坂本あおいのレビュー一覧

  • 出口のない農場

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    話に引き込まれてあっという間に読み終わってしまった。

    町の人たちから疎まれている農場の人々。狭い土地柄、過去の事件の尾を引いているのが旅行者にも感じられるほど。

    何か普通でない農場の一家の謎は?

    ヒッチハイクでイギリスからフランスに逃げてきた旅行者本人にも別に隠し事が・・

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    2020年12月20日
  • もう終わりにしよう。

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    ミステリーというかホラーというか。
    ずっと違和感を持ちながら読み進めた。
    最後は切ない。哀しい。
    好みがすごく別れそう。

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    2020年10月20日
  • もう終わりにしよう。

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    何も変なことはなさそうなのに徐々に奇妙になっていき、最後まで一気に読んでしまったがスッキリはしなかった。ドキドキと奇妙な怖さが丁度耐えられるぐらいで助かった。何か刺激を求めてるのかも。
    ネットフリックスに映画があるようなので見たいがホラーが苦手なので本だけにしとこうか。

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    2020年09月13日
  • 幸せなひとりぼっち

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    偏屈なじいさんが隣近所の人と交流して…実は過去にこんなことがあって…そしていつの間にか……。
    こういう話って大体おもしろい。“偏屈なおじさん(主人公)”って意外と優しいから、読み進めるうちに気付けば彼に対して愛を抱いてるんですよね。笑 今回もそうでした。

    物や専門家に頼りがちな現代人(若年層)を風刺する描写がちょいちょいあり、“便利すぎる世の中”についても考えさせられました。

    初のスウェーデン人著者の小説。帯の通り、笑いと涙の感動作です。ぐっとくる場面がたくさんありましたが、個人的には、ソーニャが「人を愛することは家に引っ越すのに似ている」と語ったシーンで

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    2020年08月01日
  • サイコセラピスト

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    ネタバレ

    自分は時間軸が異なる章立てをされると100%引っ掛かってしまう。またやられた。そういえば、なぜこの患者にそんなにこだわったのか、最初からちょっと気になっていたのだった。そうだったのか、確かに。面白かった。

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    2020年07月10日
  • サイコセラピスト

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    心理療法士(サイコセラピスト)のセオには気になっている人物がいた。数年前、自分の夫の顔面に銃弾を撃ちこんで殺した画家の女性アリシア。
    裁判で有罪となった彼女は施設に収容されているが、本当に彼女が夫を殺したのか、その動機については謎のままだ。彼セオはアリシアに接近し、彼女が何故夫を殺すに至った真相に迫ろうとうする。

    セオの独白と事件までアリシアがつけていた日記で物語は進んでいく。あまり詳しく書くとネタバレになるが、最後の展開で、そうか、そうだったかと気づかされる。
    ニューヨークタイムズのベストセラーリストに23週ランクインしていた人気作というのもうなづける。

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    2020年03月29日
  • おばあちゃんのごめんねリスト

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    もうすぐ8歳の孤独で変わった女の子が、亡くなった祖母からの手紙に導かれて周囲の人や動物と交流し、絆を結び、自分も周りも再生させていく、「許し」の物語。とても優しい話だと思った。
    このおばあちゃんというのがすさまじく破天荒でハードボイルドなのだけれど、でも実は昔は紛争地域に赴いて傷つき見捨てられた人々を助ける医師だったというすごい人。
    おばあちゃんが女の子に聞かせていたおとぎ話の世界と現実が入り乱れていて、かつ、おとぎ話の世界の出来事や国名などがややこしいのでとっても読みにくかったけれど、後半に謎が解きほぐされていくと、止まらなくなった。
    複雑で難しい問題が諸々ある現代社会だけれど、人を信じる(

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    2020年03月16日
  • サイコセラピスト

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    心理療法士のセオは精神病院に入院するアリシアを担当する。彼女は6年前に夫の顔面を撃ち抜いて殺害し、それからひとことも口を聞いていなかった。セオは彼女の心を開けるのか。事件の謎は明らかになるのか。主人公の現在と過去や、アリシアの残した日記で少しずつ謎の真相に迫っていく構成で、いかにも怪しい奴らが次々と現れ、ラストはなかなかの意外性で楽しめました。ギリシャ神話に出てくるアルケスティスのモチーフはちょっと陳腐な気もしつつ、結局は気になってしまい後で調べてしまった。

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    2020年03月12日
  • ブリット=マリーはここにいた

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    一昔前の価値観で
    乗り込む現代
    貫き通しつつ変わっていく
    ブリット=マリーは
    ちゃんとここにいる!!

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    2020年03月01日
  • サイコセラピスト

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    突然夫を銃で射殺し、その後六年もの間沈黙を保ち続けている画家の妻。彼女の口を開かせたいと使命感を覚えた心理療法士のセオは、彼女となんとか意思疎通を図ろうとするが――。
    短い章立てでするすると読んでいくうちに、六年前の事件の真実を追うメインストーリーとともに、主人公の複雑な境遇や沈黙を守る女性の日記が挿入されて、一筋縄ではいかない「不安定さ」が徐々に漂ってきます。何を含んだ、意図した描写なのだろう、という細かなエピソードの積み重ねが、一筋縄ではいかない物語の行先を示唆します。

    ミステリとしてまったくの新機軸!というわけではないのですが、そのひとつひとつの細やかな描写の意味がすっと明らかになる鮮

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    2019年12月04日
  • サイコセラピスト

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    ネタバレ

    同じアイデアのものは読んだことがあるが、なかなかに心がえぐられる言葉がいくつもありハッとした。
    展開が上手く、一気読みできた。

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    2019年11月17日
  • サイコセラピスト

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    なんてこった。おもしろいいいいいいい。
    これが第一作目だなんて、末恐ろしいなぁ。
    ぜひ多くの人に、予備知識なしに読んで欲しいので、あーだこーだ言うのはやめておくけれど、ほんとに構成のうまさは、さすが脚本を学んでいるだけのことはあるな、と。

    次回作もたのしみ!

