あらすじ
あなたの人間関係がギクシャクしているとしたら、その聞き方に問題があるかもしれない。<聞く>ことは思いのほか難しい――これは、アサーション・トレーニング「自分も相手も大切にする自己表現」の第一人者である著者が痛感していることである。聞く側は話す側のように、何かを準備したり、表現方法を工夫したりしない。相手に気遣いせず、葛藤を怖れる必要もないので、話し手任せにできるように思いがちである。しかし、逆の立場になって考えたとき、聞き手にその気がなく、肝心なところからずれていて話を聞き流しているとしたら、話し手とのいい関係は作れない。<聞く>ことは相手の立場を受け止めることであり、自分に余裕がなくてはなかなかうまく行かない。本書は<聞く>から始まる、相手にとっても、自分にとっても心地よいコミュニケーションの基本と共に、受け止める側の心地よい自己表現法を解説し、人間関係をよりよくする方法を提案する。
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Posted by ブクログ
上手なコミュニケーションをはかる。相手の気持ちを理解する聞き方。態度や表情。聴くことによる適切な一言。さまざまな立場の人の話を聞く。さまざまなタイプの人の話を聞く。
119ページとコンパクトかつ半分は図解なので、さっくりと読めるが、内容としては要点が整理されていると感じた。
共感的に聴くために、まずは受け止め(acknowledge)、それから受け容れる(accept)ことなど、アサーティブなコミュニケーションに生かしたい。
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Posted by ブクログ
●自分の興味を優先して「訊く」
自分の世界にいるので
相手の話に的外れな返答をすることになる。
●先入観 のある対応
この人はどうせこうだからと思っていると
相手の思いが聞けなくなる。
●相手を理解する
積極的な関心=相手の尊厳、価値を大切にし存在をうけとめる
共感的=相手の想いや考えを理解して受けとめる
に理解して返すこと。
●相手を受け入れるとは
共感的に相手を理解し、存在そのものに関心をもつ
ことで、相手が自分を表現しやすくなる。
●聴くのある会話
相手の話を要約してから、自分の話をする。
●初対面の会話
相手の言ったことを短く繰り返す
要約、言い換えるを多めに伝えかえす努力が必要
●誰かと会話するときは
「自分について知られることは覚悟する」
●話題のヒントを探しながら
話題がコロコロかわってもよい
●適度な自己開示
●安全な会話を心がける
相手が傷つくような事
話したくないようなことには触れない
●称賛
他と比べて褒めるのではなく
自分なりにイイなと感じたところを伝える
●相手をなぐさめる
ずいぶん頑張ったんだね、さぞかしがっかりだったね OK
なるほど、がっかりだったね NG
一旦、相手の気持ちに共感しておく。
● なぜ。 どうして。 は禁句
なにか理由があったの?
どんなふうにしてそうなったの?
●言いたくない気持ちに共感すること
Posted by ブクログ
とても良かった。
アサーションには聞く技術も必要なのだと知った。
同感ではなくて共感というところが私には難しいな。
相手の感情に取り込まれないようにしないとな。
Posted by ブクログ
獣医師として最も必要な技術の一つは間違いなく聞く技術だと思う。
診療が立て込んでいても飼い主さんの気持ちを害さない程度に端的に、それでいて気持ちに寄り添うにはどうしたら良いのだろう。
そのヒントでも見つかれば、と思って読んでみた。
先入観を持たずに聞く、アドバイス志向にならないのも時には重要、など一見当たり前のことも忘れがちになるなと思った。
Posted by ブクログ
1それぞれの理解の仕方(枠組み)がある
2相手の枠組みに沿って理解しようと耳を傾ける
3『聞く』耳に音が入る
『聴く』相手の感じていること伝えたいことを理解しよう
相手がわかってもらいたいように理解しようとする
『訊く』しりたいこと、質問したいことを尋ねる
4結論だけを聞くのでなく、心の動き、プロセスも聴く
5
Posted by ブクログ
よくわかるし、こんな事がみんな出来ていれば、もっと心が豊かで生活を送れていると思う。
