ダン・シモンズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主要人物が、女の子と語り手たる男性というのは、感情移入がしやすい
シュライク、味方になったの?
話の組み立て方ががらりと変わって、使命をもち逃げる美少女と彼女をつれて道案内をする男、そして忠義きわまりない使用人、そして魔法の絨毯を使ってテテュス川を下る! エンターテイメントとはこういうことか
デ・ソヤ神父大佐、役割的には敵なんだけれどもなんでこんなに素敵かな!
人を死なせない聖十字架が、こんなふうに使われる道具とは… 量子化するたびに死亡しながら、逃げるアイネイアーとエンディミオンを追い続ける神父大佐、ちょ、素敵すぎ
SF的ガジェットの勝利
感想を書き留める時、上下まとめて書いていたみたい -
Posted by ブクログ
ダン・シモンズの中編集です。
全体的に面白い作品ですが、「カナカレデスとK2に登る」が中でも最高でした。登山家3人が、どうしたわけかカマキリに似た宇宙人カナカレデスと共にK2に登ることになる、という作品なのですが、これが、熱い!終盤は思わず涙腺を直撃されました。SFとしても、冒険小説としてもオススメです。
その他に収録されているのはファンタジー作品の「ケリー・ダールを探して」、ハイペリオン4部作の世界の物語「へリックスの孤児」、「アヴの月、9日」、映像化を目指して書かれた「重力の終わり」です。いずれも作者自身の序文がついていますが、これがダン・シモンズ自身のエッセイとしても非常に面白く仕 -
Posted by ブクログ
何よりも冒頭にショックがある。前作「ハイペリオン」はこの書き手の夢の中でのことだというのだから。(同じレベルのショックを続編の冒頭でもやられる。しかし、まったく違う方法で。)
想像力、というもののすごさについて考え込んでしまう話だ。トールキンの「指輪物語」もすごいけれど、あれは歴史、言語に秀でた人による作品である。こちらは想像力に秀でた人による作品である。おかげで精霊のようなものもオークのようなものも登場するけれど、まったくその形が伝統的ではない。恐ろしい想像力だ。
翻訳の単行本が出る時はまだかまだかと思い、出版されるや続きを読んだ。今回は「続けて」読んだ。おかげで細部を忘れることなく読むこと