杉田七重のレビュー一覧

  • 少女と少年と海の物語

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    海を漂流する過酷さ、物語のつよさとよわさ、いのちを殺して食べるということ、いまこのときの(こういう言い方はしたくないしよくないと思うが)立場と身分の差のようなものの描かれ方には、ハッとさせられる部分があった。

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    2022年12月21日
  • 秘密のノート~JELLY~

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    『レモンの図書室』は良かったので、読んでみた。表紙はちょっと可愛すぎかなと思う。
    今回もクラスメイトの男の子の名字は「マツナガ」、主人公の親友はインド系と黒人で、今どきの児童書らしい。
    主人公の母は化粧品の卸売業を個人で行いながら娘を育てていて、これも今どきのシングルマザーという感じ。
    しかし美人で事業の才能もあるこの母がモラハラの父(主人公の祖父)に育てられたため、自己肯定感が低く、それ故モラハラ気味の彼氏と付き合ってしまうことを繰り返している。
    主人公は太っているがそれを自虐的ネタにして笑いをとっている。人前では底抜けに明るい人気者だが、心は深く傷ついている。
    しかし、自分が物真似をするこ

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    2022年02月20日
  • サヨナラの前に、ギズモにさせてあげたい9のこと

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    両親の離婚後母と14歳の老犬ギズモと暮らす13歳のジョージ。幼なじみで親友だったマットは、最近いじめっ子たちとつるんでジョージに嫌がらせをしだしたので、ギズモだけが彼の慰めだった。
    ところがギズモの調子がおかしい。病院で元気は回復したものの、どうも高齢のためにお別れのときが近づいているらしい。
    ギズモと永遠にいられるわけではないと知ったジョージは、残された時間を思い切り楽しむために、「ギズモにさせてあげたいことリスト」を作り、それをクリアしていくことにした。

    愛犬との来たるべき別れのときのために、できることを精一杯しようとする少年と、それに対する周りの子どもたちや大人の反応を、優しく描いた物

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    2022年01月03日
  • ブラックホールの飼い方

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    ブラックホールをペットにした少女とその冒険譚……ではなく、本質は父の死と向き合う本。思い出はブラックホールに食べさせるのではなく、自分の中で消化し向き合うこと。

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    2021年09月20日
  • 少女と少年と海の物語

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    すごい。
    海で嵐が来て遭難。樽みたいな黒いところに人間?死んでる?
    恐る恐る見たら女の子で生きていた。
    わずかな食料と水を分け合い生き延びる2人。
    亀を見つけて、抵抗があったが生きるために食べる。
    美味しくてたくさん食べた。
    食べたおかげで元気が出て、自分が強くなったような気がして気分も上向に。
    海で死の一歩手前という極限状態。
    サメと戦い右足の一部を失い気絶した少年は、目が覚めたとき
    病院のベットの上だった。
    少女と困難を乗り越え生き延びたのに、
    その少女はいない。
    探しに行かないと!
    すごいストーリー。
    初めからラストまで
    力が入ってしまうような読書体験。
    一気読み。

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    2021年09月11日
  • ブラックホールの飼い方

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    断片的に心に響く箇所はあったけれど、自然に心に入ってくるというより、一生懸命理解しようと努めながらなんとか読み終えた。

    あとがきを読むといい話に思えるので、読解力の問題でしょうか…


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    2021年08月05日
  • イマジナリーフレンドと

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    ネタバレ

    小さな子供が自分のためだけに作り出したイマジナリーフレンド。

    小さな女の子のフラーが作ったイマジナリーフレンドのジャック。

    ジャックはみんなに嫌われていると思っていたけれど、本当は違っていた。
    周囲はジャックのことが単に見えていないだけで、そもそもそこに存在していないのだった。

    自分がイマジナリーフレンドだと知ったジャックは
    存在するということを望み、フラーの元を離れ自分探しの旅に出る。

    時にやんちゃな男の子の相棒となり
    一番毛嫌いしていたダックスフントとなり
    気弱だけど知識と想像力豊かな男の子の相棒になり
    どんなに生まれ変わってもイマジナリーフレンドには代わりない自分の姿を認め
    大人

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    2021年06月11日
  • ブラックホールの飼い方

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    趣旨は十分理解できるんだけど、この手のお話はネタに乗れるか乗れないか、かなあ。ブラックホールをフェアリーテイル的にとらえることが、わたしはちょっとできなかった。たぶん相性の問題。

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    2020年12月20日
  • フラミンゴボーイ

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    英国に住むヴィンセントは、試験が終わったのでフランスへ自由な旅行に出かけたが、フラミンゴの大群の中で体調を崩し倒れてしまう。そんなヴィンセントはロレンゾに助けられる。自閉症のロレンゾは、ロマ(ジプシー)の女性ケジアと暮らしている。ヴィンセントは、なぜケジアとロレンゾがそこで二人で暮らすようになったかを聞く。
     