けれど、鈍感な人勝ちみたいなところも現実にはあるので、わかっちゃいるけど、どこまでやるか、は微妙だと思う。
Posted by ブクログ
基本の基本すぎて中学生の教科書みたい。
イラストも前の文章をまるっとイラスト化してるだけで、実質内容は半分のページ。
基礎であることは間違いないので本が悪いわけではないけど
ある程度社会を生き抜いてきた人間が読むものではなかったかなあ
Posted by ブクログ
「子どもも、大人も、「ああも思うし、こうも思う」という心の動きや迷いを語っていい」というのを読んで泣きそうになりました。ビジネスの場では結論・スピード重視だけど、相手を思いやる心・理解しようとする心がないとビジネスはうまくいったとしても人々の心は荒んでいきますよね。
Posted by ブクログ
普段何となく漠然と思っている聞くということにフォーカスを当てたものです。
今まで自分が行っていたことが"聞く"なのか"聴く"なのか、正しいコミュニケーションについて考え直すきっかけになる本でした
Posted by ブクログ
聴くとは、自分の心を使って相手の心を受け止めることということ。自分の気持ちは置いておいて、相手が分かってもらいたいように理解しようとするのが大切だということ。この二つが心に残りました。相手のことを心から理解したいと思って話を聞ける人になれるよう頑張ろうと思います。
Posted by ブクログ
聞き方の捉え方について具体的に書かれています。
相手は相手の枠組みの中でしか話を理解できない。
共感とは、違った立場の人間が相手の立場に立って考えてみようとすること。
自分の話が相手に正確に伝わっているのか、また相手の話を正しく理解できているかどうかはコミュニケーションで大切な視点である。
Posted by ブクログ
相手の話をきちんと聞く為の方法。著者は心理カウンセラーで、日本のアサーショントレーニング(自己表現の訓練)の第一人者。
相手がどんな気持ちになっているのかを理解することが、気持ちを聞くことなのだという。相手の気持ちに「同情」するのではなく「共感」する。同情すると、相手の悩みを聞きなが自分も相手の感情に引きづられて一緒に落ち込んでしまう。そうすると相手の助けにならないどころか、相手にも「自分の感情に巻き込んで申し訳ない」という気持ちにさせてしまう。
本書は聞くときの態度、慰め方や励まし方など各事象ごとの話の聞き方、子供や上司や部下などの立場の異なる相手にどのように接したら良いのかが書かれている。
カウンセリングというか、話の聞き方についての入門書。相手の気持ちによりそう聞き方、というのは理解できたのだが、それでは具体的にどのようにして聞いたらいいのかをもっと知りたかった。
Posted by ブクログ
ミネソタ大学院に留学し、カウンセリング心理学について学び、帰国後、カウンセラーとして活躍する平木さんの著書。シリーズで自分のきちんと気持ちを伝えるための本も執筆。
会話やコミュニケーションは、自分の気持ちをきちんと伝える(表現する)ことと、相手の気持ちをきちんと聞く(理解する)ことが基本だと思うが、それがなかなか難しい。
本書では、自分も相手も大切にする自己表現という考え方をアサーションと名付け、それをベースに相手の気持ちを探る姿勢について説明されている。
会話する相手に興味をもって、会話するための時間をもち、相手に余裕を感じさせられるようであれば、この本に書いてあるようなことは大方できているんだと思う。
ただ、話下手な人、寡黙な人、おしゃべりな人、怒っている人、愚痴など、会話が苦手だったり、会話というより話を聞いて欲しい人との会話には、聞く側に少し知識があるとスムースに会話として成り立っていく。
小さい子どもと話すときのように、相手の気持ちをわかろうとする姿勢が、何よりも大切なんだと感じた。
Posted by ブクログ
コンパクトな作りですが、アサーションなどコミュニケーション技法の説明もあります。
イラストや図が多く、とっつきやすい印象。
男女差は考えたことなかったので参考になったし、聴き方の悪い見本が反面教師になりました。
Posted by ブクログ
アサーションの考え方を、聞き手目線にフォーカスして書かれた内容。
当たり前と言えば当たり前の内容だが、割と具体的なアクションが多く提示されているため、すぐにアウトプットしやすい本になっている。