河野万里子のレビュー一覧

  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美しい。あまりにも緻密に、繊細に、恋が、恋の愚かさと美しさが、描かれている。
    文体がとても好きだった。翻訳本でここまで文体を魅力的に感じたのは初めてだ。翻訳者さんが素晴らしいというのもあるのだろう。
    ラストシーンといい、恋とはいかに滑稽なものか、という。

    147 それでも彼女はシモンと暮らし、夜は彼の腕のなかで吐息を漏らし、時には自分から彼を抱きしめた。子供か、でなければ技巧に長けた愛人たちにしかできないような抱きしめ方で。所有欲にあふれながらも、所有というもののはかなさに怯えるあまり、その激しさに気づいていないような抱きしめ方で。

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    2025年11月16日
  • 星の王子さま

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    名作をようやく読んだ。
    王子さまの子どもだからこその視点、素直さ、鋭さにはっとさせられた。
    「いちばんたいせつことは目には見えない」
    普通なようで、意識はできていなかったこと。
    自分はどんなことが大切なのか、改めて考えたいと思う。
    王子さまとバラの関係性が素敵。
    挿絵が美しかった。

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    2025年11月16日
  • 星の王子さま

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    世界は広い、大人になったら視野が狭くなる、自分にとって大切なものは大切にしていたいと思った
    子供心を持って生きていたい
    こころが窮屈になった時に読みたい本
    いろいろ経験していいんだよーって思った

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    2025年11月06日
  • 星の王子さま

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    子供の頃には楽しい寓話として読んだ本作だが、大人になってあらためて読むと実に思索に富んでおり、星の王子様と交わす言葉の背景にはどこか悲しみが潜んでいる。身勝手でプライドが高いながらも、大切な花になぞらえた男女のやり取りに、王様や大物気取り、実業家といった俗物に対する視線。そして本当に大切なことは数ではなく、そして目に見えないものである。とてもシンプルながら胸を打つ言葉であるのだが、個人的にはこの言葉以上に「なつかせたもの、絆を結んだものには永遠に責任を持つ」という言葉が忘れられない。それこそが人と人の営みを端的に表した言葉であり、紐帯であり、連帯なのだろう。

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    2025年11月05日
  • 星の王子さま

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    実家の本棚にあったのを久しぶりに読んだ。
    最初は学生の頃に出会った本だが、その頃はなんだか意味がよくわからなかった。
    数年経って、様々な社会経験を通して、久しぶりに読んでみると、沁みる、、、。
    私もつまらない大人なんだなと思い知らされる。今からでも本当に大事なものに目を向け、少年と会話することはできるだろうか。

    【以下、読みながら思ったこと。】
    ・大人の想像力の欠如を指している。
    数字や肩書きで判断をしてしまう。
    →こんなのつまらないことだよね。
    大人の世界では、数字や肩書きで判断するのが楽なんだろう。相手の中身まで知るのには時間が要るから。
    とにかく大人は忙しい、忙しいってばかりだからね、

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    2025年10月27日
  • 星の王子さま

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    評価を知ってたから「良い言葉」を探しながら読んでしまってたのも王子さまからしたら情けない大人なのかなあー

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    2025年10月23日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    2025/10/19再読終了
    大人の時間の使い方を振り返ってと子どもの頃の時間の感覚を思い出す
    美女と野獣のバラモチーフが好きだと思ってたけど、星の王子さまに出てくるガラスのおおいとバラがかなり印象に残ってたらしい

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    2025年10月19日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    あまり展開が無いな〜と思っていると要所要所で物語が動く。終盤の展開には驚いたが、セシルが色々見えていないのは若さ故だろうか。セシル怖い。

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    2025年10月12日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    人の気持ちを操作するような行動、相手を気遣うフリをして自分の思い通りにしようとするセシルの行動が怖いと思った。大事な人をなくしてしまった後に、その存在の大切さに初めて気づいたのでは取り返しがつかない。

