杉田七重のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白かったーハチャメチャすぎて笑ける
多分めっちゃ笑かそうとして書いてる
何かしなあかん事とかで頭いっぱいで自分を追い詰めてしまっているときにオススメ
「お決まりのライフスタイルに意外性はない、徐々につまらない人間になって死んでいく
乱雑な机でアイデア革命をおこし突飛な考えを生み出しましょう」
「親にとっていちばん肝心なのは早いうちに観念すること、子供がいるかぎり家は片付かない、だから何があっても気にしない
子供が生み出す乱雑さと闘ってへとへとにすごすか、ありのままを受け入れるか、選択肢はふたつしかありません
大事なことだけに意識を集中させましょう
例えばどの幼稚園に入ればハーバードに入れ -
Posted by ブクログ
ヤギの睾丸を移植した、では全く語りきれない、稀代の詐欺師、ブリンクリーの生涯。
20世紀初頭のアメリカというピンポイントな時と場所が、ブリンクリーを産んだ、とも言えなくもない。科学がいろいろな不可能を可能にし、人々は「科学」ぽいものに簡単に騙された。また、規制は次々生まれる科学にも詐欺師の手口にも全く追いつけず、医師免許がなくても医師を名乗ったり、医師免許も金次第で簡単に取れたりする。
まずい手術、不用意な薬品の販売、など何人の命を奪ったかも分からない偽医者だが、人々からの人気は絶大だった。
作り話よりも嘘みたいなブリンクリーの活躍?に前半は心躍らせながら読んでしまった。ただし、何百人もその -
Posted by ブクログ
古代エジプトは極度に乾燥した気候であり砂漠に捨てたものはいつまでもそのままであった。ナイル川により耕作は安定していて永遠性が信じされていた。そういう文化のもとに古代エジプトの永遠を求める思想がうまれた。ヒエログリフは紀元後の時点ですでに神秘的な目で見られていた。ひと目見て美しくこの世の真理を表しているとさえ長らく信じられていた。
このようにエジプトの歴史からヒエログリフの解読の歴史を解説していく。ナポレオンのエジプト遠征によるロゼッタストーン発見からトマス・ヤング、シャンポリオンの2名の登場とその解読の過程へと進む。
ヒエログリフは絵文字ではなく表音文字と表意文字の両方の側面があった。作者が英 -
Posted by ブクログ
長編を読む際は、別の本と併読することが多い。
でも今回は一冊通しで読み切った…!ノンフィクションなのに、書いてある出来事が丸ごとフィクションみたいで、全然飽きなかったから。
その分、随分カロリーを消費しちゃったけど笑
「『短いながらも愉快な人生』というのが海賊たちのモットーで、本書の原題”Born to Be Hanged”(絞首刑になるために生まれてきた)に象徴されるように、絞首台に上がって早期に人生を終える者が多い」(訳者まえがきより)
これは、かの有名なカリブの海賊たち(※)の冒険譚であり、略奪劇である。それも前述の通り、全編ノンフィクションだ。
著者はなんと2年にも及ぶ航海の記録を -
Posted by ブクログ
ネタバレSNSでおすすめされていたのを見て、読んでみました。プロローグから引き込まれました。最後の方までどうなるかわからず、飽きずに楽しく読めました。読後感もとても良かったです。
英語ならではのなぞなぞの訳し方も、なるほどと参考になりました。
ただ196ページの
You can roll there but not rock.は
「揺れてもいいけど、転がっちゃダメ」ではなく
「転がってもいいけど、揺れちゃダメ」が正しいのではないかなー……?と思いました。
rollが転がるで、rockが揺れるという意味なのでは……?
まぁ、ここでの日本語訳はあまり内容に影響はないのですが…… -
Posted by ブクログ
地球の記憶をもつ唯一の少女ペトラが、恐ろしい計画を実行しようとする大人たちを相手に静かな戦いを挑む。物語の力を信じる「最後の語り部」としてーー。
おばあちゃんから語ってもらった物語に力をもらい、リスクを背負って行動し続けるペトラの姿に胸を打たれました。ペトラ自身も物語を語ることを通して、子どもたちを救おうとします。
読んでいると喉の奥のほうから熱いものが込み上げてくるような場面が何度かあり、本を一度閉じて、しばらくその気持ちをゆっくり味わっている自分がいました。読み終わったときも同じことをしました。こんな体験をさせてくれる本が先生は好きです。大好きな本として心に浮かぶのは、先生の場合、こう