ダン・シモンズのレビュー一覧

  • エンディミオンの覚醒(下)

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    「面白い小説」にはそれなりの頻度で出会うのですが、「読んで良かった小説」については、これまで数える位にしかめぐり合ったことがございません。そして、そんな小説は「読みはじめたら止まらない」性質を兼ね備えているものです。

    400字詰め原稿用紙にして7000枚。全8巻約4500頁におよぶ大叙述詩《ハイペリオン・シリーズ》は、「ハイペリオン」、「ハイペリオンの没落」、「エンディミオン」、「エンディミオンの覚醒」の全4部で構成されます。
    前半のハイペリオン2部作が濃密な設定と緻密な構成で楽しませてくれる一方で、後半のエンディミオン2部作は前半で残された謎を回収しつつ、情熱と愛嬌に満ち満ちた冒険譚です。

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    2013年11月25日
  • ハイペリオン(上)

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    物語は終わりません。
    本書は、続く「ハイペリオンの没落」、さらには「エンディミオン」、「エンディミオンの覚醒」と全4部に連なる大叙述詩の幕開の巻です。従って、1000ページにおよぶ頁をめくっても返ってくる答えはありません。物語は謎ばかりを残して、終わらないのです。
    …が、それでもこの興奮は暫く抑えられそうにありません。読んでいる途中から、続編を買いに走りましたよ。直ぐに続きを読めるようにと。

    舞台は、辺境の惑星「ハイペリオン」。殺戮者シュライクを封じ込めた<時間の墓標>が開き始め、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへの侵攻を開始。そして宇宙連邦は、<時間の墓標>へ7人の巡礼者を派遣する。<時

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    2013年10月14日
  • エンディミオン(上)

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    「エンディミオン」ダン・シモンズ/酒井昭伸 訳
    SF叙事詩。赤銅色。
    ハイペリオンシリーズ第3作。

    前2作から300年余を経過した人類社会。
    <ウェブ>の崩壊と共に自由社会が放棄され、往時の没落から一転、キリスト教会パクスが人類を統べている。
    かつての最後の巡礼たちの物語は、禁書『詩篇』として読み継がれ、旧<ウェブ>の諸惑星は恒星間距離を隔てて生き延びていた。

    シリーズ後半戦は、3人(と1人)の冒険譚として幕を開けます。
    新たな世界の萌芽となる少女;アイネイアー、床屋で髪を切るヒーロー;ロール・エンディミオン、素晴らしき友人;アンドロイド・ベティック、小憎らしい独立A.I.;「宇宙船」。こ

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    2013年07月31日
  • ハイペリオンの没落(上)

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    「ハイペリオンの没落」ダン・シモンズ/酒井昭伸 訳
    SF叙事詩。水晶色。
    1991年ローカス賞。
    ハイペリオン4部作の第2作。

    前作「ハイペリオン」で広げられた謎、謎、謎が解き明かされていきます。
    全〈ウェブ〉を飛び回って展開する物語。ミクロからマクロにまで至る設定の緻密さによって、描かれるシーンのひとつひとつが贅沢すぎる!!
    シュライクとは何なのか…を芯にして、〈ウェブ〉の趨勢、〈コア〉の思惑、アウスターの実体、そして時間を跳び越えて語られる「この宇宙」の可能性。
    そして、読者の神の視点までも物語に織り込んでしまうダイナミックさ。ひたひたに没入してしまいます。

    「ハイペリオン」「ハイペリ

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    2013年07月24日
  • エンディミオン(上)

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    久しぶりに再読。古いのではないかと危惧していたが、時間を経て尚、輝きは失っていない。また通巻で読みなおしたくなった。

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    2013年04月29日
  • イリアム(下)

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    オリュンポスという続編があることからも分かるように、完結しませんw
    色々解決していないことが多いのでもやもや。それでもこの広大な物語を書きあげる手腕にはまたしても驚愕。続編への期待が高まります。

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    2013年04月16日
  • イリアム(上)

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    全く関係のない(と見える)3つの物語が順々に進んでいく。それぞれの世界観が理解ができるまでは我慢。神話について疎いのでそこでは色々と「?」だった。何より名前が覚えられない。ただハイペリオンシリーズで、ばらばらな物語を見事一本にする手腕をまざまざと見せつけられていたので、楽しみに読めた。ある程度読み進めれば、あとは引き込まれていた。

