押切蓮介のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
良かった
良かった、クロが生きていてくれて良かった。
サラが黒の死と共に覚醒し、その後の物語として終わらなくて本当に良かった。。。
今日日、こういう系統の話は先人の死を糧にし、そのまま終わってしまうものが多いが、この作者はそれを是とせず、こうあって欲しいという想いをそのまま漫画にしてくれるから、好きだ。後は想像にお任せしますとか、死んだのか生きているのかわからないとか、そんな終わり方は小説だけで充分だ。漫画とその漫画を生み出した漫画家は、読者の想像なんかに結末を委ねず、己の望む、己の想い描いた結末をキッチリ描ききるべきだと考える。
だから、この作者の漫画は好きだ!! -
購入済み
日高小春
自分の人生で主人公と結ばれるヒロイン以上に心に残るヒロインがいる。それが結ばれない方のヒロイン。それはメインヒロインより先に出会っていても関係性を停滞させてしまい掻っ攫われるヒロインもいれば、メインヒロインよりも後に出会ったがためにどれだけアプローチしても結ばれないヒロインもいる。
では日高小春はどうか。最初は嫌い寄りの感情を春雄に抱いていた彼女は、ゲームを通じて春雄と仲を深めていく。健気さや密かな思いを秘めるいじらしさをもち、主人公に価値観を変えてもらうというある種運命的な出会いを果たしている。しかしそれは小春にとっての運命であり、春雄にとっての運命ではない。彼の惹かれる相手はいつだって対等にゲームで戦えるライバルであり、ゲームだからこそ繋がることのできる大野だ。
小春が春雄に大野より先に会っていたとしても、きっと結果は変わらなかったかもしれない。それでも、小春のヒロインとしての輝きを、自分は一生忘れることはないと思う。ゲームに対して「後ろで見てる」ではなく、自分が戦うことを中心に添えた小春が大野より先に春雄とであっていたらどうなっただろう。
無意味な仮定だが、そんな思いを持たずにはいられないほど、日高小春はヒロインとして最高だった。
そんな日高小春との出会いから少しずつ一緒にいる時間が増えていく、ありふれた日々のようで、奇跡のような時間が描かれた2巻だと思います。しかしこれも、大野がいない春雄にとっては辛い日々だったのかもしれない。そんな辛い日々を多少なりとも潤したのがゲーム初心者である日高小春という存在だった。
そう考えると矢口春雄にとって日高小春もいなくてはならない存在だったんだと思う。