杉田七重のレビュー一覧

  • 最後の語り部

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    ネタバレ

    物語の力の物語。地球滅亡前にエリート達が人口冬眠による宇宙船により脱出を図る。少女が目覚めると宇宙船内は全体主義・同一人格国家が確立されていて。
    読み始めて既読に気が付く。

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    2025年04月29日
  • 時計島に願いを

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    児童書に見せかけた、大人向けの文学作品
    キャラクターの造形が魅力的で、夢中になって読みました
    最初40ページくらいはやや取っ付き難いため、そこまで我慢して読めばもうこの物語の虜間違いなしです

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    2025年04月17日
  • 時計島に願いを

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    わー、なんと表現すればいいのだろう、この本を。
    ファンタジーのようでもあり、児童書のようでもある。しかし間違いなく大人の読むべき本でもある。
    そして訳者の方の力量だろう。分厚い本だかとても読みやすかった。

    内容は•••
    『時計島シリーズ』で有名な児童小説家、ジャック・マスターソンはしばらく筆を置いていたが久しぶりに新作を仕上げる。
    しかしその作品はたった一冊しかなく、とあるゲームに勝った人だけが手にすることができる。勝利したら莫大な版権料が手に入るのだ。しかし参加できるのはジャックが実際に暮らしている時計島への招待状の届いた人だけ。

    ジャック、本のイラストを担当しているヒューゴ、クリストフ

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    2025年03月11日
  • 時計島に願いを

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    ネタバレ

    子供の頃夢中になった物語の世界が現実化した島からの招待状だなんて!ただただワクワクして胸が熱くなった。
    ホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可証をずっと待っていたあの頃を思い出す。(今もちょっとだけ待っているよ)
    「物語は人生を変えるだけでなく、人生を救う」
    ああ、面白かった!

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    2025年01月07日
  • 世界のはての少年

    匿名

    購入済み

    面白かった。
    恒例のはずの航海だったのに、迎えが来ない。
    寒い、ひもじい、痛い。何が起きてるか分からない。
    ただでも辛いのに、帰れないから余計に辛い。
    団結して知恵をしぼってのりきろうにも、意地の悪いのはいるし、気力無くすのはいるし、勘違いするのもいるし、思春期だし、なんかいろいろだし。
    そんな中で、物語が子供たちを支えていく。
    その物語はきっと、島の歴史や、日々の営みに支えられている。

    ゆるい書き方をしちゃったけど、本文に描かれた痛みも寒さもとても生々しい。
    読後の印象は、冬の星空みたいにきらきらしている。

    #深い #ドキドキハラハラ

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    2024年12月20日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ネタバレ

    あ〜面白かった!ヒエログリフを解読するまでのノンフィクション。ギリギリ何とか読みこなせたかな。ナポレオンがロゼッタストーンを発見するところから始まるので、解読に取り掛かる話は100ページ目から始まる。それまでは、ロゼッタストーンがどのようにしてイギリスに持ち込まれたとか、3000年続いたエジプト文明の神秘や永遠の命と復活を信じるエジプト人の宗教観、とうに失われた言語を解読することの困難さが延々と語られる。ちょっとだけ、いつ始まるんだと思ってしまった。。。
    当時のヨーロッパの熱狂的なエジプトブームと、過剰なまでのエジプト文明に対する神格化。芸術のような文字のヒエログリフは、当時の知識人でさえ世界

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    2024年11月12日
  • 最後の語り部

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    面白かった。コールドスリープに入る時から、ひやひやさせる。
    目が覚めたらさらに、ひやりとする状態だし。十三歳の少女が体験するには、過酷すぎるのでは。

    でも、物語を命綱のように抱いて、敵ばかりの中を知恵を絞って切り抜けていくのは本当にすごい。
    ハビエルとの再会は、泣けた。あんなに残酷な再会って……。想像を絶する。
    個人的には、スーマと和解して、少しでも盟友になれたらと思う。
    そして、どうか先発隊の人々と和やかな邂逅でありますように。

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    2024年09月02日
  • 世界のはての少年

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    孤島に取り残された子供たちの物語
    その昔、実際にあった出来事だけれども詳細な資料がを残されていない事件を元にしたフィクション

    以下、公式のあらすじ
    ---------------------
    ぼくは生きる、もう一度愛する人に会うために
    海鳥を獲りに無人島に渡った12人。
    だが約束の日が過ぎても迎えの船は来ない。
    厳しい自然の中、少年は仲間とともに生きのびるために闘う。
    『不思議を売る男』の著者が実際の事件をもとに描いた勇気と成長の物語
    カーネギー賞受賞作

    子供9人大人3人を乗せた船が、スコットランドのヒルダ島から、無人島へと出帆した。孤島で海鳥を獲る旅が、少年達にとっては大人への通過儀礼な

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    2024年06月10日
  • イマジナリーフレンドと

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    ネタバレ

    想像上の友達を持ったことはないけれど、想像の世界の中でいつも遊んでいた私。
    風の精とか、妖精とか、魔法使いとかそういうものにあこがれて、一人芝居をしていた記憶が蘇る。

    この本では、想像する「私」が主人公ではなく、想像されている「モノたち」が、主人公。イマジナリーフレンドである自分に気がつかないでいたジャックが、自分の本当の姿にある日気づいてしまうのだ。そして、自分と同じ存在のモノたちから情報を得て、自由を求めて「双子の妹」の元を離れるのだ。

    けれど、それはそんな簡単ではなくて、ジャックは迷いのループに入っていき、そして自分というモノの本質を知っていくのだ。

    物語の最後はきれいに伏線を拾っ

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    2024年06月09日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    古代エジプトの保守性、ナポレオンのひどさなど枝葉が面白かった。乾燥した砂の国の巨大建造物文明だからこそ謎として残ることができたのなら、世界には痕跡を残すことのできなかった文化が無数にあるのかもしれない。

