杉田七重のレビュー一覧

  • 時計島に願いを

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    子供の頃に夢みた将来とはかけ離れた厳しい現実を生きているルーシー。クリストファーを養子に迎えたいのにそれも叶いそうもない…そんな彼女の元にゲームの招待状が届く。
    大人気児童書シリーズ新作を掛けて挑むゲーム。

    心をわしづかみにされた!
    ゲームにはワクワクし、ジャック、ヒューゴ、ルーシー、それぞれの思いに胸を打たれる。
    愛と希望と勇気の物語。とても幸せな気持ちになれた。

    子供の頃に物語の世界に入りたい、物語に救われたと思ったことがある人にすすめたくなる一冊。

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    2024年12月27日
  • 最後の1分

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     数あるクリスマス小説の中で、これほど悲惨なものはない。クリスマスを控えたある街で大きな爆発事故が起き、64人が死傷する。その1分前の出来事が事細かに伝えられるのだが、目の前の日常を精一杯生きる様子がポップな感じすらして、自らに不謹慎さを覚える。そして、爆発事故。登場人物たちの灯火が一瞬で失われ、物語とは分かっているのに、言葉にできない喪失感に苛まれた。

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    2024年12月24日
  • 時計島に願いを

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    子供の頃に救ってくれた本。
    時計島シリーズ。
    その物語を大人になった、当時子供だった読者が、擬似的に体験する話でした。
    とても没入感のある良い話でした。
    中盤からラストにかけては一気読みしてしまいました。
    読み終わって明るい満ち足りた気分になる本でした。

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    2024年12月14日
  • アドニスの声が聞こえる

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    第二次大戦のロンドンを舞台にした物語。素晴らしい作品だけどいかんせんつらすぎる。でも現実にはもっとひどいことが続いているんだよな……。

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    2024年09月28日
  • 秘密のノート~JELLY~

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    笑顔でいるピエロの11歳の女の子の本音 スゴい!文句なしに最高。本音を隠して、その場を笑いにして自分の本音に蓋をする11歳の女の子が主人公。でもそんな自分の本音を自分だけの秘密のノートに詩としてさらけ出す。
    その痛い気持ちをちゃんと掬って文章と物語に落とし込んでいるのが素晴らしい。
    またおじいちゃんもよく描かれている。読んでて、こんなこと昔あったような、、、と少し感じた。自分も父親にこんな風に否定されていたかもな、と。
    そして自分を常に卑下する母親も、本当の幸せを前にこじらせていたり、面白い。
    原文がどうなっているのか、原文でも読んでみようと思う。

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    2026年03月14日
  • フラミンゴボーイ

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    迫害を受ける少数民族の少女と、普通の言葉を話せない少年。ナチスが猛威をふるう第二次世界大戦下において、最も危うい存在である二人を優しく見守り、応援するかのように、空を桃色に染めて飛翔するフラミンゴの群れ。この上なく美しい風景のなかで、ろ..

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    2024年09月01日
  • 最後の語り部

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    地球の記憶をもつ唯一の少女ペトラが、恐ろしい計画を実行しようとする大人たちを相手に静かな戦いを挑む。物語の力を信じる「最後の語り部」としてーー。

    おばあちゃんから語ってもらった物語に力をもらい、リスクを背負って行動し続けるペトラの姿に胸を打たれました。ペトラ自身も物語を語ることを通して、子どもたちを救おうとします。

    読んでいると喉の奥のほうから熱いものが込み上げてくるような場面が何度かあり、本を一度閉じて、しばらくその気持ちをゆっくり味わっている自分がいました。読み終わったときも同じことをしました。こんな体験をさせてくれる本が先生は好きです。大好きな本として心に浮かぶのは、先生の場合、こう

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    2024年08月16日
  • イマジナリーフレンドと

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    想像の中の友達、実は私も小さい頃心の中で話しかけていたりしたなって思いました。これもイマジナリーフレンドだったのかも。今はしていないけど何でも吐き出せるような人がいたら心も軽くなるし、イマジナリーフレンドって傍から見たら戸惑う人もいるだろうけど作っておくと心のよりどころになるんじゃないかなって思いました。

