NHK取材班のレビュー一覧
-
購入済み
読んで、分かることがあります。
何度もF1に参戦しているホンダですが、現場の葛藤や苦労、そして努力は、読んでみて分かった気がします。また、近い将来参戦することを切に希望します。頑張れホンダ!
-
購入済み
主にアメリカの大統領選挙の話
2016年の大統領選挙でトランプが勝利できたのは、SNSを利用した高度な世論操作によるものだという話を掘り下げている。
米国ではこのようなビッグデータを活用した選挙サポートがビジネスとして成立しているとのこと。2010年代のアラブの春では民主化推進にSNSが一役買ったのだけれども、同じSNSがトランプの勝利に大いに貢献し、そのために沢山のお金が動いていた。SNSを使った隠された世論誘導が危険だということは皆聞いたことがあるかもしれないが、それでも操作される人は操作される。情報リテラシー能力を身に着けることが重要。 -
Posted by ブクログ
NHK取材班が、20代・30代の若手・中堅の官僚たちを中心に取材を重ね、霞が関の極めてブラックな労働環境の実態やその背景などを明らかにしている。
多角的に丁寧に取材されており、切実感のある証言やLINEのやりとりなども相まって、まさにリアルな霞が関の惨憺たる働き方の現状を感じることができた。
当事者である官僚たちのためというだけではなく、彼らが立案・実施する政策の影響を受ける我々国民のためにも、このような霞が関の深刻な状況の改善が一刻も早く必要だと思う。特に、国会・国会議員の責任は重大であり、また、人事院にはもっと頑張ってもらわなければならないと感じた。 -
Posted by ブクログ
トランプ大統領誕生の一因ともいわれる、AI(人工知能)による世論操作。テクノロジーの進展は、民主主義をどう変容させるのか?関係者らへの取材を基に、その実態を描き出した書籍。
2016年の米大統領選では、データ分析会社のケンブリッジ・アナリティカ(CA)が、トランプ陣営の選挙キャンペーンを担った。同社はフェイスブックが保有する膨大な個人データを不正に入手し、SNSの政治広告の製作に利用していた。
CAの元社員によると、同社は個人データをAIに解析・学習させ、世論を操作しようとした。そのカギとなったのが「マイクロターゲティング」。これは、有権者の政治的傾向
を割り出した上で、個々にカスタマイズする形で政治広告を作り、それをSNS上の有権者に効果的に送りつける手法。
今日、人はインターネットで自分が知りたい情報を得られる。
このように情報がパーソナライズされた世界では、知るべき情報よりも知りたい情報が優先され、人は次第に自分と異なる他者への想像力を失っていく。それは、民主主義を成熟させるための議論が成り立たなくなっていくことを意味する。
多くの研究者らは、次の大統領選で「ディープフェイク」という技術が現れると警鐘を鳴らす。それは人の声や表情を容易にねつ造でき、偽物だと見抜くことは難しい。こうしたフェイク画像や動画が、有権者情報に基づき届けられる恐れがある。
今の政治システムは、新たな段階に入りつつある。SNS上の個人データをAIが分析し、広告を流す技術は、従来の民主主義では想定されていなかった。2016年の大統領選で、トランプのキャンペーンメッセージを人々に届けていたのもAI技術だ。だが、その影響について分析と対策は進んでいない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ熊本の慈恵病院の赤ちゃんポストの設置から10年。賛否両論ある中、虐待や遺棄で亡くなる赤ちゃんを救おうとドイツをモデルとして設置された。
日本は政治、国の制度として本当に整っていなくて、同じように救いたいと思っていても制度的に難しい面がある。血縁での親子関係を重視しすぎで、特別養子縁組も進まず、ぶら下がりの施設育ちが多くなってしまう。子どもの出自を知る権利もあり、完全に匿名で出産してポストに預けるというのは、憲法違反という意見もある。ドイツでは、産む前も産んだ後も継続的なサポートをしており、生後8日で親権も剥奪される。
一番腹立ったのは、お互い学校教諭で、不倫の末妊娠。職員会議でポストに預けてはどうか、という意見があり、ポストを利用した、というエピソード。 -
Posted by ブクログ
シンパシーとは寄り添うこと、エンパシィは思いやり、他者の気持ちを推し量って配慮し行動すると言う意味、忖度、昨今先回り服従と言う悪いスティグマがついてしまった。
小説を読んで、主人公に共感しました、本当の読書とは言い難い。自分とは異なる立場の人の心情も理解できて初めて読書体験は豊かになる。
ジャックアタリ氏の利他の精神、エンパシィによる他者理解の精神、利他主義は合理的利己主義に他なりません。自らが感染の脅威にさらされないためには、他人の感染を確実に防ぐ必要がある。私はしばしば利己的でありながら利他的にもなれる、
