ダン・シモンズのレビュー一覧

  • エンディミオンの覚醒(下)

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    いじめっ子は一度いじめられる経験をしたほうがいい、そうすれば他者への思いやりの心が生まれる

    それを人類全体に拡大したのが
    この本のラストに起きたことだ

    レイプされる人間とする人間等々、あらゆる人々の精神がつながって究極の共感感覚が訪れる、

    そして人類はあらたなステージへと進化する

    本当にそうだろうか

    人は自転車に乗ったり車に乗ったりする

    自転車に乗っているときは車に対して
    車に乗っているときは自転車に対して思いやりがない

    簡単に書くと「邪魔だ」と思いながら双方運転している

    この心境の変化は乗り物を乗り換えた瞬間におとづれる

    立場が変わった人の心理は変化する
    過去の経験は一瞬で

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    2014年06月18日
  • ハイペリオン(上)

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    ハイペリオンシリーズに片足を突っ込んでしまった。。
    大長編と聞いていたので身構えていたのですが、基本的に登場人物ごとの短編で構成されているので、これが意外と読みやすい。
    設定がわかってくるにつれ、どんどん世界観に引き込まれていきました。
    下巻を買っておいて正解でした。これから次の巻に移ろうと思います。

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    2014年04月14日
  • 殺戮のチェスゲーム(下)

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    ネタバレ

    一気に最後まで読んだけ、面白かった。
    ただあまりにも多くのエピソードが並行して進むし、その場面転換が頻繁なので物語がぶつ切りの印象は否めない。4人位の主観で描くのだが、一つのシーンはそれをそれぞれで描くから重複してしまうし、却って物足りない。何より本質に関係のない細部描写が多いし、このヴァンパイア共が何をしたかったのかはっきりしない。
    人類の運命をかけたチェスだけ?
    そのオチがしっかりしてれば、もっと物語の方向性がしっかりしただろうに。とはいえ十分楽しめたから、次は「ハイペリオン」シリーズかな?

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    2014年04月12日
  • 殺戮のチェスゲーム(中)

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    ネタバレ

    話がますます大きくなって行きアクションも激しく、特に中盤の戦いのシーンは延々と続く。メラニー対保安官+ナタリー+ソール+黒人ギャング対FBIという熾烈な戦い。ただ文章だと何が何だか分かりにくい。それにいい加減バンバイアは簡単に死なないと分かってるんだから、狙撃すればいいのに、とか突っ込みが…。
    なんと保安官が死んでしまうのは意外!
    そして三カ月の時が流れそれぞれの旗色が鮮明になってくる。
    バーラント+トニー+マギーvsナタリー+ソールvsメラニーvsボーデン、という不思議な戦いか?
    筆力はあるからグイグイ読んでしまうが、時制は入り乱れるし、登場人物が次々に出てくるし、舞台は飛ぶし、細切れに場面

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    2014年04月12日
  • 殺戮のチェスゲーム(上)

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    ネタバレ

    「雪嵐」あたりに比べると文体も違って、こちらは「ハイペリオン」などのドラマに近い。
    ストーリーはドラキュラ同志?の抗争によって巻き込まれた一般人の殺人事件を追う、保安官、被害者の娘、かつての被害者の3人の物語となる。
    骨子はドラキュラものとなるが、そこがキングの様に壮大なドラマになり、クーンツの様に追うものと追われるものの戦いになる。
    しかもドラキュラ側も二手に分かれ、人間側も様々な思惑でいくつにも分かれているので複数の視点で物語が同時進行しててややこしい。
    時々戸惑うこともあるが、圧倒的な筆力でグイグイ引き込まれていく。
    上巻だけでも相当なページ数でスカスカの日本の小説の3冊分くらいありそう

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    2014年04月12日
  • ハイペリオン(上)

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    そういや、昨日ダン・シモンズの「ハイペリオン」読み終わったわ。

    あんな内容やってんねぇ
    これと続編のタイトルから、勝手にハイペリオンって銀河帝国(かその主星)の興亡史かと思ってたわ

    ジョン・キーツって早世した不遇の詩人に同名の未完詩があって、それをモチーフにした作品なんやってねぇ。
    キーツは本編でもたびたび出てきます。
    全然、知らんかったわ、有名なの??

    <以下、チョイネタバレ>

    実際、本作はハイペリオンにある時の墓標をめざす、7人の巡礼者が一人ひとり、旅をするにいたった理由を語るというスタイルなのね
    で、いよいよ時の墓標というところで、つづきは続編の「ハイペリオンの没落」に続くと…

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    2013年08月21日
  • カーリーの歌

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    ああ、やっぱりすごいよ、ダン・シモンズは。
    この物語を丸呑みしてインドを知ったつもりになってはいけないと思うけど、圧倒的な描写にクラクラして、本当にインドにさまよいこんだ気持ちになりました。
    読み終わってすぐ、最初から読み返して、ああ、やっぱりすごい。そして、このラスト。
    すばらしい。

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    2013年05月05日
  • ハイペリオン(下)

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    学者の話は今日ではよく見る設定だけど、グッと来た。
    個人的にサイバーパンクが好きだから、女探偵の話は楽しく読めた。サイバーパンクならではの小ネタも仕込んでて思わずニヤける。
    まだ序章で謎はまだまだあるから、忘れないうちにさっさと次に行かないと・・・

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    2013年05月04日
  • ハイペリオンの没落(下)