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    2024年08月02日
  • 少女と少年と海の物語

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    「少女と少年と海の物語」は児童書。
    自分の子ども時代の読書力では
    到底この物語を読み終えることはできなかったと思う。
    繰り返し訪れる過酷さ、言葉も価値観も違う人と理解することの難しさ。
    つらくてつらくて、途中で放り出してしまっただろう。

    「お話は大事なの。食べ物と水が大事なように。」

    はっとするような一節を頼りに
    いい歳になった我が身ですら自分を励まし読んでいく。

    素晴らしい本に出会うためには
    その本に挑める強さも
    必要なんだなぁと痛感いたしました。

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    2024年06月29日
  • ガリバーのむすこ

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    ネタバレ

    マイケル・モーパーゴさんの作品は大好きでたくさん読んでる。ほとんどの本が戦争が背景にある。

    今回の『ガリバーのむすこ』も同じで、アフガニスタンに住む少年オマールは戦争のせいで爆撃で父を亡くし、妹も行方不明になった。難民となり、イギリスへ向かうが途中で船が転覆し気を失う。気がついた時は体を動かそうと思っても動かせない。自分の体の上には小さな人が立って分からない言語で話してくる。本当にガリバーみたいなお話。そこではオリバーはガリバーの息子として接せられることになる。

    戦争は大切な人が死に誰も平和にならない。戦争は起こすべきではないことが、この作品を通し感じられた。それと共に作品の中に登場する人

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    2024年05月21日
  • モリー、100匹の猫を見つけた保護犬

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    辛い境遇に遭ってきた、保護犬。その保護犬が厳しい訓練を経て、迷い猫を探し出すエキスパート犬になる。好物は、ブラックプディングらしい。

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    2024年05月01日
  • 最後の語り部

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    タイトルと表紙からのイメージと違ってSFだった。彗星の衝突を避けて宇宙に飛び出した少女。将来は語り部になりたいと思っていたのに、慌ただしい出発の中で、希望していた神話のインストールに失敗する。380年後に目覚めた時、予定とは違いディストピア的な状況。物語の力を頼りに戦う少女。面白かった。でも、まだまだ続編がありそうな気がする。

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    2024年01月28日
  • ガリバーのむすこ

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    母さんと別れ、ボートに乗り込んだ難民の少年オマールがたどり着いたのは小人の国だった。そこは、300年前に「ガリバー」が訪れたリリパット国で……。とびきり楽しいお話の中に平和を実現するための鍵を閉じ込めた、今読んでおきたい作品。子どもたちにぜひ手にとってほしい。

    「まるで病原菌のように、戦争はあらゆる人間をほろぼす。その病気を治療する薬は善意と思いやりと理解しかないと、ガリバーはいっていました。」

    ーーーーーーーーーー

    奇想天外な設定で面白さを出した賑やかな話なのかなぁと思いながら手にとったが、さすがマイケル・モーパーゴさん。面白さの中に心にズシリと響くものを描いている。特に、リリパット国

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    2023年12月17日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

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    イギリスの海賊バッカニアの物語。海賊達の日誌や記録をベースにしたノンフィクション。海賊といえば、よく映画に登場する荒くれ者で金銀などの財宝に目がくらみ 残虐行為も辞さない恐ろしい人達というイメージがあった。当然、世間のルールは無視、一般社会とはかけ離れ、上下関係の厳しい世界を想像していたが、重要な決め事は多数決、指導者は選挙で決める民主主義的な世界だったようだ。逆に掟を破ると追放されるし、船という狭い世界においては逃げ場がないので、それは当然の帰結だったのかもしれない。また航海は必ず記録を取り、各人が航海日誌をつけていた。海賊の中には、医者がいたり、博物学に詳しい人物(ウィリアムダンピア)もい

