河野万里子のレビュー一覧

  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    ネタバレ

    上白石萌音ちゃんが帯を書いていたので手にとる

    おもしろい
    タイトルで、自分が長年の恋人を本当に好きなのか、と自問する
    最後の最後でそうくるかと

    孤独、恋愛
    どうしようもない気持ち
    揺れ動く気持ち

    気持ちや風景の情景が美しくて何度も読みたい



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    2024年06月11日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    立ち寄った本屋でふと目につき、そう言えば、題名は良く聞くけど読んだことなかったよなあと思い、買ってみた。この年になると、死ぬ時に「そう言えば、あの作品ってどんな話だったんだろう・・・」なんて考えることになったら嫌だなと思うのだ。

    ポールは39歳の女性インテリアデザイナー。離婚歴があり、今はロジェという恋人がいるが、彼は遊び人でポールはいつも孤独を感じていた。

    そんな時、ポールはクライアントの息子、25歳の美青年シモンと知り合う。シモンはポールに熱烈な恋をし、ポールは年齢差もあって最初は軽くいなしていたものの、やがてシモンの情熱に押され、心の隙間を埋めるようにその気持ちを受け入れ始める・・・。

    想像していた通りお洒落な作品で、揺れ動くポールの気持ちにスリルを感じたものの、女性目線での物語ということもあってで感情移入には至らず。

    知らなかったのだが、解説を見たらイングリッド・バーグマン、イブ・モンタン、アンソニー・パーキンスという豪華キャストで映画化もされていたので、そっちが気になる。

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    2024年05月11日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    題名通りに、カモメの母親から卵を託された猫がカモメを育てて飛べるようにしてあげるまでのお話。
    訳者のあとがきを読んで、作者の人生からくる「異なる者どうし」が、心を通わせ共に生きていく世の中になってほしいという願いがこめられているんだなぁと思いました。

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    2024年04月30日
  • シェリ

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    本を読むのは速いほうだと自負しておりますが、この本はなかなか読み進められず、一度挫折してしまったぐらいです。
    途中で投げ出すのは嫌だったので、気を取り直して最後まで読みました。
    私との相性があまりよくなかったのだろうなと。
    この訳者のほかの本を読んだときには夢中で読んだので、原文の作者との相性の問題でしょうか。

    あとがき&解説には、私が知りたかった情報が書かれていたので、最後まで読んでよかったとは思っています。

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    2023年03月05日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    港町に住む猫たちが、力を合わせて一羽のカモメを空を飛べるようにするまでの物語。

    海の重油にやられ、死を覚悟した一羽のカモメが、たまたま近くにいた猫に産み落とした卵を託す。その際、3つの約束を交わします。
    卵を食べないこと。雛が生まれるまで、卵の面倒をみること。ひなに飛ぶことを教えること。
    先の2つはともかく、果たして猫はカモメに空を飛ぶことを教えることができるのか?

    物語の中で、大切なことをたくさん知ります。子供から大人まで読める、優しい物語でした。

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    2023年01月20日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    児童文学ということになるのかもしれません。とてもやさしい文章で、ごく短いお話です。

    偶然にある約束をしてしまった猫が、その約束を果たすために奔走し、やがてそれが純粋な愛となり、種を超えた結びつきというものがあるんだ、ということを描いています。

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    2022年01月22日
  • シェリ

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    最初の数ページ、美しく若い少年のような愛人シェリが、50歳直前の高級娼婦レアの真珠のネックレスを弄びながら、僕にくれよ、僕の方が似合うよ、としゃべっているその場面に、思ったのはよくある大人の女向けのコミックスや安い小説類との、ものすごい類似性だった。
    つまり最初に軽蔑し、それでも興味からずるずる読んでしまったというわけだ。
    シェリの恋煩いとか、レアの才知ある言動とかそんなものは、それほど魅力を感じないが
    レアがついに受け入れざるを得ない老いというものと完全に向き合わされるラスト近くは、ああこれが書きたかったのかと納得した。
    評価が全て美と社交界におけるしゃれた知性のみから成る生き方は、さぞや苦しいことだろう。
    互いの見てくれよりも中身を尊ぶ思考を持とうとして、それが出来ない美的感覚の強さは、悲劇かもしれない

