宮田珠己のレビュー一覧

  • なみのひとなみのいとなみ

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    なんと4度目。スットコランド日記の中でもこの本のことに触れていてとりとめのなさというか、中途半端な内容であるとか著者自身は気にしているようだったが、編集者の腕が冴えているのか本当に何度読んでも面白い。何度も読むほどの本なのかと聞かれれば迷わずイエスと言います、わたしは。

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    2022年02月03日
  • 日本全国津々うりゃうりゃ

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    ネタバレ

    何度読み返しても吹き出してしまうのがほんのすこししかない犬の話。いきなり出てきたと思ったらいきなり終わる。ポプラの話に挟まれた不憫な犬の話がとにかく気に入った。「そのうちバターになるかと思って…」の文章で笑わずにはいられなかった。この文章が挟まれていることにより星数4ではなく5。読後、そのたった数行に支配され、他の記憶がほとんど飛んでしまった…
    犬猫を特に好んでいないということがとてもわかる文章で満足した。私は犬猫(特に犬)がとても好きなので、犬に対してこんなひどく淡白な感想があるのかと笑い転げた。
    (ちなみに犬の話はその数行以外ほとんどない。単語としては1度くらい出てくるが、犬の話はない。)

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    2021年11月12日
  • 日本全国津々うりゃうりゃ 仕事逃亡編

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    とっっても面白かったです。
    夜、寝る前に読んではグフッ…とつい笑ってしまい、自分はなんて危ない人間なんだ…と思う羽目になるほど面白かったです。
    コロナが終わったらここもここも、全部、絶対に行こうと心に決めてしまいました。ルートが詳しく書かれているため、この本を読めば行った気分になれる気がします。コロナ禍で最もおすすめしたい本です。

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    2021年09月02日
  • 日本全国津々うりゃうりゃ 仕事逃亡編

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    2021/08/08
     ずーっと楽しみにしてたこの本がようやく発売されたので早速読みました。今回は主に日本国内の場所についての内容が書かれています。コロナ禍で旅行しづらい世の中になっている分、こういう旅の本を出してくれるのが本当にありがたく、自分も一緒に旅行しているような気分になれるのが最高です。
     特に、立山黒部アルペンルートについての話は、自分も富山県側から登ったことがあるので、宮田さんとは逆の方向からではあるけれど、同じところを旅している気分になれました。自分が旅で言ったところが出てきて、なおかつ文章が上手な人が書くとこんな風に表現されるんだなぁと感じ方のバリエーションを楽しむこともでき

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    2021年08月08日
  • だいたい四国八十八ヶ所

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    この本は特に面白い本というわけではないが、星5つである。四国88箇所をめぐるという目的があるので、飽きずに読み進められる。自分も四国をめぐっている気分になってくる。旅行の疑似体験という意味では、非常にお勧めの本。

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    2021年08月03日
  • わたしの旅に何をする。

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    おもしろかった。このような楽しい文書を書いてみたいものだと思う。

    立派なタマキンガー(この作者のファンの総称らしい)となりましたので、他の作品も読みます。

    この本では、東南アジアのちょっと変わった旅の様子が覗けます。同じような旅をすることはそうそう無いと思うので、未知の世界のようでした。

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    2021年06月10日
  • わたしの旅に何をする。

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    これまで読んできた探検本(大冒険もの)とのギャップがすごく最初戸惑ったが、読み進めるうちにこれが一般的な旅行記だと感じ、面白くなってきた。

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    2021年03月08日
  • ニッポン脱力神さま図鑑

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    素朴な石仏や田の神、鳥居の上から見下ろす小さな鬼など,旅先の楽しみが増える小さな神様?がいっぱい。
    コロナ禍で観光地がお休みの時のカメラ散歩にも最適なネタ帳。

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    2021年02月01日
  • だいたい四国八十八ヶ所