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    SFという枠を超えた名作。『ハイペリオン』の枠構造物語で各人が語った物語で示された様々な謎と、その連関が人類最大の危機が到来する短い時間の中で一気に解決する緻密な構成と筆力に感嘆する。

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    2013年05月04日
  • ハイペリオン(下)

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    久しぶりに読み直してみて、改めて構想スケールの大きさと、語りの上手さに感嘆。最後の巡礼の夫々の物語が枠構造で(なおかつ、その中でさらに枠構造になっている物語も)語られ、それが辺境惑星ハイペリオンと人類の未来という外枠的物語にぴったりはまるパズルとなっているだけでなく、キーツの詩からとった表題を含めた文学的オマージュとも重層的に絡み合っていて、音楽でいえば、マーラーの交響曲のような重層的、構造的かつ後期ロマン主義的爛熟を醸し出している。でも忘れていたのは、ラストがオープン構造になっているということ。『ハイペリオンの没落』も読まなければ、、

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    2013年04月07日
  • イリアム(下)

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    ギリシャ神話?イリアス?シェイクスピア?全然知らないのに楽しめるのだろうか、という心配は杞憂だった。人間関係も、神様関係?もさっぱり知らなかったけれど、読んでいくうちにどんどんペースが上がり、結局下巻は上巻の半分くらいの時間で読んでしまった。この加速感があるので、海外SFはやめられない。

    独立並行して進んでいた3つの登場人物の話が、少しずつ入り交じっていき、最終場面のカタルシスに向けて加速して…と思ったら、そこで終わっちゃうの!?それぞれの話は、いちおう決着をみていて、作品として一区切りついてはいるんだけど、とにかく謎が残りっぱなし。この先どうなるの?と気になる点もいっぱい。これは、続編の「

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    2012年09月01日
  • ハイペリオンの没落(下)

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    連邦ウェブの全面戦争を仕掛けたのはアウスターではなかった。詩人キーツが知るコアの真意。ハイペリオンで明かされる真相。生まれるのは人類の神か、人工知能たちの神・究極知性か。話が多岐にわたり読みにくいし、ロジックが強引すぎてわかりにくいのだが、最後まで読まざるを得ない緊張感。すごい筆力。

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    2012年08月28日
  • エンディミオンの覚醒(下)

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    ネタバレ

    長い物語の終わり。


    さわやかで満足な読後感がある一方で

    「共感の刻」を与えられたわけでもないのに
    全身が痛い。
    あの若い娘が受けた拷問と火あぶりの苦痛に
    僕は読み終えた今でも苛まれている。



    苦しみも快感も痛みも幸せもすべて混ぜあわせたスープの中に

    放り込まれたままなんだ。

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    2012年05月04日
  • ハイペリオン(下)

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    下巻では、学者・探偵・領事の物語が明かされる。

    ハイペリオンという辺境惑星に巡礼に向かう人々が各々の人生を語るという回想形式で背景が綴らていくメタSF。
    それぞれの抱える問題はどれも趣向の異なる切なさを持ったもので、あっという間に引きこまれてしまう。
    レイチェルを巡る学者の物語が一番好みだった。

    続くハイペリオンの没落で各物語の決着がつくと聞いて、とても楽しみ。

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    2014年10月13日
  • ハイペリオン(下)

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    いわゆるメタSF。いろいろな文体とジャンル。作者の芸風の広さを感じる。はたしてどういう結末を迎えるのか(1人ずつ死んでいったら楽しいな)。続編を待つ。

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    2011年09月24日
  • ハイペリオンの没落(上)

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    いよいよ、7人の巡礼が自らの運命に向かってそれぞれ歩き出しました。

    微に入り細にわたる未来世界の描写は圧巻。

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    2011年09月21日
  • ハイペリオン(下)

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    巡礼たちの物語は続く。

    下巻の物語はだんだん複雑になってきて、しばしばついて行けないことも(^_^;)

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    2011年09月21日
  • ハイペリオン(上)

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    再読。10年ぶりくらいか。
    やっぱり面白い。

    先日の『イリアム』→『オリュンポス』は苦しかったけど、今回はするすると読めるのです。話の筋もどうにか追えるし(笑)。

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    2011年09月06日
  • オリュンポス1

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    前回の続きからということで、神々と人間との戦いの方はまだまだ続きそうな感じではあったけど、地球の方はあのままハッピーエンドでもいいような気がしてしまって続きがある意味両方気になっていた。
    まず前作と違って、章ごとのタイトルが無くなって解りずらくなった。
    それに前作が濃すぎたので、もうこれ以上濃くはならないだろうと勝手に思っていたので、その内容の濃さにビックリするとともに、逆に感動した。
    次を早く読みたい!

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    2011年03月28日
  • イリアム(下)

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    ディーマンが過酷な状況下で精神的にも、肉体的にも成長する姿がかっこ良かった。
    下巻でやっとマーンムート達とホッケンベリーの物語が重なって、協力しあってオリュンポスの神々を倒そうと奮闘するところを読んで、初対面の割には息が合い過ぎじゃないかと感じた。
    また沢山の登場人物が現れて、今まで謎だった部分が、それぞれのパートで明らかになっていき、それによって壮大な世界の全容が明らかになって行く過程がとても面白い。
    まだ明らかになっていない謎がまだ沢山あるし、神々との戦いの行方や、ディーマン達の今後も気になるので、早く続きが読みたいです。

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    2011年03月15日