押切蓮介のレビュー一覧
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山と共に生きる少女の物語完結。
そんな生き方もいい。今までのツバキは山のために動き、山とともに生きることを常に胸に据えて生きてきました。しかし、今回の最終話では違う生き方をする自分に対して、そんな生き方もいいとつぶやきます。この他にも、風呂にいっぱい人がいるからあがれないとか、普通の女の子らしいところを見せてくれるからツバキは可愛いですねぇ。押切先生が描く女の子って表情はあまり変わらないけど感情で萌えを表現してくれるから好きです。もっと、山に対して頑な子なのかなと思っていたけれど、そんな生き方もいいって言ってくれたのはなんだか意外でした。
自分としては最終話で少し悲しくなりましたが、 -
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ついにクロがショルゴールに対して宣戦布告を開始する4巻。
沙羅の中に息づくクロ。クロとの再会を果たし、共についていくことを決心した沙羅に対して降りかかる災厄。それでも彼女は負けず自分の中にあるクロとの思い出を反芻し、生きるために闘う。クロも沙羅も本当にカッコイイ生き様を見せてくれます。そんな沙羅をみてエレノアも闘う者の目に苛立ちを覚えてしまうあたりショルゴールの血筋と言えるのでしょうか。エレノアVS沙羅にも決着みたいなものがあるんでしょうか非常に気になるところです。絶対的に沙羅の中に存在するクロが死ぬことはとても想像できないが、彼女の運命がそれを許すのかな。押切先生はきっとやってしまうの -
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ついに沙羅にとってかけがえのない人が失われた3巻。悪鬼羅刹が渦巻く日本で彼女がどう動くか。
怯まない強さ。今の自分を作った支えの人物「恭子」を失った沙羅。その時に授かった悔恨・怒りの負の感情を心に宿して拳を振るう。今回の話で戦争の醜さと居場所を奪われる怒りを覚えてより主人公らしさが板についてきました。普通の話だったら使用人サイドになったら時が来るまで暴力で訴えず耐えるものですが彼女はしない。向けられた敵意に真っ向から立ち向かうその姿はなんとも特攻好きのバカのようにみえるが、絶対に闇の時代に屈しない力強さもそこにはある。こちらを弱者として決めつけて襲い掛かってくるやつらを蹴散らしていく彼女