河野万里子のレビュー一覧

  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    コミカルでチャーミングなこの物語には沢山の教訓が詰まっている。国境や人種、種別の壁を乗り越えて愛し合えること、交渉による解決が可能であること、全力で挑戦することの大切さ。ラストのゾルバがフォルトゥナータを見つめるシーンにホロリときた。

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    2020年07月28日
  • 星の王子さま

    購入済み

    歳を重ねてたまに読み返す。
    読む度に印象感想が変わる
    違う作品みたいだなってくらい

    面白いね。また数年経ったら読もうかな
    なんとなく手に取って読み返す
    そのくらいの気持ちがいい

    思いがけずってのが、楽しさ

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    2020年05月11日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    ネタバレ

     元々、小学校の学芸会で小学校6年生の次男が取り組んだ劇として知った作品。月刊ふらんす誌3月号で河野万里子さんのエッセイを読み、彼女の訳であることを知り購入。積読していたが、この度、作者のルイス・セプルべダ氏が新型コロナウィルス感染のため逝去されたことを新聞記事で知り、読み始めた。
     「みんなこのときを、待ちわびていたのだ。猫だけが持ち合わせているすぐれた忍耐力のありったけで、若いカモメが飛びたいと自分から言い出すのを、待ち続けてきた。飛ぶためには、本人の決心が何より大切だということを、彼らはその叡智で知っていたからだ。」
     自分にはその叡智が、忍耐力があるのか子供たちを思いながら、自問してい

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    2020年04月19日
  • シェリ

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    美しい。プルーストやジョットが称賛するのが納得。フランス文学って恋人たちの表現が愛おしい。ルパンも好きだ。
    コレットの書く色や自然、食事、家具なんかの雰囲気がこんな風だと知ったので、他の本も是非と思って買ってみた。フランス語で読めたら素敵だろうなあ。他のを読む前に他の訳のシェリも読んでみたい。
    ミシェル・ファイファーの映画も観たいなあ。

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    2020年03月04日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    飛行士である私と王子さまで大切なものを探す物語___

    ・象がウワバミ(大蛇)に食べられている絵と気づくのが子供で、大人はその絵をただの帽子だと決めつけてしまう…大人は先入観に縛られすぎている。それ以外の可能性を考えないことは勿体ないことだと思った。

    ・王子さまがうるさいと思って星に置いてきてしまった1輪のバラは、地球には5000本もあったけど、星に咲いていたバラは、自分が水をやった世界に1つしかない大切なバラだったんだと、後から気がついて涙を流すシーンでは、「本当に大切なものは、目に見えないんだよ」という王子さまの言葉を思い出し、その重みを感じた。

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    2025年12月20日
  • 星の王子さま

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    名前は聞いたことがあったし映画版も見たことがあったけど原作は初めて読みました。
    私は王子さまの疑問や言葉にすごく共感しました。王子さまは子供だからこそ大人が"理由はわからないけどそんなの当たり前"と思っていることに対して疑問を持ち、物事の本質を誰よりも理解していたように思います。
    私は周りと比べて自分が子供っぽいなと感じることが多かったけど王子さまみたいな感覚が自分の中に残っていてよかったな、と少し自分のことを好きになれた作品でした。

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    2025年12月19日
  • 星の王子さま

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    70年以上にわたり、世界各国で子どもから大人まで読み継がれてきた物語。

    読み進めるうちに、私は途中から「これは詩を読んでいるのではないか」と不思議な気持ちになった。何度も何度も読み返したくなる物語で、そっと優しい世界へ連れて行ってくれる。

    子どもの頃に感じていた感覚を、あ〜、ずいぶん忘れてしまっていたのだなと思った。いつの間にか頭でっかちになり、想像力が乏しくなっていたことにも気づかされる。

    「いちばんたいせつなことは、目に見えない」

    大切なものがそこにあると信じられれば、その周りにあるすべてが大切になり、輝き始める。小さな一輪の花でもいいし、大切な誰かでもいい。大切に思う気持ちは巡り

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    2025年12月16日
  • 星の王子さま

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    子どもの頃に読まなかったから、27歳2ヶ月で初めて読んだ。自分が近頃ようやく知ったようなことがたくさん書かれていた。もっと早く読んでいたら、と思う反面、今読んだから沁みたんだと思う。

    花との関係。行動を見たら、すべて愛故のものだとか。それを僕は子どもで、分かってあげられていなかった!って王子さまの言葉。

    キツネとの関係。キツネがなつかせて!と再三頼んで、なついた上でお別れをする時。悲しいのが分かっていてなついたし、それでもやっぱり悲しい。でも無駄ではなかった、小麦畑を見て君を思い出せるから。