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    2021/01/12
    宮田さんのゆるい四国八十八ヶ所巡礼についての紀行文。
    タイトルにだいたいとあるように、本当にだいたいとなっている。
    四国にある八十八ヶ所の寺を回るのに、一気に回るやり方と分割して何日、何年かに跨いで回る方法があるようである。
    1つ1つの寺についての解説もさることながら、途中で出くわす風景や光景の描写がとても詳しく、なおかつ宮田さんなりの面白い考え方が組み込まれている状態で紹介してくれているのがとても面白い。
    またそんな中でも巡礼で回る際の知恵やアドバイスが宮田さんの実際の経験や感じたことを通してとても分かりやすく紹介されている点も読んでいて面白いところである。
    四国八十八

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    2021年01月13日
  • わたしの旅に何をする。

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    2020/12/30
    おもしろ旅エッセイ。日本だけじゃなくて世界各国を旅したときの細かいようすが描かれていて、読んでいくと自分もその現地を旅しているような気分に浸れると思います。
    いい意味で一切飾ったり脚色したりしていない文章がとても読みやすく、現地の人たちも同じ地球上の人間なんだなぁーということをありありと感じることができます。
    それだけ、著者が旅してきたことや旅の中で経験したことを伝えるのが上手いのだとも思います。読み進めていくと現地の人やその場所ならではの人間味溢れるエピソードがたくさん…!
    読んでいると思わず笑いそうになる話もたくさんあって、決して飾らないからこその内容ではないかと。と

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    2020年12月30日
  • ニッポン脱力神さま図鑑

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    爆笑はしないまでもじわじわとくるモノがあってどのカテゴリでも、つい顔がにやにやしてしまう。
    どの神さまもその土地に溶け込んでいて地元では素通り的存在のようだけど、別の土地から来た人の目にこんな神様達が飛び込んで来たら時が一瞬止まりそう。守ってるんだか守られてるんだか分からない立場の神様がとてつもなく愛おしい。
    読み終わってもジワるほっこり感 _(:3 」∠)_

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    2020年08月15日
  • そこらじゅうにて 日本どこでも紀行

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    2020/08/02
    コロナの影響で気軽に遠くへの旅ができなくなってしまったので、日本の国内を旅に行ったような気分になれる本がないかなーと探していたところ、宮田さんのこの本を見つけて早速読んでみた。
    あとがきにも書いてあったけど、この旅における一貫性の無さ、適当さ、目的の無さが本当にちょうど良くて、ちょうど自分が探してたのってこれだよ!というドンピシャな感覚で読むことができた。
    この本に収められている旅行記の行き先には実際に自分が行ったことがある場所もいくつかあったので、そう行ったところも思い出しながら、この人はこんな視点で見てたんだー、自分と同じだなーとかそういう見方もあったんだー、自分と違

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    2020年08月03日
  • ときどき意味もなくずんずん歩く

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    2020/7/24
    いい感じの石ころを拾いにの本からこの人の存在を知り、その本が自分的にはドンピシャの面白さだったので読んでみたら案の定面白かったです。
    文章の書き方が人を惹きつけるような独特な感じがあります。何というか、エッセイをまとめた本なんだけど全然堅苦しくなくて、ゆったりした気分で読むことができる感じです。
    旅って基本的には何かしらの目的があって行くものだと思うのですが、その固定観念を真正面から壊しにかかっています。文章から滲み出るその緩さが読んでいてとてもいい…!!
    旅に出た時に、著者が見ている旅先での視点もとてもユニークで、それはきっと肩の力を抜いて旅をしているからこそいろいろなも

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    2020年07月24日
  • ときどき意味もなくずんずん歩く

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    宮田珠己やめられない。香川に住んでいたことはこの本で初めて知る。エッセイを書く作家でこれほど同じことを書かずにいられるとは、読む本ごとに初めて知ることがあって驚き。
    解説の高野氏が「面白すぎていつ、どの本に衝撃を受けたかわからなくなるくらいだ」と言っているが同感だ。眠狂四郎が好きとはね。(最初に読んだときの感想)
     
