平木典子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分の気持ちを正しく把握して伝えたい相手にきちんと伝えていくことを意識したいと思いました。
印象に残ったのは、夫婦喧嘩をアサーティブなに解決する事例。夫が着ていた服を脱ぎ捨てて片付けないでいると、妻が「片付けなさい」と怒鳴る。妻は「散らかっているのがイヤ」で、夫は「散らかっていても平気」両方を尊重するにはどうすればいいか…
服を脱ぎ捨ててもいい部屋を決め、そこには妻が立ち入らず、散らかり放題でも知らん顔をする。その代わり、夫婦が共通して使う部屋では、決して脱ぎ捨てにしないというルール。これが一つの解決方法です。
自分の主張を通そうとするのではなく、お互いを理解し歩み寄る努力が大切なんだと気付か -
Posted by ブクログ
相手の話をきちんと聞く為の方法。著者は心理カウンセラーで、日本のアサーショントレーニング(自己表現の訓練)の第一人者。
相手がどんな気持ちになっているのかを理解することが、気持ちを聞くことなのだという。相手の気持ちに「同情」するのではなく「共感」する。同情すると、相手の悩みを聞きなが自分も相手の感情に引きづられて一緒に落ち込んでしまう。そうすると相手の助けにならないどころか、相手にも「自分の感情に巻き込んで申し訳ない」という気持ちにさせてしまう。
本書は聞くときの態度、慰め方や励まし方など各事象ごとの話の聞き方、子供や上司や部下などの立場の異なる相手にどのように接したら良いのかが書かれてい -
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ミネソタ大学院に留学し、カウンセリング心理学について学び、帰国後、カウンセラーとして活躍する平木さんの著書。シリーズで自分のきちんと気持ちを伝えるための本も執筆。
会話やコミュニケーションは、自分の気持ちをきちんと伝える(表現する)ことと、相手の気持ちをきちんと聞く(理解する)ことが基本だと思うが、それがなかなか難しい。
本書では、自分も相手も大切にする自己表現という考え方をアサーションと名付け、それをベースに相手の気持ちを探る姿勢について説明されている。
会話する相手に興味をもって、会話するための時間をもち、相手に余裕を感じさせられるようであれば、この本に書いてあるようなことは大方でき -
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日本でアサーション導入の背景なども詳しくかいてあって興味をもった。欧米では「人権」という概念で多様な理解しあえない人々のなかで生きるにあたって自分の身は自分で守るという発想があるが、日本では「私は相手を思い、相手は私を思うことで、お互いがよい人間関係を結べる」という発想から、人権という概念が日本においては攻撃的性質をもつなど興味深かった。
アサーションそのものは「DESCL法」、状況を描写し(describe)、自分・相手の気持ちを表現し(emotion)、方法を提案する(specify)。それに対する相手の選択(choose)を聴く(listen)。ということで、理解ができれば、いたって平易 -
購入済み
漫画の割合がちょっと少ない?
平木典子さんが書かれた別の著書を拝見し、もう少し具体的なものを読みたいと思ってこちらを購入しました。
漫画はとてもわかりやすかったのですが、割合が半分程度であとは文章になっていたのが少し残念でした。
内容はわかりやすく参考になりました。 -
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2000年発行の本書は、その後著者の平木典子氏が様々なアサーションの本を書いているので図解があった方が良いとか、新書が読みやすいなど、読み手に沿って選べばよいと思う。本書でもアサーションの基本は押さえられていると感じた。
1章では自分とはどのような人間なのか、自己評価のクセに気づき、2章では、今、ここで、見方を含めた自分の気持ちに気づくことの大切さを説いている。3章では、感情、思考、行動の3つの人の特徴を説明し、理想と現実のギャップを埋めることこそ、重要であるとしている。
4章では、コミュニケーションとは自分と相手の相互作用で、自分が発信すること同時に相手を受けること、相手も同様な作業が必 -
Posted by ブクログ
本書は、組織行動論とカウンセリング心理学のコラボで、アサーションを解説。
格差、見通しのつかない未来、ネット・メール等顔の見えないコミュニケーション・・・。
自分は優秀だと思っている人は「もっと上昇してやろう」と前向きになれるが、そうでもない人は、「どうせここまで」とあきらめ感を持ってしまう時代。価値観も生き方も生活スタイルも多様化する中で、人と人がコミュニケーションをとり、理解を深めることが難しくなっている。
そんな時代、組織がパフォーマンをあげるには、構成員がアサーション(自分も相手も尊重する自己主張の仕方)を身につけることが鍵。
とは言っても、難しい・・・。
国権の最高府で議論される