河野万里子のレビュー一覧

  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    読んでいる最中も、読み終わった後も、心の奥に仕舞われた感情にそっと触れてくるような小説だった。
    作家に秀才と天才がいるなら、サガンは間違いなく後者だと思う。
    主人公の17歳の女性シリルの心理描写をメインに話は進んでいく。
    彼女の考え一つひとつがユニークであり、瑞々しく、活力に満ち溢れているが、その一方で、親しみやすくもあり、そして、寂しくもある。
    若い欲望の中で本能に従いながらも理性を残している彼女の思考を追うことは、自分の中の本能と理性の対立に目を向けることになり、深い没入へと至る。
    フランス文学らしい恋愛を主軸とした心理小説だったが、他の作品との特筆すべき差異は、寂しさや孤独感、空虚感が薄

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    2026年03月22日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    考える自由、常識はずれなことを考える自由、少なく考えることの自由、自分の人生を選ぶ自由、自分自身を選ぶ自由。私は「自分自身で在る」と言うことはできない。なぜなら私はこねることのできる粘土でしかなかったが、鋳型を拒否する粘土だった。

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    2026年02月21日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    南フランスの別荘を舞台に、一夏のバカンスで起こった恋愛が主人公セシルの回想のような形で描かれる。セシルは17歳。母を15年前に亡くし、プレイボーイな父と2人で暮らしている。
    南フランスの別荘へバカンスに来たセシルと父レイモン、そして愛人のエルザ。ある日、レイモンは別荘にアンヌという、亡くなった妻の友人である女性を招待する。アンヌは地位も教養もある立派な女性で、セシルは彼女から女性というものを学んだのだった。この「超然的な」女性の訪問は、3人の生活を一変させる。
    レイモン、エルザ、アンヌの三角関係や、セシルとレイモンの父娘関係、セシルとシリルの恋愛関係が、「悲しみ」のベール越しに語られる。

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    2026年02月01日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    主人公と父親の関係が第三者が加わることで変わっていく、いや元々お互いにわかっていた関係が第三者が加わることでくっきりとしてくる。そんな個人の中で留まってしまう厄介で愛おしい感情をさわやかに描いている作品でした。時間がたったらまた読みたいです。

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    2026年01月22日
  • 星の王子さま

    匿名

    購入済み

    すてきな作品でした。

    初めて読んだ作品でした。普段、読書をしない私ですが今年から読書をしようと決めて読み始めたのがこちら作品でした。抽象的な表現もありましたが、後書きなどをよんでより世界観を理解できました。ありがとうございました。

    #切ない #癒やされる #深い

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    2026年01月04日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    著者の人生も衝撃的だが、本小説の結末も衝撃的。
    結末で衝撃を受けたのは、サロメ・初恋につづいてこの悲しみよこんにちは である

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    2025年12月28日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    情景描写がとにかく素晴らしい。
    特に朝食で、オレンジとブラックコーヒーを交互に楽しむ描写がお気に入りで、この1文だけでも恋の甘酸っぱさやこれから起こることに対しての高揚感と不安の感情が伝わってくる気がする。

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    2025年12月24日
  • シェリ

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    49歳、元高級娼婦レアの色香漂う熟女の魅力が、余すところなく伝わってきます。美しい描写です。まとっている香水の香りまで漂ってきそうです。

    彼女と恋人関係にあるのが、25歳のシェリ。本書のタイトルになっています。年の差恋愛というだけでも、ドキドキがとまりません。2人の6年間の馴れ合い生活の後、シェリは19歳のエドメと結婚。

    シェリとエドメの新婚生活のぶつかり合いも読みどころですが、レアとシェリが別れた後の、それぞれの激しい心情の揺れの表現も、これまたスゴイ!

    寄せては返す波のようにバシバシ打ち寄せてきて、夢中になって読んでしまいます。老いと若さの対比については、遠慮なしです。(レアについて

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    2025年10月14日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    ネタバレ

    【ネタバレ】カモメのケンガーは、重油まみれで懸命に飛ぶがハンブルクのバルコニーに墜落した。そこには1匹の黒猫・ゾルバがいた。ケンガーは死ぬ直前、ゾルバに産み落とす卵を託す。3つの誓い残して;「卵を食べない」「ヒナが生まれるまで面倒を見る」「ヒナに飛ぶことを教える」。ゾルバはねこの仲間のサポートを受けこの3つの誓いを守り抜く。ゾルバと生まれてきた子カモメ・フォルトゥナータの成長、勇気、挑戦、最後までやり抜くこと、生きるうえで大切なことを猫から学んだ。さらに、環境汚染問題も人間には突きつけられている。⑤

