あらすじ
ものぐさだけど、前のめり。それがたたってか、カヌーに乗れば穴があき、山に登れば大雨警報。島一周歩いたら、海でも崖でも遭難寸前。宗教の勧誘を論破しようとして鼻であしらわれ、原発では放射能漏れに遭遇。ジェットコースターに乗りまくっていたらなぜか評論家と呼ばれてテレビに出演……。思わず脱力させる、旅と日常を綴った爆笑エッセイ。
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ちょっと前のエッセイなので、結構気軽に海外にいけれてのが、時代を感じる。若い人が書いたのかとおもってたらわりと年上だった。
冷静に自分を外側から見てるけれど、ほんとうは楽しくて仕方がない人なのかもなあ。
食べることが面倒くさいというのはよくわかる。
大阪に住んでるので、だいたいの距離はわかるけど、一体なんでそこまでして発作的に歩くのかわからんという表題エピソードだけにとどまらず、海外の憧れの遺跡巡りや、テレビに出たときのかんじとか、なんかどれもこれもなんとなく脱力してて、よい。自分は唯一無二であるとか大仰しくいうわけじゃなく、かといって陰日向でじみじみしてるわけでもない、好きなことをしながら、生きてこれたひとの貴重なエッセイだと思う。YouTube時代ではもうすこし煽りや、誇張が必要になるけど、そうじゃない、ゆるくいきて、それが文章になるのでなんか、とれもよかった。
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私の愛読書といってもいい一冊。
とにかくなにやってんだこの人…笑、の一言に尽きる。
ちょっとしたスキマ時間に気楽に読めるけど、電車など外での読書はおすすめしない。
声を出して笑ってしまうから。
Posted by ブクログ
2020/7/24
いい感じの石ころを拾いにの本からこの人の存在を知り、その本が自分的にはドンピシャの面白さだったので読んでみたら案の定面白かったです。
文章の書き方が人を惹きつけるような独特な感じがあります。何というか、エッセイをまとめた本なんだけど全然堅苦しくなくて、ゆったりした気分で読むことができる感じです。
旅って基本的には何かしらの目的があって行くものだと思うのですが、その固定観念を真正面から壊しにかかっています。文章から滲み出るその緩さが読んでいてとてもいい…!!
旅に出た時に、著者が見ている旅先での視点もとてもユニークで、それはきっと肩の力を抜いて旅をしているからこそいろいろなものが見えるのか、それとももともと偏屈なのかはよくわかりませんが、読んでる側としてはもっと詳細が気になるものばかりです。
他にもシリーズがあるみたいなので、もっと読んでみたいなと思いました。
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宮田珠己やめられない。香川に住んでいたことはこの本で初めて知る。エッセイを書く作家でこれほど同じことを書かずにいられるとは、読む本ごとに初めて知ることがあって驚き。
解説の高野氏が「面白すぎていつ、どの本に衝撃を受けたかわからなくなるくらいだ」と言っているが同感だ。眠狂四郎が好きとはね。(最初に読んだときの感想)
再読まつり第3弾でまたタマキング、高野秀行さんの解説が2度おいしい。
しつこく3回目です。
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「52%調子のいい旅」の改題だったとは知らずに『読みたい本』に登録し、危うくネット古書店へ注文するところだった。危なかった。表題作の章では、10時間以上もずんずん歩く発作に笑ったが、発作のおかげで海に川に山に何度も命を落としそうになっている。アジアへの旅行記もそうだが、生きているのが不思議なくらいだ。コマ漫画と迷路も見てみたかったが、「52%~」を買うと後悔しそうなので買わないことにする。どうも著者の本を読むと、書きぶりを真似したくなってしまう。解説を読んでもそうで、その感染力はものすごいものがある。
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2冊目ですが、相変わらず面白い!
考え方が面白い!文章が面白い!
