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子ども9人と大人3人を乗せた船が、スコットランドのヒルタ島から無人島へと出航した。孤島で海鳥を獲る旅が、この島の少年たちにとっては、大人への通過儀礼なのだ。だが、約束の3週間が経っても、迎えの船は一向に姿を現さず、このまま島から出られないのではないかと、不安が皆の心を蝕み始める。そんななか年長の少年のひとりクイリアムは、密かな決意を胸に、希望を捨てることなく仲間を励まし、生きのびるために闘うのだった。果たして迎えは来るのか? カーネギー賞受賞作。YAの名手が実際の事件をもとに描いた、勇気と成長の物語。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年12月13日
児童図書と言っても、
私に取っては
骨太でずっしりとくるテーマでした。
所々にセント・キルダの言い伝えが
美しい言葉とともに描き出されて
とても味わい深かった。
世界のはてという絶景の様子もまざまざと
目前に広がっているように感じられ
その表現の素晴らしさは
岩島での過酷さを体感として迫ってくるよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月12日
YGの旗手たる筆者の最新作の文庫化。
YGの筋から少しそれている感がしたのは私だけだろうか。
英国の厳しい環境にある島で実際に有った事件をもとにフィクションで膨らませて行った技巧は評価できるものの 起きた現実を具に検証すると、果たして未来の大人になる摂台に『勇気と希望を与えるものか』と首を傾げざるを...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月10日
・ジェラルディン・マコックラン「世界のはての少年」(創元推理文庫)を読んだ。所謂ファンタジーかと思つて読み始めたのだが、どうも趣が違ふ。読んでゐるうちに、結局、ファンタジーとは全く関係のない作品だと分かつた。カバーには「YAの名手が実際の事件をもとに描いた、勇気と成長の物語。」とある。最初にこれを読...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月03日
・あらすじ
スコットランドのヒルタ島から鳥漁のために大人3人、子供9人を乗せた船が離れ岩へと出航。3週間で島へ戻るはずがいつまで経っても迎えが来ず、そこでサバイバルすることになる。
主人公は14-16歳?の想像力豊かな男の子。
資源や食べ物もろくにない岩に取り残された過酷な状況で心身が擦り減る日々...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月30日
実話を元にしたサバイバル小説。
(実際は子供8人・大人3人で、全員無事帰還)
信仰から雲行きが怪しくなってきた。
大人(校長)でさえロープのせいにして自殺を図ろうとしたり、いじめっ子の足の指が凍傷て壊死してしまい切断したり、針の番人に拘る余り死んでしまったり、無事帰還したものの住民の殆どが天然...続きを読む
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