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    2025年08月09日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    ブラームスのコンサートに行ったので、本も読んでみようかと
    『美しくあろうと情熱を傾け「若い女性」から「若々しい女性」へ女としてのカテゴリーが変わっていくことに抵抗していた』と言う一文を気に入って買った。サガン24歳の時の作品!でも、モーツァルトもそうだけど、一緒に暮らしたくないタイプってAIに言ったら「だからこそ、読むのが一番!聴くのが一番!笑 」って言われた

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    2025年07月20日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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     素敵な物語だ。ドイツの港町ハンブルグに住む黒猫のゾルバのもとに、船から投棄された原油にまみれて瀕死のカモメが墜落する。カモメは、これから卵を産み落とすという。そしてゾルバに三つの約束を誓わせる。

    1.卵を食べない
    2.ヒナが生まれるまで、卵の面倒を見る
    3.ヒナに飛ぶことを教える

     そして、ゾルバは仲間の猫たち<大佐>とその<秘書>、<博士>や<向かい風>と約束を実行すべく奮闘する。だが、三番目の約束をどうするか。猫は飛べないのだ。そしてゾルバは、タブーを破ることを提案する。

     本作に登場する猫とカモメ、ネズミ、チンパンジー、そして人間。「異なる者どうし」は、どうしたらともに生きていく

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    2025年06月26日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    「ぼくたちは自分とは違っているものを認め、尊重し、愛することを知った」「自分と似た者を認めたり愛したりすることは簡単だけど、違っている者の場合はとてもむずかしい。でもきみといっしょに過ごすうちに、ぼくたちにはそれができるようになった」
    猫が出来るからと言って人間が出来るとは限らないが、出来るような社会を作りたいと思う。

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    2025年02月11日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    ネコを家族に迎え、共に過ごすようになり約1年半になる。人間に対するネコの観察力、共感力に日々驚き、タイトルに「猫」のついた本に自然と手が伸びるように(笑)。
    訳者さんのあとがきにもあるように、ネコは人間の行動や感情を全てお見通しなのではないかと思う。良くも悪くも誤魔化しが効かない。物語を通して、「心の底からやりたい事は必ず叶う」「真の自立とは、自分で出来る事は自分で、必要な時は、適任者を厳選し、助けを求める」という、子育て、人育て、自分育てに奮闘している人へのエールが伝わってきた。
    #ネコとの暮らし

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    2024年11月08日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    恋や愛の最高に甘く幸せな瞬間や
    逃れられない孤独と安心
    ひとつのことから生まれる
    たくさんの感情を味わいました。
    25歳って
    なにかピークなのかも。

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    2024年09月15日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    いやぁ〜…やっぱりいい!溜め息漏れます。
    サガンの文章、なんでこんなに美しいのでしょう。
    悲しみよこんにちはで稲妻に打たれたが、今回再販の新訳で読みました。本当に所々、ポストイットする部分あり、個人的に海外文学得意じゃないのに、良い読書堪能しました。話的になんか谷崎の痴人の愛を少しだけ思いだしながら。正直ポールに苛々しながら読んだが、実はポールの選択って最後すこ〜しだけ理解できた。そしてオチは悪夢?サガンの他作品も読みたい!マジで。

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    2024年08月20日
  • ちいさな じょおうばち マルグリット

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    ネタバレ

    小さなマルグリットというみつばちのじょおうさまがいて、やりたいことがあったそうです。けど、じょおうさまなのでゆるされません。
    ある日、いたずらないとこにさそわれて外に行きますが…

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    2024年03月23日
  • 星の王子さま

    匿名

    購入済み

    大人にこそ読んで欲しい。

    子供用のお話と思われがちですが、そんなことなかったです。
    哲学的な内容で、大人にこそ読んで欲しい本でした。
    大切な人との別れについて考えさせられました。
    卒業シーズンの今は旬な時期かも。

    #感動する #タメになる #深い

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    2023年03月19日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    大人になる前に読みたかった一冊でした。
    猫のゾルバが母カモメとの約束を守ろうと一生懸命になる姿に泣きそうになりました。
    読んでると、人間というフィルターを挟まずに純粋に世界を見てるような感覚を味わえます。
    僕が子どもの頃にこの本に出会えてたら、人生のどこかのタイミングでこの本を思い出す日があったに違いない。

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    2023年02月18日
  • カモメに飛ぶことを教えた猫

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    素敵なお話でした。

    これを劇団四季が演じたら、どんな演出かなと思いながら読んだら、とても楽しかった。

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    2021年07月11日
  • 星の王子さま

    購入済み

    優しい言葉づかいです

    他の人の訳を読んだことがあります。この本はそれぞれのキャラクターに合った言葉づかいでした。あたたかく、切ない気持ちになりました。
    訳者あとがきも良かったです。

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    2020年11月22日