河野万里子のレビュー一覧
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購入済み
歳を重ねてたまに読み返す。
読む度に印象感想が変わる
違う作品みたいだなってくらい
面白いね。また数年経ったら読もうかな
なんとなく手に取って読み返す
そのくらいの気持ちがいい
思いがけずってのが、楽しさ -
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ネタバレ元々、小学校の学芸会で小学校6年生の次男が取り組んだ劇として知った作品。月刊ふらんす誌3月号で河野万里子さんのエッセイを読み、彼女の訳であることを知り購入。積読していたが、この度、作者のルイス・セプルべダ氏が新型コロナウィルス感染のため逝去されたことを新聞記事で知り、読み始めた。
「みんなこのときを、待ちわびていたのだ。猫だけが持ち合わせているすぐれた忍耐力のありったけで、若いカモメが飛びたいと自分から言い出すのを、待ち続けてきた。飛ぶためには、本人の決心が何より大切だということを、彼らはその叡智で知っていたからだ。」
自分にはその叡智が、忍耐力があるのか子供たちを思いながら、自問してい -
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ネタバレ飛行士である私と王子さまで大切なものを探す物語___
・象がウワバミ(大蛇)に食べられている絵と気づくのが子供で、大人はその絵をただの帽子だと決めつけてしまう…大人は先入観に縛られすぎている。それ以外の可能性を考えないことは勿体ないことだと思った。
・王子さまがうるさいと思って星に置いてきてしまった1輪のバラは、地球には5000本もあったけど、星に咲いていたバラは、自分が水をやった世界に1つしかない大切なバラだったんだと、後から気がついて涙を流すシーンでは、「本当に大切なものは、目に見えないんだよ」という王子さまの言葉を思い出し、その重みを感じた。 -
Posted by ブクログ
70年以上にわたり、世界各国で子どもから大人まで読み継がれてきた物語。
読み進めるうちに、私は途中から「これは詩を読んでいるのではないか」と不思議な気持ちになった。何度も何度も読み返したくなる物語で、そっと優しい世界へ連れて行ってくれる。
子どもの頃に感じていた感覚を、あ〜、ずいぶん忘れてしまっていたのだなと思った。いつの間にか頭でっかちになり、想像力が乏しくなっていたことにも気づかされる。
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
大切なものがそこにあると信じられれば、その周りにあるすべてが大切になり、輝き始める。小さな一輪の花でもいいし、大切な誰かでもいい。大切に思う気持ちは巡り -
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ネタバレ美しい。あまりにも緻密に、繊細に、恋が、恋の愚かさと美しさが、描かれている。
文体がとても好きだった。翻訳本でここまで文体を魅力的に感じたのは初めてだ。翻訳者さんが素晴らしいというのもあるのだろう。
ラストシーンといい、恋とはいかに滑稽なものか、という。
147 それでも彼女はシモンと暮らし、夜は彼の腕のなかで吐息を漏らし、時には自分から彼を抱きしめた。子供か、でなければ技巧に長けた愛人たちにしかできないような抱きしめ方で。所有欲にあふれながらも、所有というもののはかなさに怯えるあまり、その激しさに気づいていないような抱きしめ方で。 -
Posted by ブクログ
子供の頃には楽しい寓話として読んだ本作だが、大人になってあらためて読むと実に思索に富んでおり、星の王子様と交わす言葉の背景にはどこか悲しみが潜んでいる。身勝手でプライドが高いながらも、大切な花になぞらえた男女のやり取りに、王様や大物気取り、実業家といった俗物に対する視線。そして本当に大切なことは数ではなく、そして目に見えないものである。とてもシンプルながら胸を打つ言葉であるのだが、個人的にはこの言葉以上に「なつかせたもの、絆を結んだものには永遠に責任を持つ」という言葉が忘れられない。それこそが人と人の営みを端的に表した言葉であり、紐帯であり、連帯なのだろう。
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Posted by ブクログ
実家の本棚にあったのを久しぶりに読んだ。
最初は学生の頃に出会った本だが、その頃はなんだか意味がよくわからなかった。
数年経って、様々な社会経験を通して、久しぶりに読んでみると、沁みる、、、。
私もつまらない大人なんだなと思い知らされる。今からでも本当に大事なものに目を向け、少年と会話することはできるだろうか。
【以下、読みながら思ったこと。】
・大人の想像力の欠如を指している。
数字や肩書きで判断をしてしまう。
→こんなのつまらないことだよね。
大人の世界では、数字や肩書きで判断するのが楽なんだろう。相手の中身まで知るのには時間が要るから。
とにかく大人は忙しい、忙しいってばかりだからね、 -
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