合理的な利他主義、希望を持って最善を尽くして生きる。楽観主義ではなくポジティブに考えて生きよう。 -
Posted by ブクログ
SNSは個人が様々な人や情報との接点を持つことを可能にし、その結果として2011年当時の「アラブの春」と言われるような、情報統制下の民衆に広く情報を提供して民主化を加速する要因となりました。一方、2016年アメリカ大統領選挙では、SNSを介してロシアの介入や、現在に至る民衆の”分断”の原因ともなっています。
科学技術が生活を便利にする一方、使い方を誤ると多くの弊害が発生するのと同様に、SNSもその使い方次第で民主主義を加速することも、また衰退させることにもなります。本書はその後者の側面について、2016年アメリカ大統領選挙の実態に迫りつつ、もはやSNSなしでは成り立たない現代において、SNSから発信される情報とどう関わり合うべきかという点について、警鐘を鳴らす内容となっています。
現代ではネットを通じて個人の様々な行動が本人の意識しない間に収集され、それを基に個人の嗜好や性格に至るまで分析されている状況となっています。2016年アメリカ大統領選挙においてもトランプ陣営はそれをフルに活用し、自陣営への投票を促す政治広告だけではなく、民主党支持者が投票しないようにする政治広告も利用しました。本書に登場する民主党支持者は自らの判断で民主党へ投票しないという行動をとりましたが、それはSNSによる巧みな誘導による結果であった可能性が指摘されています。
SNSで個人がどのような投稿に「いいね」をしたのか、100個ほどのデータがそろえば、その人となりはかなり正確に把握できると専門家は断言しています。その分析(プロファイリング)に基づいて、その人が好むような政治広告を集中的に表示させる技術(マイクロターゲッティング)が確立されると、もはや自分とは異なる価値観や考え方に触れる機会が奪われ、分断が深まる(フィルターバブル)という構図が本書で解説されています。
このような時代に、情報とどう向き合うべきかという点を本書後半で述べています。情報過多と言われる昨今ですが、情報の質を見極める力が問われているのは間違いなく、これからの時代で非常に重要なテーマを分かりやすく扱った1冊だと思いました。 -
Posted by ブクログ
NHKクローズアップ現代+の「追跡! 脅威の“海賊版”漫画サイト」「追跡! ネット広告の“闇”」「追跡! “フェイク”ネット広告の闇」、ネット広告の“闇”を探るシリーズをまとめたものです。
ネット広告がタイトルなのに漫画村の話題がこんなにあるのか不思議でしたが、これまで漫画の違法ダウンロードだけで成り立つのかと思ってました。
広告絡みでも複雑な仕組みで収益を上げてる実態が暴かれる過程を見ると、NHKの調査は価値があるでしょう。
広告が売れないせいで、電通も赤字になるような状況ですから孫請けにして少しでも安くというのでしょうけど、孫請けを管理できないと巡り巡ってテレビや広告代理店に影響は返ってきてさらに経営が苦しくなるの無限ループに入っていきかねないと思いました。
金払って自分で広告を出せる仕組みもありますし、依頼主が管理できない状況になりかねないとなると、Googleなどが広告の管理の精度を上げていくしかないでしょう。 -
Posted by ブクログ
”漫画村”騒動はデジタル時代における著作権の問題を浮き彫りにしただけではない。なぜあのような違法サイトが運営を続けられたか。それは端的に言って、違法サイトにネット広告を掲載することで、多額の収益を得られるからだ。
本書は、”漫画村”騒動が浮き彫りにしたネット広告の問題点を、NHKクローズアップ現代取材班の極めて精緻な取材によりまとめあげた一冊。
昨今のネット広告は、金融におけるIT技術を流用して開発された様々な”アドテクノロジー”と呼ばれる技術が用いられている。私自身、これまでアドテク界隈についてはかなり調べたことがあるが、あまりにも技術の進展のスピードが速い上に、本書で提示されるような表面化されない特有の暗部があることから、正確な姿を把握するのにかなり苦労した記憶がある。本書では、サイバーセキュリティの専門家集団などの助力を得つつ、NHK取材班の極めて愚直な取材活動を通じて、いかに現代のネット広告において、広告主から広告費を掠め取る不正が行き渡っているかが明らかにされる。
私自身、ここ1-2年間くらいで、ネスレやP&G、ユニリーバなどグローバルの消費財メーカーがネット広告におけるブランドセーフティを声高に叫ぶようになってきた背景がようやくしっかり理解できたように思う。特に、広告主としてネット広告に少しでも関わる人であれば、間違いなく読む価値がある良書。