あらすじ
1945年、敗戦国、日本。異国の植民地となったこの国において、日本人は奴隷のような生活を強いられていた。死と隣り合わせの日常の中、売春宿の下女として働く少女は出会う、神をも恐れぬ戦慄の拳に……!! 暗黒の日本を生き抜く屍山血河のバイオレンスファンタジー、ここに開幕!!
代表作、『でろでろ』全16巻、『ゆうやみ特攻隊』1~8巻、『ツバキ』1巻(講談社)、『ピコピコ少年』『ピコピコ少年TURBO』(太田出版)、『おどろ町モノノケ録』1巻(アスキー・メディアワークス)、『サユリ』全2巻(幻冬舎)、『ミスミソウ』全3巻(ぶんか社)他多数。
「このマンガがすごい!2013」オトコ編で第2位に輝いた『ハイスコアガール』の押切蓮介先生の最新作が配信開始です!!
『焔の眼』は日本が戦争に負け、戦勝国ショルゴールに隷従していく中で、圧倒的な強さを誇るクロと、クロと出会った少女が生き抜いていく物語。
フィクションと分かりながらも、ショルゴール人による日本人へのあまりに残酷なシーンには、過去の歴史で人間が犯してきた過ちもフラッシュバックしてしまいました。しかし、そんな冷徹で残酷なシーンの積み重ねで陰鬱な気持ちになりそうな所にやってくるクロと少女の迫力が『焔の眼』の一番の見所!!
戦闘シーンは決して爽快ではないし、格好良くもないけれど、とにかくスゲーので読んでください。「息を呑む」とはこのことです。今後の展開にも期待大!!
感情タグBEST3
とことん貫く厨二病の行きつく先
厨二病も、貫き通せば何者も寄せつけない唯一無二の高みにたどり着ける。そこに押切先生の画力がのって、圧倒された。少し、魂が震えました。
Posted by ブクログ
敗戦した日本の陰鬱としたドロドロした描写が続く。
押切氏の作品は、観る人を選ぶ作品かと。
胸糞悪くなる絶望だが、痛快すぎる希望がグイグイ作品に引き込まれてしまう。
『ツバキ』でもそうだけど、押切さんの描く女の子の眼は力強い。
Posted by ブクログ
ゆうやみ特攻隊よりも更に無敵の暴力を楽しめる作品。
第一話を読む感じクロは1951年には既にこの世にいないんだろうか。
ショルゴールの最高司令官も見た目だけですでに非常にいいキャラしてるしこれからが楽しみすぎる。
Posted by ブクログ
歪みきった暴力と、真っ直ぐすぎる暴力が同居してる漫画
元々、濃い目の絵柄に加えて、流血表現がかなりエグいので、好き嫌いがハッキリ分かれそうではある
しかし、読み終えてみて、胸がスカッとしているのも事実
次巻、どれほどキツい内容になっているのか、怖いの半分楽しみ半分
Posted by ブクログ
絶望しかない世界で、生命力の塊のような男が剛拳をふるう! 作者の様々な過去作の変奏曲であり返歌であるといった趣。『ハイスコアガール』の分はほら、豪鬼が。
Posted by ブクログ
押切蓮介はギャグより断然シリアスもののほうが上手いと思う。
戦後の日本をモチーフにしたフィクション漫画。
豪鬼とかブランカみたいなキャラを思わせるクロという格闘家とおそらくハーフの少女の物語。
クロが繰り出すパンチの威力の表現がすごい。
そして敵国ショルゴールの軍人どものゆがんだ顔が本当に醜く鬼である。
Posted by ブクログ
まったく作風は違うのだが、幼い頃に夢枕獏の作品を初めて読んだ時の衝撃を思い出した。冷静になると物語のディティールは滅茶苦茶なのだが、圧倒的な熱量にぐいぐい引き込まれる。そんな物語を読んだのは久しぶりだ。このままの勢いで最後まで駆け抜けて欲しい。
Posted by ブクログ
押切先生の既刊に比べ、
先生の描く独特で陰惨な世界観はそのままに、
性に対する描き方が一歩二歩進んでゆく感覚があります。
先生の一ファンとして、ヒロイズムに傾倒せず世界観の細部にまで表現が行き届いた作品を描いてほしいと願っています。
Posted by ブクログ
コードギアスっぽいif世界大戦に負けた日本人が蹂躙されてくのを描きながら、少女と最強格闘家がそこにどう絡んで行くのか、一巻なんでまだ序章。
第一話に辿り着いて終わらないで、先を描いて欲しいな。
Posted by ブクログ
もう見ただけで気持ちが暗くなるような雰囲気。クロは強いけど、それが作中の日本を変える何かになりうるのか。主人公の少女はどのような存在になっていくのか
Posted by ブクログ
外道には一撃必滅拳!これが一番!
奴隷国になってしまった日本で生きていく事を余儀なくされた少女。 己の拳のみで生き抜いてきた男との出会いによってもたらされる少女の運命を描く。
絶望的な世界観を創り出すのは十八番。この漫画でも嫌悪感を抱く人間達ばかりが出てくる。
このハードな暗さはエグい。特に今回は奴隷という嫌な題材を取り上げてきているので気が沈むような話が多い。
ここでもう一つ。熱い展開を魅せるのがうまいのも得意なところ。
今回は絶対的な強さをもつ男。一撃必滅!の下に全てを破壊する。
嫌悪感を吹き飛ばす、その力の使い道は因果応報を示していて、少し気が晴れる。
その男(いろんな格闘ゲームのキャラクターをミックスさせたような風貌)はゲーム好きならハマるはず。ゲーム好きが考えそうなところがまたいい。
目には目を歯には歯を。個人的には推し!
Posted by ブクログ
絵は独特なので好き嫌いは分かれるかもです。
戦争で負けた日本は、敵対国から徹底的に虐げられている生活を送る。絶望しかない日常に一人の日本人男性が拳を振るう。
二人の関係はなんと表現していいのか、親子か恋人かまた師弟なのか。また、それとも違うような気がしないでもない。
前半から後半までダークな雰囲気を盛り込みながら、後半で徐々に光明があるような気がする。
でも、個人的な感想で言えば、最後のシーンはいい意味でバッドエンドで終わって欲しかったような。バッドだからこそ強く想っていられたんじゃないかなーと解釈はしていたのだけれど。でも、一気に読んじゃうくらい魅力的な作品です。
この作者の作品は初めて読んだがすべてこの作風なのだろうか
シリアスな世界観に対し絵と極端なの描写のせいでギャグマンガにしか見えなくなることがしばしば
主人公たちが差別の中必死に生きる姿は印象に残る
キャラの区別がつきにくく「この人別な場所にいなかったっけ?」となることが多い
戦闘シーンは大味で 避ける→すごい攻撃→やられる敵 の繰り返しになっており緊張感がない
もしかするとそれが日常シーンとの対比になっているのかもしれない
世界観と話の展開はシンプルなのでサクサクと読める
全体的にかなり人を選ぶ作品だと感じた