平木典子のレビュー一覧
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アサーション=自分も相手も大切にした自己表現・コミュニケーションについて、
それがどういうものなのか、事例を使ったり、ポイントをまとめたりして平易に解説している本。
攻撃的な表現(あなたがダメ)でもなく、非主張的な表現(わたしがダメ)でもなく、私たちは皆、冷静に私メッセージ(主語が「わたしは」)を使って、アサーティブな表現する権利があるし、表現しない権利もある。その責任は、自分が負う。お互いが表現し合えれば、葛藤は当然生じる。
頭では分かっていても、なかなか実行するのは難しいなと思う。
エリスのABCD理論の話が面白かった。
感情は何らかの状況や出来事が引き起こすものではなく、
何らかの状 -
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自分と他人どちらも尊重しながら円滑なコミュニケーションの方法を探る、アサーションについて書かれた本です。
アサーションはよくドラえもんで例えられることが多く、「非主張的=のび太」「攻撃的=ジャイアン」「アサーティブ=しずかちゃん」と言われると、何となく想像がつきやすいのではないでしょうか。
大切なのは【アサーティブが正しくて他はダメ」ということではなくて、どんな人でも場合によってはアサーティブにはなれない場合があると知ること。そして相手がどう対応しようと自分がアサーティブであることに意味があるのだということ。
この本を読んで、アサーティブなコミュニケーションは誰でも努力できるものでありな -
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…カウンセリングの学習の中には、自分自身についての検討も含まれるのである。
…自己理解なしには、自分を発揮することはできないし、相手にかかわることも不十分になるだろう。
…相手が自分と異なった世界を持っていても、驚いたり不安になったりすることはない。
それを相手の世界と認め、その世界が見えるようになればそれでよい。そこに出会いがあるというわけである。
…カウンセラーは、自分のところに来たクライエントをピタリと元気にしたり、自信満々で相手の悩みを解決する人間ではない。
むしろ、自信はないかもしれないけれども、真正面から相手の尊厳に立ち向かい、つきあいつづけていくのがカウンセラーである。
… -
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ネタバレ副題は「自分も相手も大切にする自己表現法」です。そういったコミュニケーションの取り方を解説する入門書なのでした。
本書では、「アサーション」「アサーティブ」という聞き慣れない言葉が随所にでてきます。著者による翻訳では「自他尊重の自己表現」となっていました。この、心理学ヒントに行われるコミュニケーションのやり方を実践すれば、日常のやり取りに変化と充実感が得られるでしょう、とあります。さらに、人のこころの奥深さを知り、自分らしい生き方の道を拓くもするのだ、と。
まず、自己表現の三つのパターンを解説する章から始まります。三つとは、「非主張的自己表現」「攻撃的自己表現」「アサーティブな自己表現」。 -
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ネタバレ
相手を傷つけたくない気持ちから、自分の想いを伝えることが難しいと感じている人に読んでもらいたい一冊です。
アサーションとは、相手も自分も大切にして自己主張をする方法の考え方です。
おすすめポイントランキング
第3位「漫画と活字の割合が丁度良い」
CAさんのストーリー漫画と活字のページが交互に構成されていますが、活字を抜かして漫画だけ読んでも為になると思います。
もう少し読めば漫画だー!と読むモチベーションもあがります。
第2位「DESC法」
なんと言ったら良いか戸惑う時、葛藤が起こりそうでそれに備えて心の準備をしたい時、とっさの反応に困った時の、セリフ作りの方法です。
客観的な事実と -
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日本語にはないアサーションという言葉。
自分も相手も大切にする自己表現のコミュニケーション技法が学べる。
自己表現は非主張的、攻撃的、アサーティブの3種に分かれる。
よくある威圧感が強く攻撃的な人にどう接するのが良いのか、
いつも人に頼まれると他にもやらないといけないことがあるのに断れないそんなときに使える。
アサーティブ権やDESC法(DescribeExpress,Explain,EmpathizeSpecifyChooseという描写→表現・説明→提案→選択肢によるコミュニケーション技法)があるが何よりも心に残ったのは、
・自己信頼:本当に助けがほしいとき、相談したいとき、それを自ら認 -
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知人から勧められたので読んだ。「子どものための」と銘打ってはいるが、自分の気持ちの表現は「技術」なのでテクニックとして身に着けるできるものである、とのことで。
本の想定読者自体は、直接子供と呼ばれる未成年層ではなく、子供と接する大人側がメイン。自分の感情をうまくコントロールできない子供がとる困った行動・状況に対して、本文で大人に子供がどのような気持ちでいるか、どう対処したほうが良いかを解説し、図解で端的に示している。
子どもを主軸に置いているが、大人も子供もそう変わらないことは本文内でも触れており、気持ちを大事にするコミュニケーションの参考になる。 -
Posted by ブクログ
著者は臨床心理学者であり、日本にアサーションを紹介した第一人者であられる平木典子さん。
他者も自分も尊重したアサーティブなコミュニケーションはとても素晴らしい。
嫌われるかもしれないから言いたいことが言えない、空気を読まなければいけない…という人が多い日本で、もっと広まって欲しいなと思うコミュニケーション術です。
自己表現のスタイルは3つ。
非主張的、攻撃的、アサーティブ。
それぞれ分かりやすく紹介されています。
すぐ日常的に取り入れられるかと言ったら…
相手の態度にもよるでしょうからなかなか難しいとも思いますが、目指したい人との関わり方です。