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    2025年12月14日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    なんでフランス文学ってこんなに不思議なほどにエモーショナルな表現が似合うんだろうなぁ。
    虚無感と爽やかさと切なさとどこか愛らしさみたいなのがマーブル状にミックスされてるようなそんな小説だった。性的表現は少ないもののこれはある意味で官能的だと言えると思う。

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    2025年12月08日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美しい。あまりにも緻密に、繊細に、恋が、恋の愚かさと美しさが、描かれている。
    文体がとても好きだった。翻訳本でここまで文体を魅力的に感じたのは初めてだ。翻訳者さんが素晴らしいというのもあるのだろう。
    ラストシーンといい、恋とはいかに滑稽なものか、という。

    147 それでも彼女はシモンと暮らし、夜は彼の腕のなかで吐息を漏らし、時には自分から彼を抱きしめた。子供か、でなければ技巧に長けた愛人たちにしかできないような抱きしめ方で。所有欲にあふれながらも、所有というもののはかなさに怯えるあまり、その激しさに気づいていないような抱きしめ方で。

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    2025年11月16日
  • 星の王子さま

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    名作をようやく読んだ。
    王子さまの子どもだからこその視点、素直さ、鋭さにはっとさせられた。
    「いちばんたいせつことは目には見えない」
    普通なようで、意識はできていなかったこと。
    自分はどんなことが大切なのか、改めて考えたいと思う。
    王子さまとバラの関係性が素敵。
    挿絵が美しかった。

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    2025年11月16日
  • 星の王子さま

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    世界は広い、大人になったら視野が狭くなる、自分にとって大切なものは大切にしていたいと思った
    子供心を持って生きていたい
    こころが窮屈になった時に読みたい本
    いろいろ経験していいんだよーって思った

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    2025年11月06日
  • 星の王子さま

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    子供の頃には楽しい寓話として読んだ本作だが、大人になってあらためて読むと実に思索に富んでおり、星の王子様と交わす言葉の背景にはどこか悲しみが潜んでいる。身勝手でプライドが高いながらも、大切な花になぞらえた男女のやり取りに、王様や大物気取り、実業家といった俗物に対する視線。そして本当に大切なことは数ではなく、そして目に見えないものである。とてもシンプルながら胸を打つ言葉であるのだが、個人的にはこの言葉以上に「なつかせたもの、絆を結んだものには永遠に責任を持つ」という言葉が忘れられない。それこそが人と人の営みを端的に表した言葉であり、紐帯であり、連帯なのだろう。

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    2025年11月05日
  • 星の王子さま

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    実家の本棚にあったのを久しぶりに読んだ。
    最初は学生の頃に出会った本だが、その頃はなんだか意味がよくわからなかった。
    数年経って、様々な社会経験を通して、久しぶりに読んでみると、沁みる、、、。
    私もつまらない大人なんだなと思い知らされる。今からでも本当に大事なものに目を向け、少年と会話することはできるだろうか。

    【以下、読みながら思ったこと。】
    ・大人の想像力の欠如を指している。
    数字や肩書きで判断をしてしまう。
    →こんなのつまらないことだよね。
    大人の世界では、数字や肩書きで判断するのが楽なんだろう。相手の中身まで知るのには時間が要るから。
    とにかく大人は忙しい、忙しいってばかりだからね、

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    2025年10月27日
  • 星の王子さま

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    評価を知ってたから「良い言葉」を探しながら読んでしまってたのも王子さまからしたら情けない大人なのかなあー

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    2025年10月23日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    2025/10/19再読終了
    大人の時間の使い方を振り返ってと子どもの頃の時間の感覚を思い出す
    美女と野獣のバラモチーフが好きだと思ってたけど、星の王子さまに出てくるガラスのおおいとバラがかなり印象に残ってたらしい

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    2025年10月19日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    あまり展開が無いな〜と思っていると要所要所で物語が動く。終盤の展開には驚いたが、セシルが色々見えていないのは若さ故だろうか。セシル怖い。

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    2025年10月12日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    人の気持ちを操作するような行動、相手を気遣うフリをして自分の思い通りにしようとするセシルの行動が怖いと思った。大事な人をなくしてしまった後に、その存在の大切さに初めて気づいたのでは取り返しがつかない。

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    2025年10月07日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    最近の展開の早い小説に慣れていたので展開の遅さに飽きかけていたところでびっくりするような結末。えー!っと思いながら終わった。昔の小説はすごい。

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    2025年09月23日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    「ものうさと甘さが胸から離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しくも美しい名前をつけるのを、わたしはためらう」

    凄い書き出し
    夏の終わりに読んでよかった、切なくもドライなバカンス小説

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    2025年09月18日