NHK取材班のレビュー一覧
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10年も外国に住んだこともあって、
外国の友人から、たまに聞かれる事がある。
日本に留学したい友人がいるが、
相談に乗ってもらえないかと。
私は、日本における少なくない外国人の
悲惨な状況を知っているので、
その留学が単なる学歴目的だったり、
就労目的なら、日本には、行かない方がいいとアドバイスしている。
日本は先進諸国でもっとも外国人に対して差別的な政策をしているし、日本人自身が外国人に慣れていないというか、特にアジア人に対して見下すかのよう態度をあからさまにとるし、英語は絶望的に下手くそなので、コミュニケーションもまともにできない。
また学歴をつけたいなら、日本の大学に行く価値はない。 -
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九州の病院に赤ちゃんポストが設置されて10年経ち、その利用を巡って起きている出来事や日本の児童福祉制度についての本。
子育てを日々行っている親としては、子育てというのは本当に大変であり、産んだはいいが育てられない状況というのはいくらでも思いつく。
いわゆる「できちゃった」で、結婚も、母体も、家庭も、何も準備できてなくて生まれてくる子供。
親が結婚してない、わけありな状況で授かってしまった、健康問題を抱えている、失業している、あるいは、妊娠中や生まれた後夫婦仲が悪化して離婚、シングルになる、etc.
親が健康で、子供の養育にふさわしい環境が用意できて、時間や経済面でも余裕がなかったら子育 -
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1993年に始まった外国人実習制度。その受入の奴隷労働とまで称される過酷な労働、保証金制度、逃亡、労災隠しと強制帰国、こうした状況に追い込まれる外国人実習生を救うべく活動するユニオン、シェルターなど、NHK番組取材班によって、その実態が綴られている。外国人労働者の子どもたちが直面する貧困、多重格差社会の現状も。しかし、その一方で日本人の労働者が集まらなない人口減少地=過疎地でも、外国人技能実習生を受け入れたことによって、グローバルな経営展開など新たな好循環が生まれている事例なども紹介されている。
2017年から新設された「外国人技能実習機構」が、どこまで機能し、違法労働や違法企業の防波堤となる -
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私はやなせたかし氏の一ファンです。
母からのすすめで読んだが、本当に氏は偉大な人だと再認識。直接話したことがなくても、氏のことを話せば顔が柔らかくなる人は決して少なくないだろうと思う。
簡単なことではないだろうけど、本当にやなせさんのような姿勢の人になりたいと思う。
自分の人生のお手本として読んでも、焦りが少し和らぐような、やさしい本になっている。
途中下車せずに立ち続けたら、あるとき目の前の席が空いた。人生には椅子取りゲームのようなところもある/正義とは、自分の身を犠牲にしてでも人を助けようとすること/キャラクターはそのうち勝手に動き出し、作者はあとをついていくだけ/後輩にも気を遣う本当に -
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認知症者に対するあらたなケア技法『ユマニチュード』
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p.28「ユマニチュード(Humanitude)」という言葉は1930年代から、パリに集まったフランス領植民地の黒人知識人たちが、自らの”黒人らしさ”を取り戻そうと起こした文学運動である「ネグリチュード(Negritude)」を起源に持ち”人間らしさを取りもどす”あるいは”人間の尊厳の回復”という意味を込めて、生まれた造語なのでそうです。
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フランス人のイヴ・ジネストさんにより考案されたケア技法だ。
基本技法としての、4つの柱
1)見つめる
2)話しかける
3)触れる
4)寝たきりにしない
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これはNHKスぺシャルで大反響があった番組を書籍化したものです。『お家芸』のお株を奪われてしまった日本と国策でゲーム開発をおし進める欧米諸国との対比が面白かったです。
この本は先日放送されたNHKスペシャルを書籍化したものです。僕は今はほとんどゲームをやらないので、最近のゲームに関する動向はまったくわからなかったんですけれど、この本の元になった番組を見てショックでしたね。かつて、日本の「お家芸」とまで言われたゲーム産業はほぼ欧米にシェアを奪われ、その中でもアメリカやカナダでは国策の一環としてゲーム産業を推し進めているという現実と、マイクロソフトなどの巨大なテクノロジーを扱う会社が人間の知覚や -
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読み始めは日本と海外の現状のゲーム制作の過程の話で終止それで終わってしまうと思っていましたが、私もずっと思っていた『ゲームって今のままでいいのかな?』へのちょっとした進化が見えておもしろかったです。
日野さんと水口さんをフィーチャーする部分は評価が分かれますが、最後の水口さんと色んな方々へのインタビューは興味がありました。
結局そういうことなのかよと言われればそうなんですが、いい加減日本の古い考え方をしている開発者&ユーザは気がついて欲しいんです。
モンハン3Pで夜中に一緒にクエストに興じたり、ネトゲで一緒に遊んだりするのって楽しいですよね?だからみんなやっているんですよね?
それがこの -
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著名人が語るAIの世界の善悪を検証。今後「意識と感情」を持った「自律」AIロボットは人間にとって良くもあり悪きものにもなると言う説がある。例えば労働の生産性を向上させ、新たな製品製薬食品などを発見、開発させる一方、秘め事を持ち人間を欺く傾向とか人間の五感を衰退、麻痺させるような行動があるという。そのためには「自律を持たない知的ツール」(機械的な動きのみ)としての存在も重視されていくとある。例として介護ロボット、運転手など余計な配慮をしないロボットも必要だと言うことだ。今後「意識・感情を持った自律ロボット」は確実に開発されるが人間の子供のように良いことと悪いことを分別できるような存在を期待したい