杉田七重のレビュー一覧

  • ヤギの睾丸を移植した男

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    科学の中にある真実、人間の中にある真実。
    教養のあるエリート層はフィッシュベインの正義を支持するし、他方、画期的な若返り術を受けたい人々はブリンクリーを信じようとする。
    本当は、みんながフッシュベインの側について、エビデンスのない医療を撲滅するのが望ましいんだけど、素晴らしく力強い論評力を持つブッシュベインをもってしてもブリンクリーを上手く抑えられなかったのを読むと、騙されやすい人々の意識は決して変えられないのだと痛感させられる。
    でも、そうした騙しの医療が猛威を振るっていたからこそ、ブッシュベインの公衆衛生にかけた正義が燃えに燃え盛っていたこともまた事実。
    公的機関が公平な社会のための一応の

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    2025年11月18日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    とても面白かった。序盤はなかなかヤングとシャンポリオンが登場せずヤキモキしたが、ロゼッタストーンについての説明なども必要だから仕方ないか。

    万能の天才ヤングとエジプトに魅せられたシャンポリオン。ヤングがヒエログリフの解読だけに専念していたら結果は違っていたのだろうか。
    雑学的に登場する他の登場人物も興味深く、掘り下げて知りたくなった。

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    2025年11月09日
  • 時計島に願いを

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    時計島に住む作家ジャックから,昔時計島に家出したことのある子供,今は大人になった4人に招待状が届く.新しい本の版権を争って謎解きゲームが始まる.
    主人公のルーシーは両親を亡くしたクリストファーを養子にするため頑張るが、というお話.ただ願うだけではなく勇気を持っておそれに立ち向かうこと.物語の主張ははっきりしていてブレないし,複雑な生い立ちの状況も考えさせられ,工夫を凝らした島の様子も楽しい.なぞなぞを考えるも全くわからなかった.

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    2025年10月11日
  • 最後の語り部

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    タイトルからは想像出来ない内容だった。
    「過去の間違いや過ちを忘れずにいて、子どもや孫たちの未来がより良いものになるようにするのが、われわれの務めだ。」
    過去を消去するのがいいのではなく、反省し改善に努めていくべきというのが印象に残った。
    ただ忙しく立ち働くだけ。……一糸乱れぬ流れ作業には、彩りも面白味もない。
    効率だけで心を動かさない世界に足を踏み入れたくないないと感じた。

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    2025年10月05日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ノンフィクションに苦手意識があったので、読めきれるか不安を感じながら読んだ。
    読んだ感じとしてはあまりノンフィクションとは感じずに読むことが出来た。
    解読がなかなか進まなさと本の長さにやるせなさを感じ、読書が進みにくいところもあった。

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    2025年09月26日
  • 時計島に願いを

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    ネタバレ

    これ児童書なんだ。
    面白かった。
    大人である私としては、ルーシーとアンジーの対面したところが1番印象に残った。
    姉妹だからこそ、思う事がありわだかまりに繋がっていたのだろうし、許せない気持ちもわかるが、ルーシーなりに受け入れたところがウルッとした。

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    2025年09月23日
  • 時計島に願いを

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    昔子どもだった大人が読む大人へのファンタジー。
    最後はちょっと出来すぎなほどのハッピーエンドだけれど
    途中はシビアな現実問題も描かれる。
    時計島やヒューゴの描いた絵を想像するのも楽しく
    けっこう長編だけれど
    次が気になってサクサク読める。

    待ってても世界は変わらない。
    まずは自分の真の願いに気づいて
    それが叶うように願って
    努力して
    怖くても勇気を出して1歩進む。
    子どもも子どもだった大人もがんばりましょう!

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    2025年08月16日
  • 時計島に願いを

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    最初はなかなかページが読み進める事が出来なかったのですが、どんどん引き込まれて幸せな気分で気持ちよく詠み終えることができました。

    人気作家が、少年少女時代に実際に「時計島」にやって来た4人の男女を招き、新刊の版権争奪戦ゲームをさせる。
    登場する人物は、其々に過去の苦い経験や、その事から生じている悩みを抱えている。
    登場人物それぞれが自らの恐怖と向き合い、前に進む姿に心揺さぶられました。


    作中に出てくる時計島の物語の中のことば
    響きます。ささります。
    「勇敢な子こどもだけが、願いを叶える事ができる」
    「願うだけでは充分ではないことを勇敢な子どもだけが知っている」
    「願いを叶えるためには自分

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    2025年07月12日
  • 海賊たちは黄金を目指す 日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘

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    面白かったーー。
    マンガ「ダンピアのおいしい冒険」読者はみんな読んだ方が良いと思う。
    以前、この漫画のもとになったダンピアの手記は楽しく読んだのだけど、この本で書き手の個性もよくわかった。
    戦闘の様子にはあまり触れずに、植物動物のことばっかり書いてるダンピアさんよお。

    複数の手記を横断しながら海賊たちの事実に迫る記録という体裁で、この本ではほぼ主役のリングローズ、準主役のダンピア、シャープ、ウェーファのみならず、ソーキンズがどんな人だったか、などもよくわかる。
    (リングローズはもっとも中立的に、かつ筆豆に書いていたからこの本では中心人物になったのかも)

    主人公たちはスペイン人に対して、残虐

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    2025年06月30日
  • 時計島に願いを

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    読み終わったそばからまた読み返したい。読み終わってしまったことを認めたくない。時計島に戻りたい。
    これはもう、私にとって忘れられない児童文学になりました。これがデビュー作…!!