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    2023年12月15日
  • 世界のはての少年

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    児童図書と言っても、
    私に取っては
    骨太でずっしりとくるテーマでした。
    所々にセント・キルダの言い伝えが
    美しい言葉とともに描き出されて
    とても味わい深かった。

    世界のはてという絶景の様子もまざまざと
    目前に広がっているように感じられ
    その表現の素晴らしさは
    岩島での過酷さを体感として迫ってくるようで
    とてもとてもつらかった。

    一体、この話はどこへ辿り着くのだろうと
    恐ろしかった。
    実話がベースになっていたとは驚きです。

    主人公クイリアムの母の言葉に
    「壺いっぱいの善意と清潔な耳があれば
    どこにいたって幸せでいられる。」
    というのがありました。
    読んでいる途中でつらい時
    私自身、その言葉

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    2023年12月13日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ロゼッタストーン。そう聞くだけで胸が躍る学生時代を私は送った。古代エジプトの文字であるヒエログリフ解読の歴史ついては、学部生の頃、恩師から「エジプト学史」の授業で学んだ。文字通り、エジプト学の歴史を扱う講義だった。エジプトの面白さは古代史だけではない。トレジャーハンティングの時代を経て、考古学、歴史学的な調査に至るまで、実に興味深いエピソードに溢れているのだ。

    本書は、ヤングとシャンポリオンの2人によるヒエログリフの解読レースを克明に追ったものだ。細かいエピソードを積み重ねることで、2人の天才のキャラクターを浮き上がらせている。あまり日の当たることのないヤングにここまでページを割くとは、作者

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    2023年10月27日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ナポレオンのエジプト遠征で発見されたロゼッタストーンに刻まれていたのは古代エジプトの文字“ヒエログリフ”だった。英仏二人の言語解読レースの行方とは。→

    ロゼッタストーンもヒエログリフも知らない真っ白な状態で読み始めた私でも、とても楽しく読めた。エジプトにまつわる話やナポレオンの逸話なども入っていてグイグイ引き込まれた。
    ヤングとシャンポリオンがいいんだよなぁ……。ヒエログリフはシャンポリオンが解いたというのが歴史的事実らしい→

    けど、ヤングやそれ以外の人たちも関わっていた(というか、影響し合っていた?)のがわかって良き。

    ラストの「n」のくだりはゾクリとした。うわぁぁぁ!ミステリ好きは

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    2023年09月14日
  • 最後の語り部

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    ペトラ達家族と他選ばれ者は、彗星が地球に追突するため、宇宙船に乗って新しい土地を探しに行く。その間長い眠りにつき、目覚めたのは380年後。しかし、目覚めた時すべてが変わり果てていた。SF読み物。ペトラに起こる悲劇と支えてくれる物語の力に圧倒される。ぐいぐい引き込むストーリー展開が面白い。今年1の本に出会ったかも。

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    2023年07月09日
  • 最後の語り部

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    ★5 彗星衝突のため地球を脱出した少女。睡眠から目覚めると画一的で理想的な社会で… #最後の語り部

    ■あらすじ
    地球にハレー彗星が衝突してしまう西暦2061年の近未来。限られた一部の人間だけが宇宙船で地球を脱出をすることができた。
    宇宙船に乗り込んだ主人公の少女ペトラとその家族は、新しい住処である星へ移動するため、380年間の長時間睡眠をしていた。
    そして長時間の移動を経てペトラが目覚める。目の前には家族の笑顔があるはずだったのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    おもしろいっ
    本作、設定自体は地球脱出もので、よくありそうではあります。しかし次々と主人公ペトラに襲い掛かる難題が、読み手を惹

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    2023年06月22日
  • ガリバーのむすこ

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    普通の人間と小人が仲良く暮らしているなんて、夢みたいな話だったけれど、小人の説明が詳しかったり、現実の話(難民キャンプなど)と空想が組み合わされたりしていて、話が伝わりやすく、まるで本当にあったお話のように感じました。

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    2023年03月30日