NHK取材班のレビュー一覧
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読み始めは日本と海外の現状のゲーム制作の過程の話で終止それで終わってしまうと思っていましたが、私もずっと思っていた『ゲームって今のままでいいのかな?』へのちょっとした進化が見えておもしろかったです。
日野さんと水口さんをフィーチャーする部分は評価が分かれますが、最後の水口さんと色んな方々へのインタビューは興味がありました。
結局そういうことなのかよと言われればそうなんですが、いい加減日本の古い考え方をしている開発者&ユーザは気がついて欲しいんです。
モンハン3Pで夜中に一緒にクエストに興じたり、ネトゲで一緒に遊んだりするのって楽しいですよね?だからみんなやっているんですよね?
それがこの本の一番の主題と言うか、これからゲームが向かう(向かい始めている)道だと思います。
あとは、ゲームがもっと人の為になる兆しも掲載されていて、ちょっと嬉しかったです。 -
Posted by ブクログ
「見る、話す、触れる、立つ」。ケアの原点を見つめ直す至高の技法。
長く介護の現場に携わってきましたが、
本書で語られる「ユマニチュード」の哲学には、
改めて深い衝撃と感動を覚えました。
「あなたのことを大切に思っています」というメッセージを、
いかにして相手に届けるか。
そのための「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの柱は、
私たちが日々の忙しさの中でつい忘れそうになってしまう、
ケアの本質を突いています。
特に印象的なのは、認知症の方を一人の「人間」として尊重し、
その尊厳を何よりも優先する姿勢です。
技術としての素晴らしさはもちろんですが、
その根底にある「あなたはそこに存在するだけで価値がある」
という慈愛の精神は、私が理想とするケアの姿そのものでした。
現場を知る者として、この技法が広まることで、利用者様だけでなく、ケアを行う側も救われると確信しています。
理論だけでなく、
明日からの現場ですぐに活かせる「心の持ちよう」を教えてくれる本です。
すべての対人援助職の方、
そしてご家族の介護に悩む方に、
一度は手に取ってほしい「希望の書」です。 -
Posted by ブクログ
著名人が語るAIの世界の善悪を検証。今後「意識と感情」を持った「自律」AIロボットは人間にとって良くもあり悪きものにもなると言う説がある。例えば労働の生産性を向上させ、新たな製品製薬食品などを発見、開発させる一方、秘め事を持ち人間を欺く傾向とか人間の五感を衰退、麻痺させるような行動があるという。そのためには「自律を持たない知的ツール」(機械的な動きのみ)としての存在も重視されていくとある。例として介護ロボット、運転手など余計な配慮をしないロボットも必要だと言うことだ。今後「意識・感情を持った自律ロボット」は確実に開発されるが人間の子供のように良いことと悪いことを分別できるような存在を期待したい。また、安全性の点からも人を傷つけ、または自身を守るために他人を犠牲にするような行為を勝手に引き起こすなども恐ろしい。現代、もはやスマホなし、GPSなし、電子決済アプリなひなどには生活できない状態が今後より増えることは間違いない。
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Posted by ブクログ
前作の脱プラスチックから、コロナを経て情勢が激変し、脱炭素への舵切りが待ったなしになってる時事ネタを読む。
この頃はアメリカ大統領はバイデン氏なんよなー。もうトランプ政権に変わってるんよー。とか歯痒く思いながら読んでた。
どんどん温暖化が進んでて、夏になるとあちこちで線状降水帯や土砂災害による被害が出てる。灼熱の暑さが続くかと思いきや、いきなりの豪雨激甚災害。
島国で首都にテムズ川が流れるイギリスの危機感も相当だと思うけど、同じ島国である日本の危機感の無さはなんなんだろう。
前作と同様とても丁寧な取材に基づいた情報が満載してる。ただ、ちょっと難しくなった?読むのに時間がかかってしまった。 -
Posted by ブクログ
いくつかの自治体の事例を基に、再開発の現状を理解することができました。