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    2025年05月16日
  • 最後の語り部

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    ネタバレ

    物語の力の物語。地球滅亡前にエリート達が人口冬眠による宇宙船により脱出を図る。少女が目覚めると宇宙船内は全体主義・同一人格国家が確立されていて。
    読み始めて既読に気が付く。

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    2025年04月29日
  • 時計島に願いを

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    児童書に見せかけた、大人向けの文学作品
    キャラクターの造形が魅力的で、夢中になって読みました
    最初40ページくらいはやや取っ付き難いため、そこまで我慢して読めばもうこの物語の虜間違いなしです

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    2025年04月17日
  • 時計島に願いを

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    わー、なんと表現すればいいのだろう、この本を。
    ファンタジーのようでもあり、児童書のようでもある。しかし間違いなく大人の読むべき本でもある。
    そして訳者の方の力量だろう。分厚い本だがとても読みやすかった。

    内容は•••
    『時計島シリーズ』で有名な児童小説家、ジャック・マスターソンはしばらく筆を置いていたが久しぶりに新作を仕上げる。
    しかしその作品はたった一冊しかなく、とあるゲームに勝った人だけが手にすることができる。勝利したら莫大な版権料が手に入るのだ。しかし参加できるのはジャックが実際に暮らしている時計島への招待状の届いた人だけ。

    ジャック、本のイラストを担当しているヒューゴ、クリストフ

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    2025年03月11日
  • 時計島に願いを

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    ネタバレ

    子供の頃夢中になった物語の世界が現実化した島からの招待状だなんて!ただただワクワクして胸が熱くなった。
    ホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可証をずっと待っていたあの頃を思い出す。(今もちょっとだけ待っているよ)
    「物語は人生を変えるだけでなく、人生を救う」
    ああ、面白かった!

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    2025年01月07日
  • 世界のはての少年

    匿名

    購入済み

    面白かった。
    恒例のはずの航海だったのに、迎えが来ない。
    寒い、ひもじい、痛い。何が起きてるか分からない。
    ただでも辛いのに、帰れないから余計に辛い。
    団結して知恵をしぼってのりきろうにも、意地の悪いのはいるし、気力無くすのはいるし、勘違いするのもいるし、思春期だし、なんかいろいろだし。
    そんな中で、物語が子供たちを支えていく。
    その物語はきっと、島の歴史や、日々の営みに支えられている。

    ゆるい書き方をしちゃったけど、本文に描かれた痛みも寒さもとても生々しい。
    読後の印象は、冬の星空みたいにきらきらしている。

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2024年12月20日
  • フラミンゴボーイ

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    かなり後半まで淡々としているストーリー展開 児童書だから戦争を描いている物語というより、自閉症(ADHD)の男の子とその親友となった女の子の物語。全体的に淡々としているのは作者の傾向か。
    もっと戦争に特化したストーリーの方が面白いかな。

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    2026年03月14日
  • ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース

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    ネタバレ

    あ〜面白かった!ヒエログリフを解読するまでのノンフィクション。ギリギリ何とか読みこなせたかな。ナポレオンがロゼッタストーンを発見するところから始まるので、解読に取り掛かる話は100ページ目から始まる。それまでは、ロゼッタストーンがどのようにしてイギリスに持ち込まれたとか、3000年続いたエジプト文明の神秘や永遠の命と復活を信じるエジプト人の宗教観、とうに失われた言語を解読することの困難さが延々と語られる。ちょっとだけ、いつ始まるんだと思ってしまった。。。
    当時のヨーロッパの熱狂的なエジプトブームと、過剰なまでのエジプト文明に対する神格化。芸術のような文字のヒエログリフは、当時の知識人でさえ世界

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    2024年11月12日
  • 最後の語り部

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    面白かった。コールドスリープに入る時から、ひやひやさせる。
    目が覚めたらさらに、ひやりとする状態だし。十三歳の少女が体験するには、過酷すぎるのでは。

    でも、物語を命綱のように抱いて、敵ばかりの中を知恵を絞って切り抜けていくのは本当にすごい。
    ハビエルとの再会は、泣けた。あんなに残酷な再会って……。想像を絶する。
    個人的には、スーマと和解して、少しでも盟友になれたらと思う。
    そして、どうか先発隊の人々と和やかな邂逅でありますように。

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    2024年09月02日
  • 世界のはての少年

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    孤島に取り残された子供たちの物語
    その昔、実際にあった出来事だけれども詳細な資料がを残されていない事件を元にしたフィクション

    以下、公式のあらすじ
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    ぼくは生きる、もう一度愛する人に会うために
    海鳥を獲りに無人島に渡った12人。
    だが約束の日が過ぎても迎えの船は来ない。
    厳しい自然の中、少年は仲間とともに生きのびるために闘う。
    『不思議を売る男』の著者が実際の事件をもとに描いた勇気と成長の物語
    カーネギー賞受賞作

    子供9人大人3人を乗せた船が、スコットランドのヒルダ島から、無人島へと出帆した。孤島で海鳥を獲る旅が、少年達にとっては大人への通過儀礼な

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    2024年06月10日
  • イマジナリーフレンドと

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    ネタバレ

    想像上の友達を持ったことはないけれど、想像の世界の中でいつも遊んでいた私。
    風の精とか、妖精とか、魔法使いとかそういうものにあこがれて、一人芝居をしていた記憶が蘇る。

    この本では、想像する「私」が主人公ではなく、想像されている「モノたち」が、主人公。イマジナリーフレンドである自分に気がつかないでいたジャックが、自分の本当の姿にある日気づいてしまうのだ。そして、自分と同じ存在のモノたちから情報を得て、自由を求めて「双子の妹」の元を離れるのだ。

    けれど、それはそんな簡単ではなくて、ジャックは迷いのループに入っていき、そして自分というモノの本質を知っていくのだ。

    物語の最後はきれいに伏線を拾っ

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    2024年06月09日