NHK取材班のレビュー一覧
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2021年、レッドブル・ホンダが30年ぶりにチャンピオンに輝くまでの取材記録。
※正確にはホンダエンジン搭載のマシンに乗ったドライバーが、ドライバーズチャンピオンを取ったのが30年ぶり。
マックスとルイス、同ポイントで最終戦の最終ラップで決まったチャンピオン。
こんな劇的な決まり方は小説で書くと嘘くさくなるほどの展開だった。事実は小説よりも奇なり。
ホンダはジェット部門など他部門も巻き込んで、オールホンダで戦い頂点にたったというのは、日本人にとって大好きなストーリーじゃないかな。
おそらく25年まではレッドブルが有利だと思うから、アストンにエンジンを乗せる26年からどうなるか楽しみである。レ -
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2017年1月発行の新書です。トランプ政権の動きと日本への影響をどう見るか、という点について広く浅く書かれています。興味深かったのは世界中の有識者へのインタビューでした。たとえばジャック・アタリやロバート・ライシュ氏へのインタビューは興味深く読みました。そのほかにもトランプを支持した米国人へのインタビューもあり、なるほどこういう人達が支持していたのか、というのはわかるような資料でした。肝心の日米関係ですが、これは本書を読んでも正直わからないし、不確実性が増したとしか有識者も述べていません。しかし今回のトランプ当選にあたっては、いかにメディアや「有識者」の見方が間違っていたかが浮き彫りになったこ
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世界的知性の4人によるAIについての見識を語った本。
意識、マサチューセッツ工科大教授マックス・デグマーク氏。アシロマAI 23原則に見られる安全性への配慮が印象的。
倫理、倫理学者ウェンデル・ウォラック氏。AIも道徳を学ぶ必要がある。話にあったジョン・サールの思考実験「中国語の部屋」に人間とAIの違いがある指摘には頷ける。
自律、哲学者ダニエル・デネット氏。漸進性の重要さ。少しずつの積み重ねが理解につながる事で理解になるという事。
進化、編集者ケヴィン・ケリー氏。氏の話す新しい五感については未来でどうなっていくか想像も付かないが面白い。
終章は筆者によるまとめ。 -
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引き取り手のない遺骨が急増している、という問題を入口に、旧民法の家長祭祀に由来する「家」単位の葬送と墓が崩壊している現状と、「無縁」を避けるための行政や葬祭業者や市民活動の取り組みを取材している。ほとんど他の著作(小谷みどり『〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓』や井上理津子『いまどきの納骨堂』など)で既出の内容だったが、「終活」ビジネス(特に墓・墓地の売買をめぐる)に関するトラブルについては、広告収入のないNHKならではで(墓園広告を大口顧客とする新聞社では腰が引ける)、商業メディアが仕掛けた「終活」ブームの負の側面を明示している。
とにかく行くところどこでも、たとえ追い詰められていても「迷 -
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今、コロナ惨禍により外国人技能実習生が日本に入って来られず、日本農業が壊滅打撃を被っている。農業の担い手である外国人労働者がいないため、せっかく育てた野菜を大量に廃棄しなければならない。なんと茨木県における20~30代の農業従事者の外国人依存率は約3割。いまや外国人労働者が日本の台所を支えている。その他の産業も多かれ少なかれ依存率は年々高まっている。他方、浜松のある保育園では10歳にもかかわらず保育園にとどまっている少年がいる。一瞬耳を疑うが事実だ。義務教育の対象はあくまでも国民であって外国人は除かれるからである。コロナの波をもろに被っているのが日本を底辺から支えてくれている外国人。蔑ろにすれ
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最近はコロナショックのせいで、多くのニュースが消えてしまっているように思いますが、その一つが次世代技術と騒がれていた人工知能(AI)があると思います。この本はコロナ騒動が起きる前に、もう懐かしい思い出になりつつありますが電車通勤していたときに読み終わったものです。