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    2021年06月28日
  • 青い麦

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    急に古典小説が読みたくなって、いつもお世話になってる光文社古典新訳文庫から青臭い青春小説の『青い麦』と『肉体の悪魔』の2冊を借りた。どちらも16歳の少年が人妻と初体験をしてしまう話で、その対照的な内容を楽しむのが目的だった。
    果たして結果は上々。2冊読まないとその違いがわからないので速攻で読んでの感想だけど、まず、フランス文学は難しい(そこかい!)。
    抒情的な表現や情景描写がいたるところに挟み込まれ物事は2行で済むのにそういった表現のおかげですごくスローペースなので、ジェットコースターなドラマ慣れしてるときつく感じる。逆にそれを楽しむのがフランス文学なんだろうけど、嵐が丘のヒースクリフとキャサリンのような激しい愛憎はなく、未成熟な15歳と16歳の淡い幼馴染の兄妹のような恋人のような恋中に突如合わられた成熟した人妻が現れ、少年は体験を迎えていつもそばにいた女の子を女として意識し、また、いつもそばにいた男の子が体験を迎えて心情に変化した事に気づいた女の子も女として感情を露わにしていく、しかしどちらもがまだ幼く若い、そんな切ない恋物語をこの齢になって読むとまた感慨深く懐かしくもさえ思えてきた。
    若いっていいなぁと切実に思うw

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    2021年03月29日
  • シェリ

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    なんて芳醇な大人の恋愛小説なんだろう。
    自身の肉体の老いに加え24歳も年下の男性を愛した女の毅然とした姿がそこにあった。悩み、苦しみ、傷つきながらも己が人生にプライドを持つ女の美しさ。
    鮮やかな色彩描写で浮かび上がる麗しのパリを舞台に繰り広げられる恋。
    身を焦すその激しさは今を生きる私たちと何ら変わることなく、読者の心を揺さぶる。

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    2021年03月03日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    ネタバレ

    カタカナの地名が全然わからないけど、この本読むだけで世界一周できちゃいそう!大海原の上の空を舞ってる気分♪
    訳の河野万里子さんはなんと星の王子さまの翻訳家さんでもある!

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    2020年12月08日
  • 青い麦

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    おフランス…!という感じでした。
    ヴァンカ、本当に15歳?家庭的通り越してる気がしますがこの頃の外国の娘さんはこんな感じなのかな…
    カミーユのせいで…みたいになってたけど、小さい頃からお互いを知りすぎてるというのも問題アリなのかもしれないと思いました。苦い。

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    2020年09月15日
  • 青い麦

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    性的欲求のためかなり苦しんでいる主人公。
    人間模様の変化、官能の芽生えが瑞々しく描かれている。
    嫉妬や焦燥感、不安、悲哀と思春期ならではの陰影に富んだ心の機微が細やかに描かれていた。

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    2020年09月04日
  • 青い麦

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    フランス、ブルゴーニュ地方の断崖が続く美しい海岸に建つ別荘でのひとつ屋根の下での未成年者二人の激しい恋。
    純情多感な二人の激しい心の葛藤、目まぐるしく変わる感情の起伏、自分の気持ちを押し止める事ができずストレートに相手にぶつけてしまうが故に起こるすれ違い。不器用だが切なく、もどかしい。
    年上の女性に翻弄される青年という設定はフランス映画でよく見た記憶があったが、本書の解説で語られる興味深いフランスの恋愛事情で納得。
    夏の終わりの美しい情景が二人の接触を嬉しくも悲しくも演出する。その素敵な風景に浸れました。映画化されているようなので機会があったら観てみたいです。

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    2020年06月28日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    ネタバレ

    劇団四季がオリジナルミュージカル化したとのことで読んでみた。
    「私たちは、私たちと違う、カモメの君を愛しているだよ」

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    2020年06月18日
  • 青い麦

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    ネタバレ

    年上の女性とそういうことをして、世界が変わるほどの衝撃を受けて鬱々とする少年。
    幼馴染の少女としてみると、彼女は恋にひたってうっとりとしている。男と女の違い…?

