河野万里子のレビュー一覧

  • 青い麦

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    フランス、ブルゴーニュ地方の断崖が続く美しい海岸に建つ別荘でのひとつ屋根の下での未成年者二人の激しい恋。
    純情多感な二人の激しい心の葛藤、目まぐるしく変わる感情の起伏、自分の気持ちを押し止める事ができずストレートに相手にぶつけてしまうが故に起こるすれ違い。不器用だが切なく、もどかしい。
    年上の女性に翻弄される青年という設定はフランス映画でよく見た記憶があったが、本書の解説で語られる興味深いフランスの恋愛事情で納得。
    夏の終わりの美しい情景が二人の接触を嬉しくも悲しくも演出する。その素敵な風景に浸れました。映画化されているようなので機会があったら観てみたいです。

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    2020年06月28日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    ネタバレ

    劇団四季がオリジナルミュージカル化したとのことで読んでみた。
    「私たちは、私たちと違う、カモメの君を愛しているだよ」

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    2020年06月18日
  • 青い麦

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    ネタバレ

    年上の女性とそういうことをして、世界が変わるほどの衝撃を受けて鬱々とする少年。
    幼馴染の少女としてみると、彼女は恋にひたってうっとりとしている。男と女の違い…?

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    2020年01月11日
  • シェリ

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     時は19C末~20C初頭のフランス、49歳の元高級娼婦(ココット)が、24コ下の恋人と別れなくちゃいけなくなって色々悩んじゃう話。
     正直なところ、何もかも自分の境遇と違い過ぎており、感情移入は難しかった。同じ娼婦を取り扱った小説でも、ゾラ『ナナ』とかデュマ・フィス『椿姫』なんかの方が、ド直球で分かりやすかった。

     まぁ、もちろんこの小説はこの小説で面白かった。特徴的なのはやはり主人公のレアが持つ気高さだろう。
     現代日本の娼婦(売春婦)ってのがどういう生活をしているのか全く知らないけど、ここで描かれる高級娼婦というのは、フランスの裏社交界の花形で、美人で頭も良い才色兼備な女性で、彼女たち

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    2019年06月30日
  • 青い麦

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    鹿島茂さんの解説によると、恋愛の本質はイニシエーションらしいです。
    はて?
    その辺りは自分にはよくわからないけれど、フランス文学や作者についての解説がわかりやすくて良かったです。

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    2018年04月13日
  • 青い麦

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    幼馴染と、夏に出会ったマダム。ああ、僕は。

    フィリップは別荘で夏休みを過ごしながら、幼馴染のヴァンカとすれ違う自分、マダム・ダルレイに惹かれていく自分をもてあます。大人になりゆく少年の戸惑いをみずみずしく描いた作品。

    この作品は、「若い男女の恋」を描いたことで画期的だったそうである。なぜかというと、それまでフランスには「若い男女の恋」がなかったから。恋愛マスターのフランス人をイメージすると「!?」となってしまう。それまでのフランスの恋愛は、若い男と人妻だったり、男と高級娼婦や階級が下の若い娘との金銭的恋愛だったりと、ベテランが若者を導くような恋しかなかったらしい。

    本文は「あーはいはいわ

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    2017年09月21日
  • 青い麦

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    「シェリ」「シェリの最後」「青い麦」とコレットを読破。あまり恋愛小説は得意ではないな。私自身がレンアイに向いていないのかも。

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    2013年02月07日
  • 青い麦

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    15,6歳の頃って根拠のない自信と、将来への不安が交互にやってくるよなあ、と共感。

    フィリップもヴァンカもお互いのことを好きで、支配欲すら併せ持つくらいなのに、随所で不安が現れてくる。そんな心の動揺を、あえて悪く言えば執拗なまでに描いてた。おかげで、自分まで彼らの考えの中でぐるぐると堂々巡りしそうになるくらい。心情表現そんなにするのかと。

    海外作品にしては平易で読みやすかったけど、登場人物に共感できないと読めないと思う。

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    2012年07月17日
  • 青い麦

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     純粋に愛し合うがゆえに関係が変わってしまうことを恐れ危ういバランスの上にたっている少年少女と年上の女性。今読むとかなりありがちなストーリーだが、解説を読むと1922年のフランスの小説としては画期的な内容だった模様。
     しかし、思春期まっただ中の少年少女の揺れ動く繊細な情感を瑞々しく描いていて、心理描写と密接な関係を持っている随所に挟まれる植物、風景の描写も凡百の似たような小説とは一線を画すかと思われました。
     でも個人的にものすごく苦手なタイプの小説です・・・。

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    2011年04月27日