杉田七重のレビュー一覧

  • コ・イ・ヌール なぜ英国王室はそのダイヤモンドの呪いを恐れたのか

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    ネタバレ

    王権の象徴とされた宝石の数奇な運命。
    やっぱりリカットで元の半分くらいになってたのねぇ。
    テロ組織は論外として、インドやパキスタンが返還を求めているけど、あの熱量の中に放り込んだら戦争や内紛でも起きてどさくさ紛れで今度こそ二度と表舞台には戻ってこない気がする。
    いつの間にかどこぞの富豪の宝石箱の片隅に、みたいな。
    単純に宝石としてのレア度だったら深紅のダイヤとか明瞭なグリーンやブルーのダイヤの方が上なんだろうに、歴史成分上乗せマシマシでねぇ。
    まさに人を狂わせるダイヤ。

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    2023年09月03日
  • ブラックホールの飼い方

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    前半は、少し退屈だったが(それは、大人になってしまった自分の心のせい?)、テーマの重さに気が付かずに、読み進めてしまった。
    いや、気がついていた。
    ほんとは。

    でも、すっーと心の中に入ってきた。大人だから、読めるのかな。同じ境遇だったら...どうなのかな...

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    2023年08月31日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    この本を手に取ったきっかけは、何となく面白そうだったから。ロゼッタストーンの解読に挑戦する天才2人にフォーカスしながら、ナポレオンをはじめとして、数々の冒険野郎を脇に固めたストーリー展開、翻訳にフォーカスしたらすぐに飽きてしまうであろう話を楽しく読み進めることが出来た。

    それにしても、この本に出てくる大半の人たちは、人生を賭けてるのがすごい。メイン主役のシャンポリオンはこれだけに人生を捧げていて、天才って人生を捧げて何かを成し遂げる人の事だなと。

    個人的に面白かったポイントは、文字の発明が、人が集まったからと言う推察の部分。必要に迫られたから作られたなんて、その前の生活とかどうなってたんだ

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    2023年08月09日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    サイモン・シンの本みたい
    面白い

    ヒエログリフの解読法はよくわからなかったが、天才たちが立ち向かったんだなというのはわかった

    同じ著者の本も読みたい

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    2023年07月30日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    シャンポリオンがヒエログリフ解読したっていうのは習ったけど実際何したんだっけ?という程度の軽い気持ちで読んだけど思った以上に面白かった。一番驚いたのは二重スリット実験のトマスヤングがヒエログリフ解読に大きく貢献していたことだ。多才すぎる。シャンポリオンのコプト語の知識を使った本当の読み解きは要点を除くと意外とあっさり書かれている印象。可哀想なウィリアムバンクスが登場して少しずつ解読が進むあたりが特に面白い。

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    2023年07月20日
  • 最後の語り部

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    滅亡する地球から脱出し、新たな星での民話や伝承を伝える「語り部」なることを夢見るペトラ。だが星へ向かう途中船内で革命が起こり、再び起きた時には「画一化、均一化」を掲げる社会が形成されていた。
    説明にあった「物語を武器に立ち向かう」とはどういう事なのか興味を持ったのがきっかけで読み始めました。

    新天地で活躍するため、最新の技術により科学の知識を脳にインストールすることができるSF要素と、おばあちゃんから伝説や民話を教わる場面が同居してて味わったことのない読書体験でした。

    知識や物語は脳にインストールしただけでは意味がなく、自分のものとして使う(語る)事で意味が生まれる。
    誰もが同じ身体、同じ

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    2023年07月10日
  • 少女と少年と海の物語

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    別の方法でそれぞれ遭難した少年と少女の壮絶なサバイバル漂流記。最後の展開は特に胸が苦しい。幸せになれたかな。

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    2023年06月20日
  • コ・イ・ヌール なぜ英国王室はそのダイヤモンドの呪いを恐れたのか

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    ウィルキー・コリンズの月長石はダイヤモンドのことだったのか、と納得。そうかなとは思っていたけど、質によってはムーンストーンも価値は相当だろうし、どうかな?と思っていた。

    ラホール条約やシク教徒が最近の本でたびたび出てきたけど、こういう背景もあったのかとしみじみ。

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    2023年05月20日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    それなりにボリュームはありますが、読み物として楽しめました。

    「レース」的なハラハラ感はあまりないですw

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    2023年03月21日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ロゼッタストーンの解読に挑んだイギリスとフランスの二人の天才のお話。
    ヤングがいなければ、シャンポリオンの解読はなかったし、ヤングだけだと、ロゼッタストーンはいまだに解読されていない。ヒエログリフは不思議な文字だし、解読までの軌跡ははらはらしどおしだった。
    シャンポリオンにはもっと長生きして欲しかったなあ。
    大変面白かった。

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    2023年03月10日
  • 少女と少年と海の物語

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    ネタバレ

    最後、アーヤと再開するまでが見てみたい。
    だけどこの手紙で終わるのがキレイな終わり方な気がして想像も働かない

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    2022年04月24日
  • 怪盗紳士モンモランシー

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    あらすじをよく読まないで始めたため、怪盗でも紳士でもないモンモランシーにがっかり…これが最初の印象。
    喋らないし、泥棒して逃げる途中で大怪我して刑務所に入り、汚い刑務所やひどい刑務官の描写で、これは期待はずれ…とも思った。
    ところが!読み進めるとモンモランシーがとある計画を思いつく。そこから転機になり、刑務所を出所して犯罪に手を染めつつどんどん洗練され立身出世していく☆これはおもしろい!
    脇のキャラも、勧善懲悪ストーリーも、冒険譚もいい☆最後の終わり方もステキ☆これはオススメします!