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    2020年01月11日
  • シェリ

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     時は19C末~20C初頭のフランス、49歳の元高級娼婦(ココット)が、24コ下の恋人と別れなくちゃいけなくなって色々悩んじゃう話。
     正直なところ、何もかも自分の境遇と違い過ぎており、感情移入は難しかった。同じ娼婦を取り扱った小説でも、ゾラ『ナナ』とかデュマ・フィス『椿姫』なんかの方が、ド直球で分かりやすかった。

     まぁ、もちろんこの小説はこの小説で面白かった。特徴的なのはやはり主人公のレアが持つ気高さだろう。
     現代日本の娼婦(売春婦)ってのがどういう生活をしているのか全く知らないけど、ここで描かれる高級娼婦というのは、フランスの裏社交界の花形で、美人で頭も良い才色兼備な女性で、彼女たちに熱を上げすぎて破滅する富豪もたくさんいたのだとか。ゾラ『ナナ』はそういう話だったはず。
     最近はAV女優の人がエッセイか何か本を出して話題になっていたし、恋愛って観点から考えたらただ体をかさねるより、ちゃんと文化人たる知性があった方が良いんだろうな。
     で、そんな彼女だから、高級娼婦としての引退後も、そうやって生きてきた自分自身に誇りを持っている。でも、好きになっちゃった25歳の青年は、そんな自分でも気が付けばのめり込み振り回されちゃって、もう大変。彼の気持ちがわからないの。外国人と話してるみたい。そんな不安も抱いちゃう。49歳の、恋愛の達人とでも呼ぶべき人生を歩んできたのに。

     それが辛い道であろうとも、自分の生き様を貫き、相手にとっても自分にとっても最後まで素敵な人であり続けた、そんな人間の物語なのかなと思った。
     円熟した大人の恋愛など私が理解できるはずもないのだが、これからまた素敵な人と巡り会って、そしてこの小説を再度紐解いたら、沢山のものが見えてくるんだろうな。

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    2019年06月30日
  • 青い麦

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    鹿島茂さんの解説によると、恋愛の本質はイニシエーションらしいです。
    はて?
    その辺りは自分にはよくわからないけれど、フランス文学や作者についての解説がわかりやすくて良かったです。

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    2018年04月13日
  • 青い麦

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    幼馴染と、夏に出会ったマダム。ああ、僕は。

    フィリップは別荘で夏休みを過ごしながら、幼馴染のヴァンカとすれ違う自分、マダム・ダルレイに惹かれていく自分をもてあます。大人になりゆく少年の戸惑いをみずみずしく描いた作品。

    この作品は、「若い男女の恋」を描いたことで画期的だったそうである。なぜかというと、それまでフランスには「若い男女の恋」がなかったから。恋愛マスターのフランス人をイメージすると「!?」となってしまう。それまでのフランスの恋愛は、若い男と人妻だったり、男と高級娼婦や階級が下の若い娘との金銭的恋愛だったりと、ベテランが若者を導くような恋しかなかったらしい。

    本文は「あーはいはいわかるわかる、夏休みの別荘、年上の女性、ひと夏の体験、思春期、ヴァンカの気持ちをわかってあげろ、しかしこういう年代ってあるある」など、通常運転のオシャレなフランス文学と思って読んでいたが、解説でその話を知ってびっくり。あらためて、新しい恋愛を描いたコレットの才能に感服。現代でもこういう話あるよな、と思うのは、いつの時代も普遍的な人間の姿を描いているということ。

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    2017年09月21日
  • 青い麦

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    「シェリ」「シェリの最後」「青い麦」とコレットを読破。あまり恋愛小説は得意ではないな。私自身がレンアイに向いていないのかも。

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    2013年02月07日
  • 青い麦

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    15,6歳の頃って根拠のない自信と、将来への不安が交互にやってくるよなあ、と共感。

    フィリップもヴァンカもお互いのことを好きで、支配欲すら併せ持つくらいなのに、随所で不安が現れてくる。そんな心の動揺を、あえて悪く言えば執拗なまでに描いてた。おかげで、自分まで彼らの考えの中でぐるぐると堂々巡りしそうになるくらい。心情表現そんなにするのかと。

    海外作品にしては平易で読みやすかったけど、登場人物に共感できないと読めないと思う。

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    2012年07月17日