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    2019年10月11日
  • サイコセラピスト

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    早川のポケミスは必読してます。訳者にもよりけりですが、コレといったミステリーに出会えた時は、年末のランキングでは何位になるかと、そこも目が離せません。そんな時のこの作品、私のまわりにもいるんだよね、こんな自己愛の塊りの人、とか毒を吐きながら読んでいくうちにすっかりはまってました。もしかして犯人は?とドキドキしながら読み進めたラストの衝撃、是非自分で読んで評価して下さい。

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    2019年10月12日
  • 幸せなひとりぼっち

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    一人の人の人生って、他人には知りえないほどのたくさんの記憶があって、みんなお子どもの頃があって、若い時があって、その中でいろいろな人と巡り会って、影響しあって、価値観を作っていくんだなーと改めて思った。
    自分の人生をまっとうすることにはじめからゴールとか目的ってないんだなー、とかも思った。

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    2019年08月17日
  • おばあちゃんのごめんねリスト

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    先日読んで気に入った『ブリット=マリーはここにいた』のフレドリック バックマンの作品です。

    訳者曰く“生意気なクソガキ”のエルサ。ハリー・ポッター好きで、理屈っぽくて、どこか夢見がちな変わり者。そのため友達がおらず、学校ではいじめを受けている。そしてエルサのスーパーヒーローがおばあちゃん。若い頃は娘を置いて世界中の紛争や災害の中で患者を救う当時としては珍しい女性外科医。エルサが生まれてからは医者を止め孫娘の養育に専念するが、半裸でベランダに立ち下を行く人にペイントボールを投げつけるような破天荒。無免許運転の常習者でハチャメチャで傍迷惑な女性。二人が共有しているのがおばあちゃんが語る6つの王国

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    2019年05月13日
  • ブリット=マリーはここにいた

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    SL 2019.3.30-2019.4.5
    ラストはしっくりこないかんじもあるけど、ブリット・マリー、63歳というのはいいねー
    この作者の作品はほんと、映画向きだわ。

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    2019年04月05日
  • ブリット=マリーはここにいた

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    職業安定所に行って頓珍漢な会話をしまくり、正直で純粋だけどその場にそぐわない、おばあさんというにはちょっと早いブリット=マリーという主人公登場から始まるお話。

    1980年代に流行った「飛べない症候群」の遅れてきた版のような気もするが、所がスウェーデンという国だろうが(だってそういうことにいち早く進んだ国のはず)社会の体制が整っても、性格や気質や成り行きのせいで乗り遅れる場合もあるんだろう。

    場が読めない性格でも「前期高齢者、経済危機、過疎地域」のキーワードで小さな田舎町に就職することが出来、そこで始まるリアルのようなおとぎのような話。

    部類のきれい好きで、なにもかもきちんとしなくては

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    2019年02月21日
  • ブリット=マリーはここにいた

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    63歳のブリット=マリーは夫に浮気をされて家を出た。
    このブリット=マリーが嫌な女なんです。ずっと家庭にこもり、狭い世間に生きてきた。凝り固まった考えで嫌味を吐く、いわば"鼻つまみ者"。その彼女が働こうと職を得たのが田舎町のユースセンターの管理人。

    まあ、ここまでで先は予想が付きます。子供たちとの触れ合いの中で、彼女が"良い人"に変身して行く。最初の1/4くらいは彼女の余りの独善ぶりを読むのが嫌になってきます。しかし、その先が面白い。住民や子供たちの個性が見事ですし、主人公の変身ぶりもありきたりでなく独特。そして最後にさらに一ひねり。単に「良いお話」で

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    2019年02月12日
  • ブリット=マリーはここにいた

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    ネタバレ

    夫の病気をきっかけに浮気されていたことを知って家をでたブリット=マリー。子供時代に姉を亡くしたことでどこか何かが壊れてしまったのだろうなという、掃除魔の変わった年配の女性で、孤独死をして近所に迷惑を掛けることをなにより恐れ、発見を早めるために人とかかわる仕事を見つけようとする。(仕事に来なければ誰かが不審に思って確かめにきてくれるだろう、ということ)
    そんな彼女が仕事に就く為にやってきたのは、経済危機の影響を受けて仕事もないため人が減り、商店も縮小してほぼ何もないスウェーデンの小さな村。
    色々なことを諦めてしまっている村人たちの中に、新しい住民として彼女が入り、お互いに影響し合うことで、何かが

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    2019年01月25日
  • ブリット=マリーはここにいた

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    はじめはあまりにチグハグで冷や汗をかいたのだけれど、だんだんまわりと噛み合ってくるのが面白い。自分の存在意義だとか、生きる意味だとか、ちょっと立ち止まって考えたくなった時に良い友になると思う。

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    2018年12月13日