さりげない面白さをさりげなく組み込んでくるところがタマキングさんの凄さだと思う。
どうだ、面白いだろう、ではなく、えっ、今なんか面白いこと言わなかった?ぐらいのさりげなさだ。
さて次はどれを読もう。
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本当に最初から最後まで面白い。
解説でもあるように何がどう面白いのか伝えるのは難しいし、これが面白かったとすぐには言えないけど飽きることなく面白い。
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たぶん再読。いやー切れ味鋭いですね。文章読んでて爆笑することなんてそうそうないんですが、「発作と遭難」の利尻島のくだりはとても耐えられない。たぶん身体能力のポテンシャルが高いのですよね。生きてて良かった(笑)。
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初めて読んだのに、初めてじゃない感じ。
なんだろうと思っていたら、、、文章の感じ、言い回し、突拍子もない感じ 私の大好きな北大路公子さんに似てる
最初の利尻島のところで吹き出してしまいました
他の本も読んでみたいと思いました!
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意味もなくずんずん歩いている距離がおかしい……。これ、ウォーキングが趣味の人はどう感じるのだろう。国内にせよ海外にせよ、サラリと軽快に書いているけど、冷静にその状況を想像すると真似できない。冒険家でいいよ。迷子になりたいなんて。本気で目的地をめざした結果、真逆の方向に進む人間の苦悩を、そう簡単に経験されてたまるかと思う。あれもこれも無謀に見えるが、なぜ遭難せずにいられるのか不思議でならない。
Posted by ブクログ
なんてくだらない本。笑
各エッセイに必ず力が抜けるオチがある。何か書いているようで結局何も書いてないじゃないかというような、痛快?な裏切り。いくつかは声に出して笑って楽しんだ。
Posted by ブクログ
3.5
旅行や趣味、日常のことなどを綴ったエッセイ。文章が面白く笑ってしまう。行動力があり、まずやってみるみたいな感じなのだが、結果は散々。でも適当なプラス思考であっけらかんとしているところが面白く、悩みも飛んでしまいそうな感じ。
利尻島一周で崖を登る話、趣味を探す話、インドのタクシーのドアの話が特に笑ってしまった。
Posted by ブクログ
2冊目に読んでみたタマキングの本。
お風呂に入りながら読んでたら水没してしまったww
くっつくこともなく乾いたから、いちおー読めるこた読めるからとりあえず一安心。(波打って捲りにくいけどw)
この本もユル〜く面白かった。
心に刻みたい文章をひとつ抜粋させてもらうと・・・
“当たり前のことだが、未来というのは、現在の予測とはまったく違う展開になるのであり、だとすれば突然願いが叶うこともあるのかもしれないのであって、できればそうなりますように、辛抱強く、好きなことばかりやって生きていくことが肝心である。”
うーん!いぃ事おっしゃるなー!!
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はじめて、この作家の本を読みました。だーって、しゃべるみたいに書くのって、簡単なようで難しいのですよね。外で読む時にはご注意ください。くくくと笑っちゃいます。
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名古屋から新宮、和歌山田辺から京都を回るアオハル旅の電車の中で読んだ。
宮田珠己さんの旅への感覚が自分と似ているところがあると思う。私は海外に行くのはしないのだけど(色々めんどくさそうなので・・)、国内なら一人でどれだけでも、どこでもいける。一人旅?すごいね?という反応をする人もいるけど、地下鉄でいける距離の自分が暮らす街に電車に乗っていくのと、8時間電車に乗ってでかけるのと何も変わらない。ただたくさんの時間がかかるだけ。つまり、遠くに行こうが、近くの町だろうが、自分が知らない何かに出会うと考えたら、ご近所も遠くも全部旅で全てがネタなのである。
しかも私の場合は、いく場所が目的でもなく、長時間電車に乗り、本を読んでどこかにいければよくて、行くところはおまけだったりする。そこも似てる・・。
旅に対して構えすぎず、何でも面白がるところが似てるなぁと共感しながら本をめくりました。
ジェットコースター評論家の件がめちゃ面白かった~。
この本のことを思い出すと、本を読んでいたあたり多気~新宮や、紀伊田辺~大阪までの電車からの風景が目に浮かぶ。後から読んでもその風景を思い出すだろうな~。
Posted by ブクログ
面白い!