    再読まつり第3弾でまたタマキング、高野秀行さんの解説が2度おいしい。

    しつこく3回目です。

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    2020年05月17日
  • 日本全国津々うりゃうりゃ

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    タマキング読み始めるとくせになる。再読まつり2作目はこれ。前回2年前。
    石拾い、海の生き物、巨大仏、ジェットコースターと盛り沢山のおいしい1冊だった。最終章の故郷探訪記のこの部分ー感慨深いのは、なんというか当時の自分が不憫というような感覚だ。(中略)何をがんばったわけでもないが、生きてるだけでがんばってたと思う。ー一瞬真顔になった著者が見えたような、自分自身のあの頃を思い出して胸が痛くなるような心持ちにさせられた。

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    2020年05月11日
  • わたしの旅に何をする。

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    「旅をしたい」という長年の夢をかなえるべく、仕事を辞め、旅行三昧の生活を送ろうとする筆者。
    まさに、「「たいした将来の見通しもなく会社を辞め、とりあえず旅行しまくりたいと考えた浅薄なサラリーマンのその後」を描いた、出たとこ勝負の旅エッセイ(裏表紙内容紹介より)」です。
    こういった作品にはよく見られる、「できるだけ安価に旅行をする」という方針が、筆者にもあるようで、ヨーロッパやアメリカといった地域はほとんどなく、アジア圏が舞台となっていました(あるいは、アジア圏のほうが「トンデモ」ない事件が起こりやすく、エピソードも豊富なのかもしれません)。

    旅をもとに、旅行記のような形で語られるエッセイ作品

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    2019年02月23日
  • 東南アジア四次元日記

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    記念すべき会社退職後独り立ち作品。デビュー作が強烈過ぎたためか、本作の文章は「守り」に入った感があった。しかし、旅行先は不思議ワールドが広がる東南アジア。ミャンマーのオカマは勘弁してもらいたいが、その他の寺院には行ってみたい。真理はあとがきにあった。「我々は現実の自分の旅が、どこかで見、聞いた旅の追体験にどうしてもなってしまうジレンマの中にいるのである。」

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    2017年08月30日
  • わたしの旅に何をする。

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    やっぱりこの文章だよ! 脱力系のひょうひょうとした、そして遠慮のない書きぶり。下ネタも満載。会社を退職後に執筆しているが、会社員時代の話から「東南アジア四次元日記」の裏話もあり、またアジアの国々での現地人との危険な香りのする出会いと交流は、どきどきしながら読み進めた。そして日本国内でのグダグダな話など、どれもこれもが興味深くて素晴らしい。そして、幻冬舎が著者の本を続々と文庫化してくれているのが嬉しい。これからもよろしくお願いしたい。

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    2017年08月29日
  • ときどき意味もなくずんずん歩く

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    「52%調子のいい旅」の改題だったとは知らずに『読みたい本』に登録し、危うくネット古書店へ注文するところだった。危なかった。表題作の章では、10時間以上もずんずん歩く発作に笑ったが、発作のおかげで海に川に山に何度も命を落としそうになっている。アジアへの旅行記もそうだが、生きているのが不思議なくらいだ。コマ漫画と迷路も見てみたかったが、「52%~」を買うと後悔しそうなので買わないことにする。どうも著者の本を読むと、書きぶりを真似したくなってしまう。解説を読んでもそうで、その感染力はものすごいものがある。

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    2017年08月29日
  • なみのひとなみのいとなみ

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    あとがきにもあるとおり紀行文ではない「なみ」のエッセイ。「恒例」や「おつかいナプキン」に自分と同期する心地よい思い。書かれていることは日常のとりとめのない事柄だけれど、こんなに面白く表現できるのは、やはり関西出身(大学も阪大だし)、小さい頃から物書きになりたいと思っていたという相乗効果なんだと思う。

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    2017年08月29日