杉田七重のレビュー一覧

  • フラミンゴボーイ

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    ナチスの軍人の一人が 精一杯の信愛を示してくれて
    人対人なら こうも和やかにいくのにと
    切なくなりました
    辛いことも多いですが優しい終わり方も
    まるで ロマのメリーゴーランドのように
    美しい話です

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    2020年07月10日
  • フラミンゴボーイ

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    自分と同名の画家ゴッホのボートの絵と小さいときに読んだ物語の一場面に出てくるロマのおじいさんの「行き先は道まかせ」に惹かれて、フランス南部のカマルグを旅するヴィンセントは、暴風と蚊と急な体調不良から行き倒れてしまう。目が覚めたところは、暖炉のそばのソファーの上で、そこには、ケジアと犬のアミと変わった中年男性のロレンゾが住んでいた。ロレンゾはきちんと話をするのは苦手だったが、心をよく読み、人も動物も癒やすことができ、何よりも完璧にフラミンゴになることができた。ケジアは、小さい頃から「フラミンゴボーイ」と呼ばれていたロレンゾと自分たちの過去を語り始める。

    ロマとして差別され、強制収容所行きの恐怖

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    2020年04月29日
  • モリー、100匹の猫を見つけた保護犬

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    とてもおもしろいノンフィクションだった。本書の著者・コリンは、英国海軍に11年、除隊後州警察に15年勤めたのち、私立探偵に転身する。その後ペット捜索専門の事務所を設立し、長年温めてきたアイディアを実現する。すなわちそれがモリー、行方不明の猫を探す使役犬だ。使役犬といっても、飼主でもあるコリンと共に暮らし、深い絆で繋がっている。様々な捜索活動を紹介しながら、人と動物の関係が生き生きと描かれている。“事実は小説より奇なり”という言葉を実感した。

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    2020年04月04日
  • フラミンゴボーイ

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    南仏にある小さな村の湿地のほとりで、旅行中のイギリスの若者ヴィンセントは体調を崩して倒れてしまった。助けてくれたのはロレンゾとケジア。ロレンゾの話す言葉は断片的でよくわからなかったが、目が雄弁に気持ちを語ってくれた。ケジアは英語を上手に話し、二人がこの農場で暮らしてきた月日、特に戦争中の出来事について語ってくれた。その驚くべき物語とは…。
    モーパーゴの語る戦争の物語は、いつも敵や味方、悲しみや混乱を超えて、圧倒的なストーリーの面白さで読ませてくれる。教訓を語らなくても、登場人物があまりにも生き生きとしているために、体験を共有して心に何かを残してくれるのだ。

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    2020年02月16日
  • イマジナリーフレンドと

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    フラーのイマジナリーフレンド=空想上の友達ジャック。
    誰にも相手にしてもらえず、嫌われ者だと思っていたジャックが、自分の正体を知ってからの奮闘。
    空想から自由になろうとしたのに、ままならない。
    ジャックのぼやきも、出会う子供たちもユーモラスで、ちょっと笑ってしまう。
    正直言うと、想像とは違ったタイプの話だったのだけど、最後、ああいうふうでよかったと思う。

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    2020年01月09日
  • もうモノは片づけない!

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    この本は、部屋が散らかっていても買い物も楽しい!と、ストイックなミニマリストとは真逆の本です。部屋は整頓されてなくてはならない?最低限のモノがあればいい?そんな価値観を緩めてくれます。

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    2018年07月05日
  • もうモノは片づけない!

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    モノを捨てまくるなら最初から買わねば良いのだ!!断捨離で、人生変わってたまるかーーーー!‥…というえきさいてぃんぐな本でした多分w

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    2019年02月25日
  • 最後の1分

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    ネタバレ

    ある商店街での爆発事件の1分前から1秒ずつ周囲にいる人々のエピソードが語られる。

    1秒でそんなに盛り込めないだろ!というつっこみはさておき、みんなが知りたいタイショーの漫談まとめ↓
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    55(秒前):大将に、とっておきの漫談があるんだよ。
    54:この話はきっと気に入る。
    53:大将の仕事に関係があるんだ。
    52:聞いたことがあるかな。
    51:それってのがさ
    50:ジャックとピートっていう
    49:昔の友だちどうしが
    48:そこで出くわした。
    47:これがまったくの偶然だった。
    46:で、ジャックは
    45:昔の友に会えて
    44:そりゃもうワク

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    2017年05月14日
  • 怪盗紳士モンモランシー

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    シリーズもの。第一巻。
    2016年12月第二巻発売予定。

    序盤は囚人493が刑務所でどう暮らしていたか。
    釈放後に泥棒の準備と紳士になるための準備を進めていく。

    話がさくさくと進み、あっという間に紳士になっていく。
    紳士になっても注意を怠らず、常に分をわきまえている感じが恰好良いところだと思う。

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    2016年09月15日
  • 最後の1分

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    ネタバレ

    とにかく登場人物が多いので、章毎に前のページを繰ってどんな人物か確かめながら読み進んでいた。人物の置かれた状況、性格を書き分ける腕前は見事だ。こんな狭い空間にこれだけそれぞれパニックを抱えた人が集まるって、あり得ることだよなあ。

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    2015年03月26日
  • 小公子セドリック