ストーリー
ものぐさだけど、前のめり。それがたたってか、カヌーに乗れば穴があき、山に登れば大雨警報。島一周歩いたら、海でも崖でも遭難寸前。宗教の勧誘を論破しようとして鼻であしらわれ、原発では放射能漏れに遭遇。ジェットコースターに乗りまくっていたらなぜか評論家と呼ばれてテレビに出演…。思わず脱力させる、旅と日常を綴った爆笑エッセイ。
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旅とその周辺の日常を綴った、宮田節炸裂の面白エッセイです。とにかく読めばわかります。読まないとわかりません。この手の本は、感想を述べたところで、うまく面白さが伝わるとは思えないので、唐突ですが個人的に好きな場所、落ち着く場所を列挙したいと思います。大きな本屋さん、画材屋さん、美術館(画廊はあまり慣れないせいか、逆に落ち着きません)、パイプオルガンのあるコンサートホール、森の中、森林限界線を越えた尾根道、美女がすし詰め状態の満員電車。最後のは落ち着く場所というより、むしろ落ち着きはなくすけど極めてうれしくなる場所です。以上。
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出不精な僕の、旅行への敷居をぐんと下げてくれる楽しいエッセイ。
旅行と、日常の内容が半々くらい。
解説にも書いてあったが、この著者のおもしろさをうまく形容する言葉が見つからない。読んでいるときにはいろいろとツボが見えるが、特徴を捉えた表現が難しい。
ただ、おもしろいとしか言えない。だから、言う。
おもしろい。
他の著書も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
ときどき意味もなく発作的に、笑える本を読みたくなる時がある。人に聞いたり書評を読んだり、なるべく面白そうなのを手に取るのだが、なかなか簡単に笑わせてくれる本には出合えない、やっぱり人それぞれに笑いのツボは違うのだ。でも本作は100%ではないが期待以上に笑わせていただいた、少なくとも単行本時代のタイトルであった52%は楽しんだ。かな?
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話が脱線しまくる。が、おもしろい。
思わず笑ってしまうような描写もあり、宮田さんの本は読んでいて楽しい。
でも『私の旅に〜』の方が好きだったかな。
Posted by ブクログ
宮田珠己さんの本初体験。リラックスしたい時に丁度いい感じか。
「わたしは冒険家ではないのこと」がじわっとくる面白さだった。おかしなことは、ちょっとした認知のズレが重なって起きる、ってことかな。
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良い本だったと思います! まあ、解説者が言っているように本当に笑えるのかどうかは定かではないですが…僕は筆者のギャグが時々滑っているように感ぜられました…
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、でもこういった本を読むと自ずと旅したくもなるってなものですね~。僕も歩くのはまあまあ好きですので、ここら辺でちょっと距離を伸ばして散歩してみるかな~と。
まあ、筆者のように発作的に海外まで行くというのは実践できるかどうか厳しいですねぇ…僕は何事も慎重なので。それと金銭面を考えれば海外をほっつき歩くのはそう頻繁にはできなさそうです…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ
"30代も後半になると、旅において10代や20代のときのようなビビッドな感動が少なくなってくる。"デビュー作と比べるとこの辺が文章から感じられて悲しいですね。
海外の日本語教科書シリーズは鉄板で面白い。今回は『新新人類流行日語~日本語でラブラブ~』がターゲット。
Posted by ブクログ
2000?2003年位に「旅行人」連載されていたエッセイ集。脈絡もない旅の話を淡淡と、でも笑いを込めて(関西のりっぽい)軽妙に書いています。感情を言葉にして文章化するのが上手なので、すいすい読めます。