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    2025年10月07日
  • 星の王子さま

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    訳者あとがきによると聖書の次に読まれているとのこと。レビューを書く前に本棚登録をしようと『星の王子さま』と検索にかけると、かなりの出版社がこの翻訳を出版していることを知る。新潮文庫(河野万理子訳)で読んだのだけど、他のはちょっと訳の感じが違うのだろうか?と気になった。
    やっぱり多くの人が言うように「いちばんたいせつなことは、目に見えない」というフレーズが刺さっているようで、他にも名言が色々あるのが素晴らしいと思った。個人的に刺さった箇所を挙げるとキツネとの会話/すてきだってことは役にたっているってことだ/砂漠が美しいのは、どこかに井戸をひとつかくしているからだね、など。

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    2025年10月03日
  • 星の王子さま

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    大切なものは目に見えない。

    この言葉は現代社会を必死に生きる私たちにとって、灯台の明かりのように支え続けてくれる言葉になると思う。

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    2025年10月01日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    死んだ人が星になるっていう表現がここからきているんだと思った
    ラストページでボロ泣き

    子どものころ描いた絵が理解されなかったのはとても共感が持てました

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    2025年09月29日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    最近の展開の早い小説に慣れていたので展開の遅さに飽きかけていたところでびっくりするような結末。えー!っと思いながら終わった。昔の小説はすごい。

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    2025年09月23日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    「ものうさと甘さが胸から離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しくも美しい名前をつけるのを、わたしはためらう」

    凄い書き出し
    夏の終わりに読んでよかった、切なくもドライなバカンス小説

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    2025年09月18日
  • 星の王子さま

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    子供のときから好きな本。純粋で、でも的を得ている問いかけをする王子さま。読み返すとまた感想は変わるだろうか?

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    2025年09月13日
  • 星の王子さま

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    「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
    当たり前な事だけれど大人になって忘れてしまうことを思い出させてくれるような内容
    これは大人達に是非読んで欲しい1冊だなと思った。

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    2025年09月12日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    幸せとは何か考えさせられる。人にはそれぞれ性質があってそれに合った生き方をすればいいと思った。別に高尚である必要もないのかも。高尚に生きたければ生きればいいし、軽い付き合いが性に合う人が「真実の愛」みたいなやつをやる必要もない。結局その人がしっくりくるかだから、そこに上下をつけることは違うと思う。
    自分がどう生きたいかを考えられて、その生き方に合う人に会えて、共に過ごせたら幸せなのかな。それがなかなか難しいのよな〜。

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    2025年09月06日
  • 星の王子さま

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    名前だけ知っていた作品で、やっと読むことができました。年をとって大人になっても、子供の頃に感じたものを忘れてはならないなと、思うことができました。浅い感想しか書けませんが、感じるものにはとても深いものがありました。読んでよかった。

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    2025年09月02日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    昔一度読んだことがあって、どんな話か忘れてしまってたんだけど、タイトル通りのストーリーだった(笑)
    でも、この本の猫たちは優しさと威厳に溢れていて、周りの冷たい目や困難に奮闘しながら、約束を果たすために試行錯誤する。とても強い心のキャットだった。
    諦めそうなとき、何かに挑戦するときに思い出したい本。

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    2025年08月17日
  • 星の王子さま

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    タイトルだけはずっと知っている気がしていた小説。この年になって読むとは思わなかった。

    動機は単純で、「機動戦士ガンダム GQuuuuuuXが、星の王子さまをベースにしている節があるらしい」という。読み初めて早々、冒頭からゾウを飲み込んだボアの絵が出てきて、マチュの帽子だ、となった。

    この小説内では「大切なものは目には見えない」というのは見えないものに愛情や友情、信頼などの一定の意味があるように思うけど、言葉としては見えないけど大切なもの、むしろそちらが本質、というものはいっぱいあるなと、改めて考えるきっかけにもなった。

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    2025年09月28日