再開発というと高層化というスキーム、高層ビルやタワーマンションの建設とセットになっていることが多いがその理由として、建物を高層化してつくりだした新たな床(保留床)を売却した利益を工事費に充てることができたり、地権者にとっては「権利床」を受けとることができるという良い面があること。逆に資材高騰によって工事の遅れや施設の形態変更、権利床の見直しや、再開発によって人口を増加させることができても医療等の住民サービスの供給が追いつかないといった問題点もあることがわかりました。
自分の住んでいる近くの自治体でも再開発が行われているので、注視していこうかなと思います。
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Posted by ブクログ
NHKスペシャル取材班による、これからのまちづくりのあり方を特集した際の内容を書籍化した一冊。
人口減少の時代を迎え、新たなまちづくりの必要性を問うために制作された番組であり、事例として、都内や福岡市、さいたま市、神戸市のような大都市の事例、福井市・富山市という地方都市の事例、岩手県紫波町の事例などを紹介しながら、これからの時代にふさわしいまちづくりや再開発のあり方を考えていきます。
再開発における高層ビルが建設される仕組みなど、専門的な内容もありながら、商店や飲食店の視点からまちづくりを考える内容など、幅広く捉えていると思います。
困難な面が多くありますが、著書内でも指摘されているように、この再開発の結果は将来世代にも影響するものなので、単なる利益の面だけでなく、多角的な視点での議論が求められることになってきます。
▼オガール紫波株式会社 岡崎正信氏
かつて中心市街地活性化法のもとで自分が手がけてきた「商店街が復活すれば町全体が再生する」という商業至上主義のまちづくりは間違いで、これからは人間中心のまちづくり、つまり「ここに住んでよかった」と思えるまちづくりをすべき
▼開発のポイント
①まずは「普遍的集客装置」をつくる
「集客のつくり方は、地方都市と大都市では全くアプローチが違う。いろいろな市民の声を聞くと、こんなブランドが来てほしいとか、こんなファストフードのお店が欲しいとか言われるんですよ。実際、ここでも言われました。だけど、ほかでもできたらそっちへ行っちゃうから。不動産価値を上げるための勝ち筋は、消費しない人たちをいかに賢く集められるかだと僕は思っています」
②テナントと賃料が決まってから施設を建築
▼神戸市の取り組みは、都市経営の一つの選択であり、現時点で成功とも失敗とも評価できない。しかし、人口減少の時代を生きる私たちが再開発に向き合う際のいくつかの重要な示唆を含んでいると思われる。
一つは、私たちはもはや目先の経済性を優先した場当たり的な再開発の傍観者ではいられず、まちづくりに新たな思想を持たなければならない時期に来ているということ。もう一つは、”自分だけが勝てばいい”という無益な競争から離れ、人口減少を認めた上で、都市の”持続可能性”、すなわち”未来の世代”のためにどのような街を引き継ぐべきかを、まちづくりの最優先のテーマに据える、ということではないか。
▼これからのまちづくりのあるべき姿
①都市圏ごとに容積率等の規制緩和による「ゴール」を設定
②計画段階からの実効性ある市民参加プロセスの導入
③過密化による街への影響の厳密な評価と予防策の実行
④「減築利用」「修復型」に対する新たな事業手法・支援策の実現
⑤地域の実情・個性に即した「公共性」を評価する仕組みづくり
▼再開発事業が多用される理由は、個々の建物の建て替えの場合にはないような税制・金融等の支援策が得られること、そして、事業推進のための強制力が付与されていることが挙げられる。要するに事業主体にとって使いやすい事業手法なのだ。
▼このような強制力や各種支援策が可能となっているのは、再開発事業が「公共性」を有するものとされているからである。そして、「公共性」があるということで、自治体によっては、再開発事業に対して多額の補助金を出しているところもある。なお、この「公共性」は、都市計画決定手続きや自治体による事業計画認可手続きなどにより担保されると説明されることが多い。
