

    海外の作品は登場人物の名前が一致しなかったりよくわからなくなったりするけど、この作品はそんな心配は御無用!それどころじゃないくらい話の内容がむず過ぎて二度読み必須!

    表紙めっちゃポップやのに内容むず過ぎるやん!
    ページ数はそんなにないけどじっくり読み返しながら読んでくとジワっと怖さが染み込んでくる!

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    2022年01月16日
  • ブート・バザールの少年探偵

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    ミステリーという枠ではないことだけはまず。
    インドのスラムに生きる子供視点で描かれる、リアリティーのある話。毎日180人もの子供が消えるインドの、日常とも言える話。ただただ悲しく、やるせない。
    日本に住んでいては想像もできないような生活がこの本には詰まっている。あとがきにもあったが、そういった問題提起としての意味合いが強い。ニュースで出る数字の裏には、人の顔がある。まさにそういうことなのだ。

    作品としては、子供視点なので思考、内容、セリフ回しに慣れるまではちょっと読みにくいかもしれない。最初からその姿勢でいけば問題ないだろう。

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    2021年12月04日
  • サイコセラピスト

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    心理療法士の僕が
    夫を殺した女性を救いたくて
    その女性がいる施設にスタッフとして入る。
    「彼女を救えるのは僕だけ」

    僕自身も幼少期の心の傷を癒している。


    …とまぁこんな感じで始まる。
    読みやすいし引き込まれる。
    愛する夫を殺したのは何故?
    もしかしたら違う誰かがやったのか?
    そういう疑問の答えが知りたくて
    先に先に読んでしまう。


    終盤の方は「あーなるほどねー」
    そうきたか…。
    私の予想は半分当たって半分外れ。
    スカッとする感じではない。
    けど色々考えさせられる。


    結局セラピーとか意味ないんかい!
    とか思ってみたり笑
    本人がそこ(暗闇)から抜け出したい!
    って心底から思わない限り無

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    2021年11月24日
  • もう終わりにしよう。

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    ネタバレ

    "もう終わりにしよう。"と考えている〈わたし〉は、ジェイクの運転する車で彼の両親に会いに行っている。
    主人公は常に考えている。その思考がずっと流れている。この思考がぐるぐると巡るあたりは結構好き。
    永久に辿りつかないと思ったジェイクの家に着いた辺りから不穏な雰囲気が一層色濃くなる。

    こんなにも読み手に緊張状態を強いる小説を読み始めたことに後悔した。途中からは早く読み終わりたいと願って一気に読んだ。

    どこまで書いていいのか匙加減が難しい。
    たくさんの仕掛けのある小説だと思う。
    だけども怖すぎたので、もう読みたくない。今のところは。

    読み終えて自分でも意外だったのは、涙が

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    2021年10月08日
  • ブート・バザールの少年探偵

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    あとがきにあった作者が伝えたかったものは、子どもたちの日常描写からよく伝わってきた。宗教上の対立、リンチ、誘拐、貧困など社会の様々な問題が子どもの視点を通して語られる。元気でちょっと生意気な子どもたち自身も、ときに無意識に差別をしてしまっていることも。
    最終的にミステリーの謎が解けるのかと思っていたけど、解けないままなのが現実逃避をさせない感じだった。実際に警察が本気で捜査を全うするまで、毎日消える180人の子どもたちの行方はわからないままなんだと思う。
    最近は早川書房の海外文学を通して英米以外の国の人々を描いた作品に触れることで、自分が知らなかった世界について知ることができて勉強になってる。

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    2021年08月31日
  • ブート・バザールの少年探偵

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    平積みにされていたのでなんとなく手に取りました。
    主人公が本当に8歳だか9歳の子供の思考と言動で、作者さんすごいなって思いました。子供特有の、テレビのまねっこやら、自分の周囲の狭い世界の中で容疑者を特定したりとか、大人たちの噂話を何も考えずに口に出しちゃったりとか、移り気で一つの事に集中できないところとか、子供ってそうだよねぇというのを大人が書けるのがすごいな、と読んでいて思いました。その分、きちんとした捜査が出来るはずもないのでお話は遅々として進まないんですけどね(笑)

    インドでは毎日約180人の子供が行方不明になる、と帯に書かれてましたが、犯罪に巻き込まれて命を落とす子も多いんだろうなぁ

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    2021年07月03日
  • ブリット=マリーはここにいた

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    ブリット・マリーの孤独な気持ち、満たされない気持ち、不安な気持ち。正しくあろうとして自分も相手も雁字搦めにしてしまうような感じ。わかるなって思う。バッドエンドでもハッピーエンドでもなく、いろいろ考えさせられる物語だと思う。

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    2021年06月13日
  • ブート・バザールの少年探偵

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    インドのスラム街に住む、刑事ドラマ好きの少年ジャイ。
    ジャイのクラスメートの失踪から始まる子供たちの連続失踪事件。事件は、終始、少年の目線で語られる。
    そこで、明らかになる、学校の無関心(ことなかれ主義)、賄賂を要求する警察、持つ者と持たざる者の分断、宗教と差別。
    インド社会の歪みとそこに潜む闇の深さに衝撃を受ける。

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    2021年05月15日