    第二次大戦中のドイツ軍による障害者やロマへの弾圧をくぐり抜けた二人のストーリーをケジアが語って聞かせるのだが、そういう設定にする必要性が伝わらなかった。

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    2020年11月25日
  • モリー、100匹の猫を見つけた保護犬

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    猫を探す犬、そんな相棒を持った猫専門の探偵なんてあるんだとこの本を見つけて感心した。
    その道のり、そして活躍劇はなかなかの感動もので、イギリス人らしいユーモアも交えてのドキュメンタリ-は一緒に猫を探し出しているような気持ちにさせ、ハラハラさせてくれた。
    冒頭の写真を見ながら、あーこのねこちゃんが、また犬ちゃんっが見つけられたのかーって眺めるのもこの本の魅力だ。
    でも、犬を飼うのはご遠慮願いますw

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    2020年09月30日
  • 秘密のノート~JELLY~

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    みんなを笑わせることが好きな11才のジェリーは、いつでも明るいからからかわれても平気と思われている。けれど本当は傷ついているのだ。特に太めの体のこと。
    そんな本心は、ママにも親友たちにも隠して秘密のノートに詩にして書いていた。
    ママの新しいBFレノン に秘密のノートを見せたことをきっかけにして、明るさで隠していた心の叫びを人に伝える勇気を持つことができた。
    抑圧的で偏見の固まりのおじいちゃんに間違いを指摘できるジェリーの強さに拍手。
    ママもジェリーから勇気をもらい、父親にやっとNOを言えた。レノンという理解者を得て、ママもジェリーも変わっていく。
    理解者がいると、人は勇気と自信が持てるのだろう

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    2020年09月15日
  • フラミンゴボーイ

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    「アーニャはきっと来る」2020.3月刊と、テーマや登場人物が似ている。良かったのだが、読者としては、似た話を書くなら一冊に凝縮させてほしいと思ってしまう。最後にモヤモヤが残った「アーニャ…」だったが、こちらは終わり近くの英国人の部分がサラッとしすぎていて、最後にもうひと盛り上がりあって有無を言わせぬ結末でなかったのが残念。そして、自閉症を扱うには、一部分を捉えて都合よく使った感がしてしまいました。

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    2020年08月24日
  • フラミンゴボーイ

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    ネタバレ

    心を通わせて、希望を失わないで。

    ある男の回想という形をとって語られる物語。少年の時、旅路で世話になった人の昔話。それは、フラミンゴと話ができる少年と、その少年の隣にいた少女の話だった。

    人間は自分と違うものを嫌う。戦争は残酷な行為に理由を与える。発達障害のロレンゾを笑った人もいたし、ロマのケジアにロマというだけで辛くあたった人もいた。サロモン先生はユダヤ人というだけで殺されてしまった。ケジアの両親もロマという理由でキャンプに連れて行かれた。

    メリーゴーラウンドは希望だ。すべては元の場所に帰ってくる。乗るのは主に子ども。希望の象徴だ。カポラルはケジアやロレンゾにとって、敵の立場にあたるド

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    2020年08月23日
  • 怪盗紳士モンモランシー

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    ミステリー、と何かで見かけたので読んでみた。
    が、ミステリらしき要素を見つけられない。

    あと何冊かで完結するとあとがきにあったので、この本はミステリに続くための人物紹介の巻といったところか。
    今後、どんな展開になるのか、長編好きな方には、オススメ出来そうなきがする。

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    2017年04月13日
  • 魔物のためのニューヨーク案内

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    ストーリー自体は面白いが、とても深く書き込まれていて(書き込まれ過ぎていて)一冊でなく細かくシリーズに分けて欲しい。
    また、翻訳がとても古めかしい感じの書き方であり個人的にはもう少しライトな書き方の方が読みやすいと思ってしまった。
    原作で読んだ方が面白いかもしれない。

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    2017年04月10日
  • 最後の1分

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    爆発事故の1分前から1秒ずつカウントダウンしていく。1秒ごとに切り取られる町の風景が、あまりに雑然としていて、本当に普段の生活を切り取っているような、落ち着かない気持ちにさせる。面白い試みだけど、最後まで慣れなかった。
    子どもの未来が根こそぎ奪われるのは、たとえ小説の世界であっても胸が痛む。

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    2016年10月07日
  • 最後の1分

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    読み進むページの間に
    あちこちで、起こっている
    自爆テロで亡くなった人々が見える気がした。
    スイッチをOffにされたように
    一瞬で命が消えてしまう怖さ、あっけなさ
    誰にも明日は約束されていない事を
    改めて実感した一冊でした。

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    2015年11月05日