杉田七重のレビュー一覧
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パパはいないし貧しいけれど、大好きなディアリスト・ママと大好きな友人と日々を過ごす少年・セドリックは誰からも好かれる愛らしくて優しい思いやりのあるアメリカの好少年。だけど実は、イギリスの貴族の跡取りだった!? でも祖父にあたるドリンコート伯爵は大、大金持ちだけれど、かんしゃく持ちのひねくれ者で領民からも嫌われるひと。大好きなディアリストと引き離されたセドリックは、けれども無邪気な憧れとまっすぐな心で伯爵の堅い心をほぐしていく。伯爵とディアリストと、いつか三人で暮らすことが出来るのか。秘密の花園・小公女に続いてつばさ文庫で登場のバーネットの名作。
これもまた長いことタイトルだけは知ってて内容全 -
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会計事務所で働く、強欲でケチで誰に対しても意地悪で心が狭くて、街の皆から嫌われているスクルージ。勿論、街中が浮かれ騒ぐクリスマスなんてだいっ嫌い! 「クリスマスなんてばからしい!」 けれどその夜、同業者のマーレイの幽霊が現れて、同じ運命を辿らないでとスクルージに告げる。“まだ、やり直せるチャンスはある”――そしてスクルージは、クリスマスの精霊と共にかつての、現在のク、そして未来の――スクルージが死した後のクリスマスの様子を辿っていく。その中でスクルージの堅い心はほぐされ、何かが芽生えていく。それはまさしく、“クリスマスの奇跡”! 幸せはいつも、自分の心が決める! 世界一有名で、誰もが心暖かにな
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アフガニスタンの少年オマールは
戦争状態の国から逃げてきた。
港で母と生き別れ、流れ着いたのは
リリパット国と呼ばれる小さな人々の島。
その昔、ガリバーが訪れたという島では
同じ種族がふたたび流れ着いたと
オマールを「ガリバーのむすこ」として
歓迎してくれる。
穏やかで優しい島人との暮らしを
楽しむオマールだったが
彼らには心配事があるらしい。
それは、隣の島ブレフスキュからの侵攻…。
実はちゃんと『ガリバー旅行記』を読んでない。
でも、これ単体でじゅうぶん楽しめました。
オマールは島長グラン・バルタや
友達になったガヤとナトバンたちと
力を合わせ、知恵を絞って島を救う。
こんなふうに共存 -
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探偵役のメープルが激情的で
正義の人なんで、ちょっと疲れる(^◇^;)
第二次大戦で夫が戦死したうえ
住んでいる町になじめていないこともあって
何かと発想がネガティブだわ。
ある人物が犯人に間違いないと信じていて
その前提でいろいろ証拠集めをするのですが
うん…それ多分犯人じゃないよね…って
思うこちらからすると
探偵役として感情移入しにくいな〜。
ただ、犯人探しの合間に描かれる
戦後の寡婦として生きていくために
自分でドールハウスを作成販売していこうと
気持ちを鼓舞するような部分は
読んでいて応援したい気持ちになりました。
作っている過程もいろいろ載ってて
それもドールハウス好きには楽し -
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また勃起したいというマチズモに酔いしれ、気持ちのいい言葉に熱狂し、科学は面白いことを言わないから蔑ろにされるという歴史を延々繰り返しているよねっていう延々繰り返された警告のノンフィクション。ヤギの睾丸移植手術が拡がった歴史的背景の解説が面白い。
2008年の古い本が再度翻訳されたのは、つまりはMAGAってのがマチズモに飢えたアメリカ社会が新たに装着した金玉だぜってことなんだろうけれど、本著が警告だとするならばそれは既に敗北している。本作では科学が勝利したが、21世紀は科学が敗北する。誰もが耳心地のよい言葉と劣等感をぬぐう興奮に酔って新たな金玉を装着して喜んでいる。
熱狂させる物語は心地良いが、 -
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第二次世界大戦中のロンドン、田舎で祖母と暮らしていたジョーゼフは、ロンドンの動物園で動物たちの世話をしているミセスFのもとに送られる。誰からも見放されたと感じているジョーゼフは、ゴリラのアドニスと心を通わすようになる。
人間たちの戦争のために地方の動物園へと移送される動物たち。年を取っているため移送先の見つからないアドニスには殺処分の運命が近づいてくる。
ジョーゼフとミセスFも、それぞれに戦争で愛する人たちを失っている。それぞれの過去を抱え、お互いに心を開けない2人が、アドニスを軸に少しづつ理解し合えるようになるのだが…。
結末は、こうなるだろうと分かっていたものの、切なく悲しい。 -
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ネタバレ舞台はスコットランド西のセント・ギルダ諸島。3人の大人と9人の子供たちが、陸地から離れた海上の岩山で海鳥を捕まえる伝統の鳥猟を行っていたが、約束の日になっても迎えの船が現れず、何もない岩山でのサバイバル生活が始まるというお話。
読みながらどんなところなのか気になって実際の場所の写真を見たのだけれど、こんな岩山で遭難生活を送るなんてあり得ないようなところで、しかもこれが実話ベースというところに事実は小説よりも奇なりというのを強く感じました。
ヨーロッパのこの手の話はやっぱり信仰が重要な位置を占めるので、哲学的な深さがあるのが興味深いですよね。
漂流した少年たちのサバイバル作品としての目新し -
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17世紀の日誌を元に再構成した、海賊たちの日々。
生活の全般を描いたのではなく、本当にその特定の航海を七人の海賊の航海日誌から語っており実に興味深い。
海賊本人が書いていることから、不都合なことを省いて色々誇張、美化もある前提であり、肉付けも薄いがその分生々しい部分もある。
意外に民主主義的であったり、無駄な殺人は嫌悪したり、勇猛に戦ったりするが、所詮は違法行為。
しかしというか、この時代にある程度以上の収入を得ようとしたら、一部の大資産家、事業家になるのか、その富を奪うのか、どちらかになるくらい生産性が低かったのかなと思うところもあり。
良書。