▼個々の再開発事業という部分最適な「点」の視点ではなく、都市圏という「面」の視点から、都市機能や居住・産業機能のバランスを確保するために容積率等の規制緩和による「ゴール」を設定し、実効性のある形で個々の自治体が都市政策を講じるという枠組みづくりも必要不可欠となっている。
▼本来の都市再生の趣旨から見ると、民間側からの提案制度というのは、民間の資金や創意工夫によって自治体だけではできないような都市再生を期待するものであった。しかし、民間側は、営利企業であるので当然だが、どうしても創意工夫よりも事業の推進とリスクの低減、収益の最大化が主眼となりがちである。
▼今後は、再開発を「実現」させることだけに注力するのではなく、過密化による街への影響を厳密に評価し、その予防策を早い段階から実行することが自治体に求められている。
▼再開発事業によって、地域のさまざまな活動にも使える広場などの公共空間を生み出し、それを自治体が取得することで事業を成り立たせる方向性も十分にあり得る話である。
▼これまでの再開発が持つとされる「公共性」は、高度経済成長期仕様の道路や駅広場の整備、木造密集市街地の解消などを目的としたスクラップ・アンド・ビルド、いわば、「リセット型」だった。しかし、今、社会・世論が考える「公共性」は、時代の変化に対応した都市機能の更新とともに、地域の歴史・個性も大切にした都市のリニューアルである。
▼これまでの再開発事業そのものの要件の中に、その街が持つ独特の歴史・魅力・コミュニティの継承ーつまり、独自の魅力を引き出すまちづくりに関わる要件も盛り込む必要があるのではないだろうか。
▼今、つくる建物はこれから100年以上、その場所に建ち続ける可能性が高い。つまり、現時点で投票権を持たない将来世代の街の形を決めているようなものである。自分達の代だけでなく、次の世代のためにも、責任をもってバトンタッチできる心豊かな街にしていくには、市民一人ひとりが街への無関心をやめることこそが実は最も大事なのである。
▼これから日本は世界でも類をない人口減少の時代に突入する。「今までと同じように」、「他の地域と同じように」、という発想では乗り越えられない大きな変化に直面する。私たちは、一人ひとりが、長期的な視点で自分たちの暮らす地域を、どのような場所にしていくのかを問われることになるとも言えるだろう。
<目次>
序章 なぜ全国の都市で高層ビルによる再開発事業が進むのか
第1章 未曽有の再開発ラッシュから見える日本の“今”
第2章 全国各地で顕在化する“課題”
第3章 再開発をしたけれど…
第4章 ユニークなまちづくり 地域の取り組みとは
終章 まちづくりのあるべき姿とは(特別寄稿)野澤千絵(明治大学政治経済学部教授) -
Posted by ブクログ
人口減少の一途を辿る日本において、容積緩和を伴う再開発に疑問を呈した書籍。
再開発といっても様々な手法がありますが、本書は特に、「容積緩和により分譲住宅を大量供給をすることで事業開発費のマネタイズをしている再開発」を否定的な観点から分析しています。
立場によって様々な見解が飛び交うであろう難しいテーマであり、特にディベロッパーや自治体の都市計画部門の方々からは「綺麗ごとだ」という意見も出てきそうな内容でしたが、主張は一貫していて、また一定の説得力もある内容でした。
本書では、以下の都市をピックアップし、街づくり・再開発における課題や悩み、工夫所を紹介しています。
秋葉原
福岡市
葛飾区立石
福井市
さいたま市
下北沢
岩手県紫波町
神戸市
知識の肥やしにするという意味で、興味深く読むことができました。
ぜひ読んでみては。 -
Posted by ブクログ
エンジニアの一人として、忘れてはいけないものがつまった一冊。
特に、第4期の初優勝となった2019年オーストリアGP決勝レース、残り13周で、パワーユニットの制御モードを変える判断をした時の、田辺さんと深尾さんのやり取りが記された第3章に感動。
▪️同じ目的を共有できれば、同じ情熱を共有する。困難に直面したときは、オープンに正直に向き合った。(クリスチャンホーナー)
▪️人がやらないことをやるのが発明、創意工夫であるという考え方を持っている。いろいろな困難があると思う。困難な問題だから失敗がある。失敗があるから、われわれはそれを成し遂げることによって発明が成り立つのだ。(本田宗一郎)