杉田七重のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小さな子供が自分のためだけに作り出したイマジナリーフレンド。
小さな女の子のフラーが作ったイマジナリーフレンドのジャック。
ジャックはみんなに嫌われていると思っていたけれど、本当は違っていた。
周囲はジャックのことが単に見えていないだけで、そもそもそこに存在していないのだった。
自分がイマジナリーフレンドだと知ったジャックは
存在するということを望み、フラーの元を離れ自分探しの旅に出る。
時にやんちゃな男の子の相棒となり
一番毛嫌いしていたダックスフントとなり
気弱だけど知識と想像力豊かな男の子の相棒になり
どんなに生まれ変わってもイマジナリーフレンドには代わりない自分の姿を認め
大人 -
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Posted by ブクログ
みんなを笑わせることが好きな11才のジェリーは、いつでも明るいからからかわれても平気と思われている。けれど本当は傷ついているのだ。特に太めの体のこと。
そんな本心は、ママにも親友たちにも隠して秘密のノートに詩にして書いていた。
ママの新しいBFレノン に秘密のノートを見せたことをきっかけにして、明るさで隠していた心の叫びを人に伝える勇気を持つことができた。
抑圧的で偏見の固まりのおじいちゃんに間違いを指摘できるジェリーの強さに拍手。
ママもジェリーから勇気をもらい、父親にやっとNOを言えた。レノンという理解者を得て、ママもジェリーも変わっていく。
理解者がいると、人は勇気と自信が持てるのだろう -
Posted by ブクログ
ネタバレ心を通わせて、希望を失わないで。
ある男の回想という形をとって語られる物語。少年の時、旅路で世話になった人の昔話。それは、フラミンゴと話ができる少年と、その少年の隣にいた少女の話だった。
人間は自分と違うものを嫌う。戦争は残酷な行為に理由を与える。発達障害のロレンゾを笑った人もいたし、ロマのケジアにロマというだけで辛くあたった人もいた。サロモン先生はユダヤ人というだけで殺されてしまった。ケジアの両親もロマという理由でキャンプに連れて行かれた。
メリーゴーラウンドは希望だ。すべては元の場所に帰ってくる。乗るのは主に子ども。希望の象徴だ。カポラルはケジアやロレンゾにとって、敵の立場にあたるド -
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