河野万里子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
じわじわと言葉がしみこんでくる、いい物語だった。猫が飛べないカモメに語る言葉がいい。
全力で信じたものだけが飛べる。ちょうどそれを伝える物語を探していた。言いたかったことを言ってくれて、じわじわとしびれた。
海外ものだからか、どこかユーモラス。あとは人間をこきおろす。あとは、みんながどこか夢見がちなところがいい。猫の奮闘する物語は、イッパイアッテナで大好きだったので、それもあって懐かしかった。
本が読めてしゃべれる猫というのがいい、実際そうなんじゃないかと思わせる猫の何かがある。
カモメの女の子が可愛い。
詩人もいい、雨を感じたいということ、空に飛び出したときの気持ちよさは、きっとカモ -
Posted by ブクログ
光文社古典新訳文庫シリーズの特徴は、奔放な翻訳と優れた解説、この二点だと個人的に思っている。
その意味で、コレットの『青い麦』を河野訳で読むことの面白さは、彼女の明快な解説と共に評価するのがよいと思う。彼女の解説は、若い男女の恋愛を描いた『青い麦』のテーマは、いかにもありふれて見えるのに、なぜ仏文史上「新しい」ものだったかを、コレットの伝記的事実も交えながら、分かりやすく、興味深く説明している。
本作を読んでまず目にとまるのが、夏の海辺の家を背景にした爽やさな情景。そして、十代の男女恋愛がもつ苦々しさを繊細に描いた巧みな心理描写である。謎の三十女が登場する展開は、フランス文学のおなじみのも -
Posted by ブクログ
17歳のセシルは、魅力的な父とその愛人エルザと
ヴァカンスを過ごす。海が近い別荘だった。
シリルという年上の青年と出会い、惹かれ合う。
そこに、もう一人の愛人アンヌがやってくる。
セシルや父と正反対の、真面目で品がある美しい人。
でも、セシルの意見が軽んじられる場面が何度もあって
それでもアンヌのことを尊敬している、
それはとても賢いと思う。
アンヌと父が結婚する、という話が出なければ平和に
過ぎたのに!父が取られてしまうことが嫌だったのかもしれない。セシルは父の気持ちを逸らそうと計画する。
エルザとシリルをくっつけて、父に見せびらかすことで
父の闘争心を煽ろうと!最後、父とエルザがいるところ -
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