あらすじ
ものぐさだけど、前のめり。それがたたってか、カヌーに乗れば穴があき、山に登れば大雨警報。島一周歩いたら、海でも崖でも遭難寸前。宗教の勧誘を論破しようとして鼻であしらわれ、原発では放射能漏れに遭遇。ジェットコースターに乗りまくっていたらなぜか評論家と呼ばれてテレビに出演……。思わず脱力させる、旅と日常を綴った爆笑エッセイ。
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Posted by ブクログ
名古屋から新宮、和歌山田辺から京都を回るアオハル旅の電車の中で読んだ。
宮田珠己さんの旅への感覚が自分と似ているところがあると思う。私は海外に行くのはしないのだけど(色々めんどくさそうなので・・)、国内なら一人でどれだけでも、どこでもいける。一人旅?すごいね?という反応をする人もいるけど、地下鉄でいける距離の自分が暮らす街に電車に乗っていくのと、8時間電車に乗ってでかけるのと何も変わらない。ただたくさんの時間がかかるだけ。つまり、遠くに行こうが、近くの町だろうが、自分が知らない何かに出会うと考えたら、ご近所も遠くも全部旅で全てがネタなのである。
しかも私の場合は、いく場所が目的でもなく、長時間電車に乗り、本を読んでどこかにいければよくて、行くところはおまけだったりする。そこも似てる・・。
旅に対して構えすぎず、何でも面白がるところが似てるなぁと共感しながら本をめくりました。
ジェットコースター評論家の件がめちゃ面白かった~。
この本のことを思い出すと、本を読んでいたあたり多気~新宮や、紀伊田辺~大阪までの電車からの風景が目に浮かぶ。後から読んでもその風景を思い出すだろうな~。