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    2024年06月02日
  • 最後の語り部

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    作中でも語られる通り、創作は現実ではありませんし、フィクションの物語も実際の人間の過ごす物語(人生)も、その全てがハッピーエンドというわけでもありません。

    地球を離れて、恒星間植民船に乗り込んだ主人公は、コールドスリープの間に目的地に着くはずでしたが、目覚めた時には両親もおらず、周りの仲間も地球での記憶を消されていました。そして、「それぞれの違いが争いを生んだ原因で、全員が感情や私欲を捨てることが理想」とする「コレクティブ」という集団が船を牛耳っていたのです。
    一人ひとりの人生を無視するコレクティブのやり方に反発する主人公のペトラは、おばあちゃんから教わった物語を「語り部」として語ることで、

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    2024年05月17日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

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    17世紀に活躍(?)したバッカニア海賊団のうち、7名の航海記を元に書かれたノンフィクション海賊ストーリー
    某有名海賊漫画で度々出てくる、政府公認の7つの海賊組織なんなの…?海賊なのに公式?とか思っていたが、結構遠からずで当時のイギリスの海軍事力を補完するような役割を担っていたらしい。
    荒くれ者の集まりなので略奪や内紛シーンが多くありつつ、意外と民主主義的な部分や一般的な倫理観を持った一団だったんだと、面白かった。

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    2024年04月28日
  • 世界のはての少年

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    スコットランドのヒルタ島から鳥漁のために大人3人、子供9人を乗せた船が離れ岩へと出航。3週間で島へ戻るはずがいつまで経っても迎えが来ず、そこでサバイバルすることになる。
    主人公は14-16歳?の想像力豊かな男の子。

    資源や食べ物もろくにない岩に取り残された過酷な状況で心身が擦り減る日々を想像力で皆の心を和ませ、勇気づけてこの局面を脱しようとするクイリアムが良い子だった。
    癖がある他のメンバー、閉鎖空間で起こる人間関係の軋轢、縋るものや信じるものがあるとはいえかなりキツイ
    かなり過酷な状況だけど淡々としてる文章で読みやすかった…けど私のあんまり詩的な文章得意じゃないから所々であんま

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    2024年03月03日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ちょっとダラダラしてたけど
    ワクワク読んだ。面白かった。
    ヤングのすごさがあまりわからなかったけど…
    エジプトで買ったヒエログリフのペンダント、
    久々つけてみるかな?

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    2024年01月30日
  • 最後の語り部

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    2061年、地球は彗星が衝突する軌道にあり、ごく一部の人間が宇宙船で380年かけて惑星セーガンに移動しようとしていた。主人公のペトラ12歳は弟のハビエル七歳、科学者の両親とともに乗船する。昔話が得意な祖母は地球に残りペトラはそれが悲しくて仕方ない。宇宙船は船に乗れなかった人との闘争や睡眠を促し保つシェルターに入るときの不穏さを見せ発射する。宇宙船には世話人と呼ばれる眠らない人たちも乗船していて、ペトラの世話人ベンはなにか思うところがあるようだ。人に遅れて眠りについたペトラが目覚めるとそこには一緒に目覚めるはずだった家族はおらず、船はコレクティブという単一で、まるでエビのような透明な肌の人?たち

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    2023年11月29日
  • 世界のはての少年

    購入済み

    いい作品ではあるが…

    マコックランの作品は不思議を売る男以来二作品目でしたが、正直作品性の違いにただただ打ちのめされました…
    いい作品ではありますが、YA作品としておすすめできるかと問われると…うーん…自分が子供だったら、この結末は理解できなかったと思います…
    物語というものをテーマにしているのはマコックランらしく、むしろ大人の読者ではないとこの作品を理解するのは難しいんじゃないかなと思いました。

    #深い #怖い

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    2023年11月06日
  • ガリバーのむすこ

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    母さんと別れ、アフガニスタンをボートで出国しイギリスに向かうはずだった少年オマール。
    海に投げ出され気がつけば、リリパット国にいた。
    ガリバー旅行記と現代の難民移民の話をミックスさせたような物語。リリパット国とブレフスキュの争いに関する章では、現代世界の風刺が書かれている。

    少年の目で冒険を楽しみつつ、問題提起しているところがイイ。

    #小学生

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    2023年10月08日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

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    ネタバレ

    どちらかというと原題のborn to be hangedのほうが合ってる。バッカニアの荒っぽさよ。日記が残るのはすごいことだなあ。

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    2023年10月04日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ヒエログリフの解読にかかわった人たちに焦点をあてたドキュメンタリ。
    ヒエログリフの専門的な解説をある程度期待してたけど、そのあたりは最小限でちょっと肩透かしだった。
    ヤングとシャンポリオンという二人の天才の人物もおもしろいけど、その周辺のちょっと胡散臭い人物もおもしろい。

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    2023年09月30日
  • 最後の語り部

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    SFとしては設定があるあるなのと、突っ込みどころが多くて勢いで押し切るほどでもないのが気になった。船内クーデター(?)で実権を握った「コレクティブ」も、地球人の記憶を消し、従わないものを「粛清」するほどの冷酷さを持ちながら、なぜかペトラたちのかつての持ち物や本をきちんと分類して保管するなど、なかなか脇の甘いところがあって謎。

    とはいえ、中盤はペトラの脱出計画がうまくいくかというハラハラだけで一気読み。こういうドキドキする本てストレス大きいんだよねなどと思いつつ。

    なので物語の力……というよりは、エンタメとして読んだかな、という感じでした。



    【この先ネタバレ】



    クライ

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    2023年09月16日