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    2022年04月17日
  • ルーミーとオリーブの特別な10か月

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    ジョーン・バウアーの小説の主人公はいつだって、逞しく強い!『靴を売る少女』しかり『負けないパティシエガール』しかり。(タイトル微妙に間違えてるかも……)パピーウォーカーになった少女と訓練犬の10か月後に必ず別れが来る、特別な時間の物語。YAに自信を持って薦めたい作家のひとり。

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    2022年01月19日
  • サヨナラの前に、ギズモにさせてあげたい9のこと

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    生まれた時から一緒にいる老犬ギズモの死期が迫っている。主人公はギズモが亡くなるまでにやらせてあげたいことのリストを作成し、ドッグトレーナーを夢見る年上の友人とともにリストをクリアしようとする。

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    2021年11月15日
  • 少女と少年と海の物語

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    嵐に巻き込まれ遭難したヨット初心者の英国少年と、わけありそうなベルベル人の少女が、偶然出会い、漂流し、そして・・・という物語。
    海の生物、大海原、嵐の描写が迫真に満ちており、引込まれる。
    過酷な環境の中、物語を小馬鹿にしていた少年が、やがて少女に物語をせがむ・・・
    物語は生きる力・・・
    「そうなんだよ、少年!」大きくうなずく私w

    アフリカの事情に疎く、そこも衝撃。まさかあの国で・・・と。
    民族問題を織り込み、少年と少女が共に漂流し、苦みの遺る展開が、現代版漂流記。「十五少年漂流記」や「ロビンソン・クルーソー」のような冒険譚では終わらない。
    ラストに涙し、胸が熱くなる。

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    2021年09月13日
  • 秘密のノート~JELLY~

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    ぽっちゃりの主人公のママは美人。いつも道化役に回っているけれど心の中では違うことを考えている。その気持ちは秘密のノートにこっそりと詩として書き溜めている。思春期の入り口に立つ子供たちに読んでほしい良書。

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    2021年09月06日
  • フラミンゴボーイ

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    ナンシーが語った『フラミンゴが戦争するのか、人種差別するのか、自分とは違うという理由だけで虐殺するのか』
    訳者さんの後書きにもあった、戦争をおこすのは大人だけ。

    大人の行動を見て子供も差別をしたり、攻撃的になったりする。
    自分の行動が子供に影響を与える。そこをきちんと理解して学んでみんなが平和に安全に暮らしていけるようにしないといけない。
    大人も、子供も読まないといけない本やった。

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    2021年08月26日
  • 秘密のノート~JELLY~

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    ジェリーはモノマネが得意で、クラスの人気者。でも本当は、太っている自分を笑われたくなくて、わざと笑いをとるようにしているだけ。本当の気持ちは詩にして秘密のノートに綴っている。ジェリーのママは、すごい美人なのに、男運がなくて恋人に振られてばかり。でも、今度の相手はちょっとちがうみたい。ママのことを「美しい人」ではなく、「美しい魂の人」という。そして、ジェリーの詩を読んで、「すごい」というし、なんと「曲を付けさせてほしい」と頼むのだった。

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    2021年03月13日
  • フラミンゴボーイ

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    戦争下で進んでいく物語なのに、悲しくもずっと優しさと温かい空気が包んでいる。

    人の言葉は苦手だけど、人の心と動物の言葉を理解する少年の優しさと強さに胸を締め付けられる…。

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    2020年11月24日
  • 秘密のノート~JELLY~

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    ママとふたりで暮らす11歳のジェリーは、大柄で強く、スポーツも万能。モノマネが得意で人を笑わせることが大好き。学校で開催されるKファクターという発表会にモノマネで出場して優勝を狙っているが、密かに、自分自身の体型や人目に傷ついていた。彼女は、お調子者のキャラを演じるために、傷ついた心は表に出さず、「秘密のノート」に詩として書き連ねていた。ママから紹介されたママの新しいボーイフレンドは、以前カフェで相席した楽しいギタリスト レノンで、彼といると、ママもジェリーも自然体でくつろげた。彼女はレノンに秘密のノートを見せ、彼はそのセンスに感嘆し、曲に仕立てたいと申し出る。Kファクターのクラスオーディショ

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    2020年07月11日