押切蓮介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『ピコピコ少年』など押切蓮介先生(完全に同世代)の自伝的マンガが大好きで、お母さん絡みのエピソードにもいつもめちゃめちゃ笑わせてもたってたんですけど、まさかそのお母さんを主人公としたマンガが読めるとは……!
「歴史の授業で赤の他人の事はたくさん知ったのに 目の前にいる母の歴史は何も知らない」(#1より)
そう思い立った漫画家志望の18歳・神崎良太は、実家のある下関で過ごしたという母の青春時代を紐解いていく――……が、そうして明らかになっていったのは、喧嘩と反発に明け暮れるスケ番のぶちゃんの破天荒な日々であった!
すっっっっっごい良かった。すっっっっっごい面白かった。
普段は鬱陶しく感じら -
Posted by ブクログ
また一つ、良い作品に出逢えた事を、漫画の神様に感謝しよう
ただ、ここ最近、漫画を司るのは、どっちかっつーと、悪神の仕事なのかな、と思う事がある。大人が子供に良くない、とバッシングする作品ほど面白いのだから、人と面白い漫画の縁を繋いでくれるのは、きっと、人の勝手な都合で悪役を押しつけられた邪神だろう
基本的にゃ、無神論者だけど、そういう邪神様なら信仰できちまうなァ
まぁ、それはさておき、グッと来る、ツボを押される作品だった
あの押切蓮介先生が、原作を担当したってんなら面白いに決まっている、と購入したが、私の期待など、呆気なく上回った
押切先生のストーリーが面白いのは当然だが、魅力を損なうどころか -
購入済み
予想外に素晴らしい作品だった!
最初はテレビ化を狙ったキャラクター物かと思ったが、意外や意外、爽やかな感動の名作だった。
お化けを主体としたギャグ漫画が得意の押切先生だが、ミスミソウやツバキといった重いテーマの作品を得て、ハイスコアガールでもストーリー性が強くなってきたが、よもや子供向けのテレビ化狙いと思っていたプピポが、当初の1話読み切りからストーリー性の強い終わり方に変わったの作者の計算だったのかな?
現在漫画アクションに連載中のパチンコ漫画といい、押切先生のネタの広さには脱帽です。
たまには高校生くらいの主人公の漫画を描いてみて欲しいものだ。 -
Posted by ブクログ
やっぱ、押切先生のギャグ漫画のキレはいいぜ
テンポが私好みで、実に読みやすい
ひよどり祥子先生の『死人の声を聞くがよい』シリーズも、これはこれで夏向きだが、ジメジメとしたうっとうしい暑気を笑って吹き飛ばしたいなら、間違いなく、コッチだな
恥ずかしながら、[完全版]が出て初めて、この『ぼくと姉とオバケたち』を知ったのだが、内容的に代表作たる『でろでろ』に近いながらも、四コマ漫画独特の凄みもあり、押切先生の引き出しの多さを実感させられた
どちらが面白いか、は決められないが、どっちにしろ、人間と幽霊、妖怪、どれもが、ここまでおちょくりあうストーリーは他に類を見ない。確固とした押切イズムがある作品だ
-
購入済み
楽しんでこそ、ゲーム
フレームの考え方が出てきた
対戦ダイアグラムが出てきた
端に詰められない有利な状況を維持する考え方が出てきた
5巻6巻は格闘ゲームの近代化の入り口時期の話でした
そんな中で、ゲームを楽しむことを忘れない ハルオ は
ラブコメの主人公らしい、いいゲーマーだと思いました
ネットにより、世界中と競い合えるようになった今現在、
格ゲーでも、ネットゲームでも上位には必ず、
なまなかな気持ちでは踏み込めない闇を感じます
楽しむ心を忘れないゲーマーでありたいと、
気持ちを新たにできました、ありがとうハルオ。 -
Posted by ブクログ
読み終わった後に抱いた、最初の感想を偽らずに書くと、「失敗した」である
私は読むタイミングを完全に間違えた
これだけの質が高いホラーであるなら、もう1、2か月は本棚の積読コーナーで熟成させて、8月に読むべきだった
ともかく、凄い
帯にある通り、確かに、これは漫画史に刻まれて然るべき、描き手の、押切先生の魂が籠っている
最早、漫画家の才能云々は関係なく、人間そのものの本質が純粋でなければ、ここまで、私ら読み手の毛穴をブチ開いて、変な液体が出てくるほどのホラーは描けまい
誤解を恐れずに言うと、個人的な漫画の好みとしては、ひよどり祥子先生の『死人の声をきくがよい』の方を推す。けれど、ひよどり先生が藁 -
ネタバレ 購入済み
自分史上最高作品ッッッ!
胸糞過ぎるマンガで有名なミスミソウで初めてこの作者の作品を読んで、他はどんなのだろうと気になってこの作品を読んでみました。
他の方も書かれていましたが、前半の救われ無さ過ぎる展開と後半の怒涛の展開。まさに絶望と希望が巻で真っ二つ。
これだけダークでホラーでドロドロな作品なのに、読み終わった後の爽快感が半端ないとは。
老人にアツくさせられるマンガなんて初めてでした。