今後、人工知能がどのように進歩していくのか、そして人間はどのように付き合うべきかを感がなければいけない時期に来ているようです。コロナ騒動が収まるのは時間がかかると思いますが、収束した暁には多くの場所で新しい世界が広がっていることでしょう。そのときにもう既に人工知能が働いているかもしれません。
在宅勤務をしていると通勤時間、移動時 -
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アメリカで民主主義が歪められていた実態はよく分かった。日本においても政策決定過程で民意が反映されていないと感じられるのに、日本の現状についてはほとんど触れられていない。自民党ネットサポーターズクラブとか、削除されたけどJCの宇予くんとかの実態にももっと迫ってもらいたかった。
終盤、プライバシー権を憲法上の人権として位置付けるべきのと意見には賛成できるが、表現の自由を含めた自由権の自己統治の価値について著者(NHK取材班)がうまく消化できてないように思える。日本におけるプライバシー権の議論と日本における民主主義の現状、あり方の議論とを、もう少しリンクさせて論じて欲しかった。
今の閉塞感を破れ -
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ネタバレ<目次>
序章 AIは誘導する
第1章 激変する情報環境
第2章 恐るべき告発
第3章 偏向情報が拡散するメカニズム
第4章 世論操作の効果と影響
第5章 デジタル選挙戦略の最前線
終章 私たちは民主主義を守れるか
<内容>
NHKのクローズアップ現代+「知られざるトランプ流SNS戦略」を書籍化したもの。アメリカ大統領選挙のソーシャルメディア戦略やイギリスのEU離脱などの様子を追っかけたもの。しっかり取材している。トランプ陣営そのものには行けていないようだが…。そしてわかるのは、どうも人間は心理的に、そのとき好きなモノの情報は取り込むが、それ以外には見向きもしない傾向があり -
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2011年初めに放送された同名の番組の内容をまとめた本。
番組を見た人にとっては、それほど読む価値は無いかもしれないが、番組に登場したゲーム・クリエーター水口氏のインタビュー・対談集は、番組では放映されなかった部分で、これは読むべき価値がある。特にMITのミンスキー教授との対談は、今後のゲームのあり方を示唆していておもしろかった。日本のゲームは、現状やや凋落傾向にあって、ローカル化が進んでいる。その中で、日本のゲームがどうあるべきか、ゲームは社会に対してどのような役割を果たせるかを研究している人達がいる。
個人的には、あまりゲームには興味が無いけれど、この本に登場するゲームに親しんだ人達が作る -
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借りたもの。
ネット広告における“犯罪”についてをまとめたもの。
それは詐欺広告であったり、アフィリエイターが広告を掲示していない(ように見せて実は表示させ)のに広告費をかすめとるもの等。
詐欺バナー制作者や詐欺動画の出演者、元制作会社の証言による生々しい導入から、その実態をうつす。
詐欺バナー(怪しいサプリに意味のない情報商材)は広告代理店が発注したものではなく、怪しいアフィリエイターが作成したもので、画像の無断転用が横行していた。そこにはネットや他広告の集客技術が悪用されていた。それらが正規のバナーと混在して表示される不愉快さ。
バナー広告枠の今後の展望、ユーザーにとって求められる広告 -
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とても参考になる内容ではあったのだけど、この本で紹介されている例はアルツハイマー型認知症が主で、幻視や妄想のあるレビー小体型認知症の場合とか、うつ病も併発している場合など、より心理的精神的に大変な症状のある高齢者に対して、ユマニチュードのケアを行う上で工夫すべき点などはあるのかということにも触れてほしかった。
また、基本は同じであると思うけど、看護師さんや介護士さんのようなあくまでも仕事として接するプロと、何十年にわたっていろんな感情をお互いが抱いてきた家族とでは、やはり違いはありそうだし…。そういう点も気になった。
まあ、新書にそこまで期待するのは酷というものか…もっと詳しい本で勉強するべき