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    パパはいないし貧しいけれど、大好きなディアリスト・ママと大好きな友人と日々を過ごす少年・セドリックは誰からも好かれる愛らしくて優しい思いやりのあるアメリカの好少年。だけど実は、イギリスの貴族の跡取りだった!? でも祖父にあたるドリンコート伯爵は大、大金持ちだけれど、かんしゃく持ちのひねくれ者で領民からも嫌われるひと。大好きなディアリストと引き離されたセドリックは、けれども無邪気な憧れとまっすぐな心で伯爵の堅い心をほぐしていく。伯爵とディアリストと、いつか三人で暮らすことが出来るのか。秘密の花園・小公女に続いてつばさ文庫で登場のバーネットの名作。

    これもまた長いことタイトルだけは知ってて内容全

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    2015年03月22日
  • クリスマス・キャロル

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    会計事務所で働く、強欲でケチで誰に対しても意地悪で心が狭くて、街の皆から嫌われているスクルージ。勿論、街中が浮かれ騒ぐクリスマスなんてだいっ嫌い! 「クリスマスなんてばからしい!」 けれどその夜、同業者のマーレイの幽霊が現れて、同じ運命を辿らないでとスクルージに告げる。“まだ、やり直せるチャンスはある”――そしてスクルージは、クリスマスの精霊と共にかつての、現在のク、そして未来の――スクルージが死した後のクリスマスの様子を辿っていく。その中でスクルージの堅い心はほぐされ、何かが芽生えていく。それはまさしく、“クリスマスの奇跡”! 幸せはいつも、自分の心が決める! 世界一有名で、誰もが心暖かにな

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    2013年12月21日
  • 時計島に願いを

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    ハッピーエンドのファンタジーは読後感が最高ですね。
    話の内容にワクワク。
    単にファンタジーだけを楽しみたい私には、それぞれ個人の抱えてる問題が出てくると少し重たいなと思ってしまいました。

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    2025年09月28日
  • イマジナリーフレンドと

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    勝手に、小さい頃に見えていたイマジナリーフレンドと決別して成長する話なんだと思っていたら、イマジナリーフレンド目線で衝撃。色んな子供のイマジナリーフレンドをやっていく。ラスト良かった。

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    2025年07月25日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

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    初めてのノンフィクション、興味そそられるが読みにくかった。
    海賊は空想の世界だと思っていたが、実際にいて生きるために品々を奪ってきた。
    海賊の中でも色々な人がいて、成り立っていた。
    とっつきにくい本でも読めるようになりたい、読み切れたことは褒めたい。

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    2025年06月08日
  • ヤギの睾丸を移植した男

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    また勃起したいというマチズモに酔いしれ、気持ちのいい言葉に熱狂し、科学は面白いことを言わないから蔑ろにされるという歴史を延々繰り返しているよねっていう延々繰り返された警告のノンフィクション。ヤギの睾丸移植手術が拡がった歴史的背景の解説が面白い。
    2008年の古い本が再度翻訳されたのは、つまりはMAGAってのがマチズモに飢えたアメリカ社会が新たに装着した金玉だぜってことなんだろうけれど、本著が警告だとするならばそれは既に敗北している。本作では科学が勝利したが、21世紀は科学が敗北する。誰もが耳心地のよい言葉と劣等感をぬぐう興奮に酔って新たな金玉を装着して喜んでいる。
    熱狂させる物語は心地良いが、

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    2025年05月11日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ロゼッタストーンに刻まれたヒエログリフ解読に挑むシャンポリオンとトマス・ヤングという人物を中心に追ったノンフィクション。
    お話の筋はあっちに行ったりこっちに行ったり脱線しまくり、冗長と思われる表現も多々あってお世辞にも洗練されているとは言い難い文章構成が続くんだけど、テーマと語りの面白さでグイグイ引っ張っていく。
    1000年以上前に消え去った未知の言語。改めて、よく解読したなあと畏敬の念。

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    2025年05月02日
  • 時計島に願いを

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    最初に目にするカバーイラストが素敵。大人になってもファンタジー好きだなあ。ナルニア物語も再読しようかな。

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    2025年02月20日
  • 時計島に願いを

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    ネタバレ

    装丁が気に入ったのと、ハッピーエンドということで読んでみた。勝手に子ども向けファンタジーを想像していたのだけど、ちょっと思っていたよりもヘビーな内容だった。
    ハッピーエンドなのは良かった。

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    2025年01月30日
  • アドニスの声が聞こえる

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    第二次世界大戦中のロンドン、田舎で祖母と暮らしていたジョーゼフは、ロンドンの動物園で動物たちの世話をしているミセスFのもとに送られる。誰からも見放されたと感じているジョーゼフは、ゴリラのアドニスと心を通わすようになる。
    人間たちの戦争のために地方の動物園へと移送される動物たち。年を取っているため移送先の見つからないアドニスには殺処分の運命が近づいてくる。
    ジョーゼフとミセスFも、それぞれに戦争で愛する人たちを失っている。それぞれの過去を抱え、お互いに心を開けない2人が、アドニスを軸に少しづつ理解し合えるようになるのだが…。

    結末は、こうなるだろうと分かっていたものの、切なく悲しい。

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    2025年01月13日