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    2013年04月16日
  • ハイペリオン(上)

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    もう何度目の再読だろうか。何度読んでも面白い。改めて読むとイリアム〜オリュンポスの下敷き的な構想なのかなと思えるアイディアもあったりして興味深い。

    本書の分厚さに気後れする方は、とりあえずルナール・ホイトの告白まで頑張って読み進んで欲しい。後はノンストップの面白さである事請け合いである。

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    2012年06月02日
  • オリュンポス3

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     オリュンポスついに完結!
     イリアムのように熱い終わり方ではないですが、なんとも言えない穏やかな余韻が素晴らしかったです。

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    2011年04月09日
  • オリュンポス2

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     オリュンポス2巻。
     深まる謎に、どうやって風呂敷をたたむのか気になって、頁をめくる手が止まりません。

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    2011年04月09日
  • オリュンポス1

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     イリアムの続編。
     イリアム終盤の熱さが一旦冷却されてしまいますが、相変わらず「世界」の謎に引きこまれる逸品。

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    2011年04月09日
  • エンディミオン(上)

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    「ハイペリオンの没落」後の世界を描いています。数百年経っているので、登場人物はほぼ一新されています。

    でも小説世界の奥深さ、思想の深さはハイペリオンから引き続きで、ダンシモンズの才能に舌を巻きました。

    下巻途中まで読んで分かったのですが、この物語は「カラマーゾフの兄弟」で、物語の物語として出てくる、「キリストが再度現れたときの、聖職者達の振る舞い」をモチーフにしています。
    それをSFにまで昇華させた技量はすばらしい。下巻の半分ぐらい読んで、やっと気づきました。

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    2011年03月06日
  • ハイペリオンの没落(下)

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    一体どんな結末になるのかはらはら、わくわくしながら、どんどん読みすすみました。
    時間、空間、人間を超越した存在の行方、これだけ各登場人物の背景がしっかり書かれていて、そのどれもが見事に溶け合って一つの物語を紡いでいることに感動しました。

    一番良かったのは、単なる宇宙戦争や、登場人物描写だけで終わっていないことです。根底には、人間がどこから来て、どこへ行くのか、という作者の問いかけが存在しています。私も、物語を読み進めていく中で、一緒に考えていました。

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    2011年03月06日
  • エンディミオンの覚醒(上)

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    超大作の完結。やや残酷なシーンがあるので苦手な人は注意。宗教観や倫理観を絡めうまくまとめている。魅力的なキャラクター。

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    2011年02月08日
  • エンディミオンの覚醒(下)

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    超大作の完結。やや残酷なシーンがあるので苦手な人は注意。宗教観や倫理観を絡めうまくまとめている。魅力的なキャラクター。

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    2011年02月08日
  • エンディミオン(下)

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    ハイペリオンからの続編。恋愛要素が入ってくるので苦手な人もいるかも。冒険色が強くなり、常に逃亡者、ハラハラする。

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    2011年02月07日
  • エンディミオン(上)

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    ハイペリオンからの続編。恋愛要素が入ってくるので苦手な人もいるかも。冒険色が強くなり、常に逃亡者、ハラハラする。

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    2011年02月07日
  • ハイペリオンの没落(下)

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    SFに関して詳しいわけではないが、SFの王道的展開になっていると思う。それでも引き込ませるプロット、そして訳は素晴らしい。ばらばらだった話が一本になっていく様は目を離せない。

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    2011年02月06日
  • ハイペリオンの没落(上)

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    SFに関して詳しいわけではないが、SFの王道的展開になっていると思う。それでも引き込ませるプロット、そして訳は素晴らしい。ばらばらだった話が一本になっていく様は目を離せない。

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    2011年02月06日
  • ハイペリオン(下)

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    超大作。SFのあらゆる要素がつまっている。登場人物も多く、設定もSF独特なので慣れていない人には最初理解しづらいかもしれない。しかし読み進めていくうちにどんどんつながっていく。没落→エンディミオン→覚醒と続いていくが、ハイペリオンだけでも楽しめる。けれど読んでしまえばきっと覚醒まで読んでしまうでしょう。

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    2011年02月05日